Dｒ.須藤明治の健康ひとくちメモ

[水中運動の魅力] カテゴリの記事

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• バス・リセット・ストレッチ(BRS)

  「百楽」:「ひゃくらく」という月刊誌の取材をうけました。「自分でできる入浴エクササイズ」と称して、私の書いた講談社＋α新書の「アクアストレッチ健康法」を取り上げて頂きました。見開き3ページ、計6ページにわたって紹介されます。この季節になると外気温があがりますので、少しぬるま湯にゆっくりつかるのもいい季節です。そこで、20年来研究を続けてきました水中運動のノウハウをお風呂でも活かせないかと思い、何パターンが紹介することになりました。特に、水圧による静脈帰環流の増大は、静脈血に貯まっている老廃物の消長に役立ちますし、むくみ予防にもなります。そして、浮力によって普段使っている筋肉もリラックスできますので、筋と筋の間にある血管が拡張し、血行が促進されます。そこで、上肢に血液が多くなったところで肩周りのストレッチや軽い水中運動を行います。特に、簡単に家庭でもできるバス・リセット・ストレッチ(BRS)を紹介しています。７月１日発売、７月号の「百楽」です。その記事に特に興味をもたれた方は、是非とも講談社＋α新書の「アクアストレッチ健康法」ものぞいてみてください。

  2007.06.02

• 水中運動で脚筋力強化!!

  筋力トレーニングの原則としては、最大筋力を増大させたいときには、最大筋力のトレーニングつまり、1RM(１回挙上できる最大値)の負荷を何度か挑戦をしなければなりません。しかし、筋パワーの向上を目指す場合は、最大筋力の1/3の負荷でトレーニングすることが効果的であると知られています。つまり、速筋線維の動員を促すわけです。ということは、運動単位の増加にもつながります。そう、意外と低い負荷であることがわかります。水中運動でも、普段日常的に運動をしていない人が水中での脚筋力トレーニングを行うと１ヶ月後には筋力が1.5倍から2.0倍に増加します。また、日頃運動をしている人では、240°/secの時に筋力が増加していることがわかっています。つまり、運動習慣がなく最大筋力が低い時期の水中運動は、筋パワーを増加し、普段運動している人では、速く軽い動きを行う水中運動で速筋パワーが向上しているのかもしれません。水中運動は、軽い負荷から運動ができる環境であることが最大の魅力なのです。この写真は、グランドキャニオンの朝日です。ピラミッドみたいな隆起したところから出てきました。

  2007.05.28

• 心房性Na利尿ホルモンは水中で3倍!!

  皆さんは、プールに入った後にスッキリした気分になり、なぜか空気がすがすがしく感じた体験をしたことがありますか?それは、水圧により老廃物のたまった静脈が心臓に戻され、処理されたからなのです。水圧によって下肢に圧が加わります。すると、静脈は体幹に押し上げられます。血液が心臓にたくさん集まります。そうすると、心臓の心房性ナトリウム利尿ホルモンがでます。これは、利尿作用を促す同時に、血管を収縮させるホルモンを抑制に働かせます。不感温度で直立した場合、心房性ナトリウム利尿ホルモンは、陸上より2.5倍から3倍程度に増加します。つまり、プールに入ると血管が拡張するのです。拡張された血管では、血行が促進され末梢にたまっていた老廃物を流してくれます。また、肺による水圧で努力性呼吸となっているので、肺にほどよく負担がかかります。水泳をした後に水中ウォーキングで新鮮な空気を肺に入れてやる。そんな繰り返しは、カラダにとってとてもよいのです。この写真は、グランドキャニオンの夕日です。夕日の特徴は沈むときにまだ空が蒼いことです。夕日をゆっくり観るのもいい物です。

  2007.05.21

• メタボリックシンドロームの基準

  ごく最近、よくテレビでも「メタボリックシンドローム」という言葉を耳にしますが、かつて「成人病」、最近では「生活習慣病」といわれてきたものが、この言葉に変わっているのです。その基準としては、ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cm以上を「要注意」とし、その中で 1.血清脂質異常（トリグリセリド値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満） 2.血圧高値（最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上） 3.高血糖（空腹時血糖値110mg/dL） ---の3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断します。つまり、中性脂肪値と血圧と血糖値が問題となるわけです。何で、ウエストが85cmにこだわるかというと内臓脂肪蓄積の面積が100平方cm以上の場合、だいたいウエストが85cm以上になるからです。つまり、胸囲が大きい人の場合などは考慮に入れていません。BMIのような指標です。この内臓脂肪蓄積量と動脈硬化由来の疾患（狭心症、心筋梗塞、脳卒中など）に至るケースの相関関係が統計的に高いということなのです。そこのデータから、きています。ちなみに、IDF（International Diabetes Federation、国際糖尿病連合会議）が2005年4月14日に発表した診断基準では、腹囲男性94cm以上、女性80cm以上（ただし民族的な差異を認める） という基準でした。。それにしても、日本では、ウエスト85cm以上のズボンは大きいサイズコーナーになってしまいます。当然、バリエーションも少ないということで、とりあえず、皆さん85cmを目指しましょう。

  2006.08.28

• 水着の未来を考える

  人は人の行動をよく見ているものである。子どもの行動をみていると、まずは真似からはいり、動作を完成させる。他の人がどのようにその場面をこなすのか、いつもどのような行動をとっているのか意識にみて、その人の真似をしているのである。赤ちゃんのおもちゃも、赤ちゃんのために購入したおもちゃでは全く反応は示さない。むしろ、日常生活でいつも使っているテレビのリモコンや部屋のカギ、携帯電話などに大変興味がわいているのである。おもちゃも、お兄ちゃんが楽しそうに遊んでいれば、その玩具もまた興味の対象となる。大型おもちゃストアーにいってみると、体験できるゲームに子ども達の人だかりができている。誰かがやっているゲームにひきつけられるのだろろう。つまり、商品が売れる動機となっているものの１つには、他者の行動に大きく左右されているのである。これからますます、自分だけは、失敗しない生き方で、失敗しない買い物ができると信じてやまない人々が多くなってくるという現状からも、商品を購買するための作戦をきっちりたてなければならない。また、カタログなどでみたが、水着なのに上着をきるとマシーンジムでも対応できる水着がでてきているようである。まさにもこれからは、水着とスポーツウエア、普段着を越えたシーンでの使い方の提案ができる商品開発も視野にいれて行かなければならないだろう。

  2005.09.08

• 温熱プーム到来か!?

  9月1日に公表された記事で、花王が40℃に温めることができる蒸気を含む温熱シートを発表した。お風呂やサウナなどでも、入浴後にさっぱり、すきっりして疲労回復に効果があることは知られているが、最近では、その温熱効果はHsp(ヒートショックプロティン)によるという説も出てきている。Hspについては、体温が上がることで熱を関知した時にのみ選択的に合成されるタンパク質のことである。この研究については、まだまだこれからだが、体を温める効果はあることは確かである。私も、約4日間ベットに寝たきりでだったとき、まずは胃腸の調子が悪くなった。適度な重力がないと胃腸が活動しにくくなるのである。そして、寝たきりだと血液が背側にかたよって、お腹周辺は少し冷えを感じていた。そこで、蒸しタオルをビニール袋で巻いてお腹に当てたところ非常に回復した経験を持っている。腰についても、炎症が起きているときは冷やすが、慢性痛ではむしろ、温めることの方がおおい。更に膝では時に温める必要がある方がおおいだろう。温熱グッズはこれから、火がつくのではないかと注目している。水着になっても冷えない水着を作れたらいいと思う。

  2005.09.06

• お風呂でアクアストレッチ!!

  「アクアストレッチ」が講談社+α新書より出版されました。水中運動について、お風呂でも簡単にできるプログラムを紹介しています。水中運動は、なんといっても、浮力を得られることが最大の魅力です。その魅力をいろいろな具体例を挙げて説明しました。プールでも行うことができるアクアエクササイズも当然、おさめています。プールに行けない人には、是非お風呂でもストレッチを行ってほしいのです。お風呂でストレッチを行う場合は、少しぬるめの38度を目安に行って下さい。そして、お風呂に入る前に一杯の水を飲んで行うとベストです。特に、お風呂では、肩周辺のプログラムが充実しているはずです。膝や腰にはやはりプールほどの深さが最適ですが、まずは、健康を気にかけるための自分の時間を持つということを実践してもらえばよいのです。お風呂を自分の健康を見つめ直す「空間」ととらえ、日々の疲れをリセットして再び元気に活動してほしいのです。是非、多くの人に読んでもらいたいと思います。

  2005.09.02

• サンウェイ横浜スポーツセンターは熱い!!

  今日は、サンウェイ横浜スポーツセンターにて、「水中運動のすすめ」と題した講演を行った。熱心な会員さん達が、30名程暑い中集まっていただいた。もう10年前になるが、サンウェイ横浜スポーツセンターがバーデプールを増設したのがきっかけでお付き合いが始まった。サンウェイさんのバーデは、アクアプールと呼ばれているが、大変コンパクトにまとめられ、機能的にも大変優れたバーデプールである。特に、１分時の鳥の鳴き声「カッコー」でアクアマッサージのポジションを変わるシステムは国内初である。何よりも、会員の人々が、理解し、このバーデプールを利用しているところに意義がある。日本で初めて、ドイツのバーデ施設の風景そのものが見られたところといってよいところである。集まってくれた方々からいくつか質問がでた。運動の組み合わせやタイミング、運動の消費カロリーなど、どちらかというと基本的な内容であった。ついつい、日頃研究している成果を発表したい傾向になってしまうのだが、基本的な運動の時間、タイミング、運動種目の構成などを話することも重要であることを再確認した。１人１人、ケースバイケースのことも多いので一概には、いいにくいが、週２回の運動時間を取ることが望まれる。また、スポーツクラブライフを中心にしている人達では、「やりすぎ」による慢性的な筋疲労の症状もあるようである。適切な休息も必要である。しかし、皆さん、最後まで目を輝かせて話を聞いてくれて、とても話しやすい講義となった。今日は本当にありがとう。

  2005.07.22

• プールリハはどう!!

  今日は名古屋で１時間30分ほどの講演を行った。もちろん、日帰り。雅子様もいらしているそうで町中は、警官だらけ。私は、「水中運動の特徴的効果」についてお話した。お出でいただいた方々は、介護関係の方々や総合スポーツクラブ関係の人々、市町村役場の方々であった。介護について考えたとき、介護を受ける何らかの「エピソード」"事件"が起こり、自立生活ができなくなる場合があると思う。だれの助けも借りず、頑張って自立生活をしているお年寄りは、かなりの数にいるだろう。皆、家族と一緒に暮らし、食事をし、たわいもない話ができれば、最高なのである。母の日や敬老の日だけに、プレゼントや食事に行くことを決して求めてはいないだろう。日常的な普段の生活の中での家族としての関わりがとても大事なのではないかと、私は常に感じている。高齢で低体力者にとって、いきなりウエイトトレーニングをしろといってもただ尻込みしてしまうだけであるが、簡単なストレッチや手や脚を動かす程度の軽運動であればやってみたくなるものである。特に、水中運動では、浮力の効果により、膝の痛み、腰の痛みが軽減され関節可動域も広がり、日常活動動作が活発になることが知られている。また、横になっている状態の筋活動と胸水位で直立している時はとてもにているので、水に入るとすごーく楽なのである。つい転んでしまったり、手首をけがしてしまって、通常の生活になかなか戻れず、混沌しているのなら、一度、近くのプールにいって少しずつ、プールリハを行ってみては如何だろうか。プールでストレッチしたり、浮いているだけでももの裏側の筋肉や背筋などが弛緩され、リラクゼーションすることができる。「肩に力が入る」などと緊張している時に使われる言葉であるが、プールに入ったら、肩の力を抜き、ぬるま湯に浸ってリラックスしてもらいたい。

  2005.07.20

• 夏風邪に注意!!

  夏風邪には注意しょう。2003の夏は、学童年齢を中心としたプール熱(咽頭結膜熱)の流行が報告されている。このプール熱は、まず高熱がで、その後、のどの痛みと目の痛み(結膜炎)の症状がでると言われている。原因は、アデノウィルスである。ウィルスは、基本的に自立的に生きて行くことができない。体の細胞の中に入り込んで自分の遺伝子を良い細胞(宿主細胞)の遺伝子と同じ様に見せかけて、良い細胞の細胞増殖能を使って分身を増やしていく。やっかいな代物である。また、1998年にはお隣の台湾でも手足口病が猛威をふるっている。手足口病とは、口腔粘膜や手足に水ほう性の発疹が現れ、軽度の疼痛を伴い、ごくまれに髄膜炎にまでなることがあると言われている。これもまた、ウィルス感染が原因である。感染経路としては、経口・飛沫・接触である。例えば、同じ鉄棒を使ったり、同じタオルをつかったりするとうつりやすい。レジオネラ菌については、高層ビルから落ちてくるクーラーの水も問題となる。夏風邪については、咽が痛くなったり、高熱を出したりと大変になるので注意が必要である。外から帰ったら、手洗いとうがいを必ず行うこと。トイレの後は、必ず石けん手洗いを行い、清潔なハンカチで手を拭くこと。プールなどでは、清潔な自分専用のタオルを使用すること。水着も完全に乾かし、清潔なものを使用すること。特に、連日プールに行くような場合は、何枚か用意しておくことが重要である。ビニール袋に入れっぱなしにしていると夏では、すぐに菌が増殖してしまう。食中毒にも十分気をつけなければならないが、健康管理の衛生面もこの時期にチェックが必要である。

  2005.07.18

• 脚のむくみはこれで解消!!

  足は、第２の心臓といわれているが、正確には脚の筋肉が第２の心臓なのである。心臓のポンプ作用は、酸素をもった血液を動脈に押し出すのに使われ、心臓に帰ってくる圧力には貢献していない。心臓へ戻る作用は、ミルキングアクションといって静脈の血管を周りの筋肉がミルクを絞り出すような働きをすることによって心臓に返しているのである。心臓にも吸引作用はあるものの、脚の筋肉が大切なのである。脚の筋肉に疲労が蓄積し、血行が滞ると、水分もたまり、脚がむくむ。血行を促進すること。冷えないように注意することが重要である。最近では、圧力をかけたストッキングなとがあるが、他動的に締め付けると血行不良のもととなる。それより、脚の筋肉を発達させ、筋・血管系を鍛えることが根本の原因の解決の１つになる。プールに入ると水圧がかかり、静脈は心臓へと押し上げられ、脚は細くなる。脚を上下に動かすだけで、血流もよくなる。脚がむくむという人は是非、プールで水中運動を行ってもらいたい。ちなみに、お風呂の湯船に、はいるだけでも効果的である。暑い日は、特にシャワーだけになりがちであるが、ぬるま湯にゆっくり使ってもらいたい。

  2005.07.07

• 深いプールは気持ちいい!!

  水中運動を行う場合、どうしても水温や深さなどの環境の違いによって、その目的が変わってくる。普通のスイミング用のプールであれば、水温は29度から30度位で、水位は腰くらいから臍くらいのところが主であろう。このような環境では、水中ウォーキングか適している。泳ぐことはもちろんであるが、有酸素性運動を中心とした運動を行うことができる。特に、ウォーキングを行えば、すねの前の筋肉、もものまえの筋肉が鍛えられて、転倒予防に最適となる。一方、ゆっくりした運動では、水温が29度から30度ではどうしても寒くなってしまう。最近では、肩まである水中運動用の水着があるのでそれをきればよいが、普通の水着ではどうしても水際の寒さを感じてしまう。34度から35度くらいの水温で、胸の水位くらいあれば、関節可動域を広げたりリラックスしたりするのに最適となる。水圧により下肢の静脈血液も心臓へと送り出され、心拍数は減少し血圧も低下する。この感覚は、普通のプールでは味わえないものであろう。ウエットスーツなどを着込んでいれば、深い海でも経験できる。体全体が水没するダイビングでは、血液が体の中心に集まることが知られている。そして、手や脚が血流不足のため冷えてくる。しかし、少し上に上がるとその水圧は小さくなり、再び四肢に血液が流れるくるのが分かる。この時に、血管が開き血液が流れる。こんな血液の流れを体の全てで感じることができることがリラクセーション効果を導くのである。浅いプールは子ども用で、深いプールは大人用という概念は大人の見方で考えだされたことで、子どもにとっては深いプールを体験していることになる。

  2005.07.04

• JACT沖縄支部大会が盛況

  6月26日、統合医療の会議に出席し、バーデハウス久米島の生活習慣病に対する水中運動の効果について話す機会をもらった。統合医療とは、病気の原因を明らかにして取り除く西洋医学の得意分野と、体のバランスを整えた治療力を高める代替医療・自然療法の長所を統合し、個人の状況やニーズに併せてコーディネートする癒しの医療(山本竜隆著「統合医療のすすめ」)といわれ、本大会は、渥美和彦理事長のもと盛大に行われていた。特に、マイナスイオンについて堀口昇先生、電解還元水ついて九州大学の白畑實隆先生の講演では、大変盛況で立ち見がでるほどだった。さらに、私の後に、北海道大学名誉教授の阿岸祐幸先生の温泉療法の話を聞くことができた。健康を維持するために継続的な運動が効果的であることは、長年の研究から明らかになってきているが、なかなかその方法論まで具体的に話し合われていることは少ない中、今回、水中運動プログラムを含めた運動の効果を話し合えたことは大変有意義であった。特に、今回は大変お世話になった大会事務局長の門馬康二先生(モモクリニック院長)にお礼を申し上げたい。沖縄の健康ウェルネス観光がますます厚みがおびてきているようであった。

  2005.06.27

• 庭の湯バーデはあじさい祭り

  今日は、教育実習施設で豊島園の近くにある高校を訪れた。私の学生が、高校にいってお世話になっているということでその授業実習の様子に視察と挨拶をかねて訪れた。校長室に通され、しばし歓談し、教頭先生、教育実習担当の先生方とつぎからつぎえて挨拶を交わしていく。授業の内容は、「医療保険制度と医療費」についてであった。30兆円もの医療費が国からまかなわれているという現実をしった高校性たちは何か知らないところで大変なお金の流れがあることに気づいたようだ。健康日本21の登場により積極的な健康志向へと変わりつつあるが、まだまだ鰻登りの医療費を歯止めるための特効薬は当分なさそうである。授業が終わり、久しぶりに「豊島園の庭の湯」を訪れてみた。メインバーデプールでは、無料の水中運動が行われていたがざっと30名くらいは参加していたとおもう。また、野外サウナでは、アウフグースがおこなわれていた。私も早速いってみたが、始まる３分前でもう既にサウナは満員状態。みな、このアウフグースを楽しみにしているようである。そして、このプログラムが終了したあとに、ぞろぞろとシャワーを浴び、ソフーに横たえる姿などは「ドイツのバーデ」にいっているかのような錯覚に陥るほどであった。豊島園も、使う人々がこのバーデ文化を取り入れ、吸収した感があった。また、暇な時間を見つけて、１人でリラックスしたいとおもう。

  2005.06.14

• アクアマッサージは効果的!!

  最近のプールやスーパー銭湯なとでよく、アクアマッサージがみられる。水圧を上げて、筋肉をほぐすのであるが、健康ランドなどにあるものは少し径が小さく、痛点にあたってしまうものもある。水だけを勢いよくだすだけではだめ。空気と混ぜると軟らかいあたりとなり快適になる。それでは、どこの場所にあてれば効果的であるかであるかというと、特に、肩胛骨の周りには多くの神経が通っていることから、肩胛骨と肩胛骨の間は重点的に行うとよい。また、心臓の裏側、肝臓の裏側、腎臓の裏側の脊柱に近いところを刺激するとよい。そして、おへその下２cm位の所をマッサージするとダイエットや腰痛の効果が期待できる。後は、ももの裏側は硬縮しやすいので特にアクアマッサージとストレッチは大切となる。また、足裏に圧注を刺激するのもよいと思う。手すりがじゃまして、いいポジションにできない場合もあるが、その辺は設計者もよく考えてもらいたいと思っている。私は、このアクアマッサージでどの位筋肉に酸素がもたらされるかを研究としたところ、陸上で立っている時より20%程度酸素が多くなることがわかった。筋の損傷やある人や、過酷なスポーツ後には最適である。

  2005.06.07

• 膝は大切に使うのが一番!!

  今日は、私がもっている「運動処方論」という授業で鹿児島大学の整形外科の医師である井尻先生を招いて講義をしてもらった。丁度、横浜で日本整形外科学会が行われている関係で東京にこられるということで無理をお願いした。3月まで、ハーバード大學に留学していたこともあって、ハイレベルな授業となった。特に、膝について半月板という軟骨の仕組みについて詳しく話してもらうことができた。軟骨の中には、血管がほとんどないこと、コラーゲン繊維の何にあるプロテオグリカンのこと、水分を保っていることなど。特に、膝についてはこの軟骨に傷がつくと、その傷がもとで炎症が起こりすぐ近くの軟骨までだめしてしまうことなどの話を聞くことができた。そして、最終的な治療方法としては、現在、アメリカ産の高額な人工関節を取り付けることが一般的であるということであった。また、人工関節は、10年程度で老化などにより不具合がしょうやすいため、大切に使わないといけないらしい。そして、最新の技術としては自分の軟骨を少しとって培養し損傷した軟骨を再生させる技術もあるということであった。膝について、スポーツ選手は誰もが痛め、悩むところであることから、多くの学生から質問があり活発な授業となった。膝を痛めてから、治すのではなく、大切に使い無理をかけないことが大切であることも痛感することができた。成長期の子ども達の膝痛予防にも是非水中運動を取り入れたらよいのではないかと思った。

  2005.05.15

• 睡眠障害に水中運動がいい!!

  アメリカでは、睡眠障害に悩む人が４人中3人にのぼると言われ、最近では、昼寝サービス産業も盛んになってきているようだか、その解消法も比較的簡単に睡眠薬が薬局で手に入ることから、薬による解決方法がとらている。日本でも近年、睡眠導入剤としてハルシオン、レンドルミン、マイスリーなど短時間型睡眠導入薬が出まわっているようである。長期の服用は肝障害などを起こす原因ともされていることから、注意が必要である。医師の指示の従わなければならない。特に、眠くなると手足がいつもより少し温かくなるという経験をしたことがあると思うが、これは、リラックスしたときに高まる副交感神経系の仕業で、血管がゆるんで皮膚の血流が増加した結果である。更に、子どもでは皮膚の血流量が大人より多いために寝汗となる。そして、布団に入り寝付くと今度は体温は下がる。そして、深い眠りへと入っていく。寝るために重要な事は、体温の調節機能であることがおわかりだろう。人間は、昼行性なのでその深部体温は、一般的に朝4～5時に最低期をとり、昼に向かって序々に体温が上昇し、12～14時には最高期となり、そして、朝に向かってまた下がるという概日リズムがある。しかし、このリズムも１日の熱生産と熱放散の熱収支バランスの影響を受け、特に、腕や脚などの皮膚の血流量の変化による熱放散の増減の影響をうけることが知られている。つまり、睡眠障害を防ぐ要素の１つとして、日中、腕や脚をつかった運動を行い、熱を放出し体温をあげることが重要なポイントとなる。昼休みに、バレーボールをするのも良し、プールで泳いで、サウナに入るのもよいだろう。睡眠は、健康の基本である。昼間に運動することの良さを再確認してもらいたい。

  2005.05.06

• 水中ウォーキングの魅力

  最近、公営のプールでも水中ウォーキングをされている人をよく目にするよいになった。５年前では、考えられなかっただろう。日本の公営プールは、やたらと規則が多く、初心者も水泳熟練者も使いにくい感があったが、この水中ウォーキングが公認されるようになって、泳げない人でもプールにこれるようになったのが事実である。「歩いてもいいですよ」というコンセンサスがあることが、大きな支えになっている。水中ウォーキングもただ、歩けばよいというのではない。特に、膝が痛いというような人は、左右に脚が揺れることで膝関節が不安定になることから、横歩き(サイドウォーク)はすすめられない。また、腰痛の人では、前向きで大股で速く歩くのは、腰に負担をかけてしまうことがわかっている。一般的に、水中ウォーキングで使われる筋肉は、脚のすねの筋肉(前脛骨筋)、ももの前側(大腿四頭筋)などであり、速く歩くほど、ももを上に上げる筋肉を多く使うことになる。膝が痛む人は、大腿四頭筋をしっかり鍛えることが重要な課題となることから、前向きに歩くことがよい。また、腰痛の人は、前向きの場合は、あまり脚を高く上げないようにしてあるくとよい。更に、腰を反り返らないようにした後ろ向きがよい。腹筋やお尻の筋肉にも力が入りやすい。ゴールデンウィークに長い運転をしなければならなかったお父様方に是非、プールにきて水中運動で体をほぐしてもらいたい。

  2005.05.04

• 水中運動で介護予防!!

  現在、国会で介護保険法改正について審議されている。その中で、介護予防にむけた筋トレの効果を巡り与野党が激突している。介護予防として、要支援や要介護１の人を対象に筋トレや栄養指導をして要介護度の悪化を防ぐことを目的とし、筋トレなどが保険対象になるという改正案である。特に、要介護度は83.7%が維持・改善し、16.3%悪化しているという報告が取り上げられている。筋トレの中断者が449名中64名出ていることも問題にされている。この記事だけで、判断するのは非常に難しいが、現場で運動を指導されている方は、一生懸命に行っているのが現状であろう。また、高齢者の体力を測定した場合、一定した価を測定することも非常に難しいのが現状である。83.7%もの人が効果がでたのであれば、それは評価に価するものでもあろう。老化による減少なども考えれば、数値の低下を悪化ととらえるよりも、後退とか、減少などの表現が妥当なのかもしれない。私も、高齢者を中心に水中運動を行っているが、特に運動習慣がなく低体力者に効果的であることがわかっている。過体重により膝が痛み、更には血糖値も高い、そして、血圧も高い、更には心臓病の持病ももっているなど、何重苦の方々を対象にしてきた。特に、水中運動では、負荷が少ないので、まずは関節可動域の拡大が可能であり、膝や肘、肩などの硬くなった関節を自分の力で伸ばすことができるようになっている。更に、ももの裏側の硬縮も浮力の効果により軽減され、膝の痛みなどが伴わずに運動が継続できる。私の研究では、特に水中運動の効果として、膝の痛み、腰の痛みの解消と同時に総コレステロール、中性脂肪、血糖値、血圧の減少が観察されている。これらのことを考えても、水中運動も是非、介護予防の身方として、加えていただきたいものである。

  2005.04.22

• 命を守るシャワー!!

  もうそろそろ、６月から行われるプール授業のための水着を注文する頃だろう。小学校でのプール授業は、「わくわく」胸おどるたのしい授業であったことを思いだす。私が、小学校の頃は、白く濁った高濃度の塩素水の消毒層に下半身をつける消毒が行われていたが、現在はシャワーが一般的となっている。しかし、さっと、浴びただけではだめなのである。昨年の夏は、学童年齢を中心としたプール熱(咽頭結膜熱)の流行が報告されている。どのような症状かというと、まず高熱がで、その後、のどの痛みと目の痛み(結膜炎)の症状がでると言われている。原因は、アデノウィルスである。ウィルスは、基本的に自立的に生きて行くことができないので、体の細胞の中に入り込んで自分の遺伝子を良い細胞(宿主細胞)の遺伝子と同じように見せかけて、良い細胞の細胞増殖能を使って分身を増やしていく。だから、良い細胞まで壊してしまうような決定的な治療ができないのが現状である。また、1998年にはお隣の台湾でも手足口病が猛威をふるっている。手足口病とは、口腔粘膜や手足に水ほう性の発疹が現れ、軽度の疼痛を伴い、ごくまれに髄膜炎にまでなることがあると言われている。これもまた、ウィルス感染が原因である。感染経路としては、経口・飛沫・接触である。水の衛生管理はもちろんの事、プールに入る前には、しっかり体を洗うことが大切な感染予防となる。小学校の時から、プールに入る前のシャワーは、石けんを使って体をしっかり洗うことを教えてもらいたい。特に、幼稚園などでは特設プールで水遊びをさせているところが多いが、「前と後ろ」をしっかり洗ってあげてほしい。そして、１人１人別々のきれいなタオルを用意してもらいたい。水着も清潔な水着を常に用意してもらいたい。経済成長を果たした日本では、プールに入るということは特別贅沢な感覚はないだろうが、もっとも贅沢な、そして、もっとも楽しい場所なのであるということを再確認してもらいたい。楽しめる水の衛生管理は、それを使う１人１人の心がけにかかっている。そんなすばらしいプールをいつまでも清潔で安全な場所として守ってもらいたい。

  2005.04.14

• フリィードリッヒ浴場は最高!!

  俳優の堤真一さんがドイツのフリィードリッヒ浴場の案内をしているところを、夕方のテレビでみることができた。丁度、フライブルクの街を訪れているところからみたのだが、私も何度も訪れたことがある街だけに目がとまった。フライブルクという街は、街をあげて環境問題に取り込んでいる街として有名なのである。フライブルクの街の中心には教会があり、それを囲むようにして街が広がっている。その街の中では、路面電車が乗り入れ、車は基本的に入れない仕組みになっている。街から少し離れたところに大きな駐車場とその路面電車の駅があり、そこから乗り継いで街に入るというシステムである。大学や研究所などもあり大変しずかな良い街である。番組では、堤氏は、この街からバーデンバーデンに車で行くのだが、実は、この街の近くにこそ、「オイゲンカイデルバート」といってドイツの温泉を利用した最も老舗的な水中運動施設があったのだが、素通りをしてしまったらしい。まあ、残念。しかし、バーデンバーデンのフリィードリッヒ浴場の説明はちきんとしていた。私もこの施設は、何度かいったことがあるのだか、建築学と医学が融合したすばらしい施設である。1869年から8年を費やしてつくられた施設であるが現代でも通用する施設である。施設を利用する順番に部屋が仕切られているので、誰もがその順番に施設を利用することができ、ハードとソフトが一体となった施設である。特に血液の流れを考え、低温サウナから序々に温度を上げ、発汗させ、洗浄、そして、36℃の胸水位のところで血流をととのえる。最後に水風呂に入って体をしめる。そして、暖かいタオルで体を拭き、椅子に座る。実は、番組はここで終了しているのだが、本当のメイイベントはここからで、「quiet zone」というところで毛布にくるまって休憩する部屋がある。そこで、休息すると再び血管が拡張し最高のリラクゼーションを味わうことができるのだが。ここも、残念。ちょっと、温浴施設に関しては素人がプロデュースした番組だなと、思える節はあったがなかなか貴重な番組であった。この施設を含め、ドイツの10の温浴施設について実際に私がいってえた情報をもとにして書いた本が来週にも出版される予定である。是非、番組のプロデュサーも皆様も参考にしてもらえれば幸いである。「アクア・メディカル・サイエンス」環境工学社

  2005.04.10

• 

  水の中で何をするべきか!!

  アクアエクササイズというとエアロビクスの水中版と思っている人が多いと思うので、私はあえて「水中運動」というようにしている。水中運動を行って効果がでやすい人はどのような人達であろうか。そう、水中では浮力があり軽い運動負荷で運動ができる。そして、筋肉をあまり使わなくても関節を動かすことができることが特徴的である。つまり、陸上生活をするために使っている筋肉をほぐし、硬くなった関節をスムースに動かすような運動形式、つまり体のチューニングを行うような運動形態を実施することが、水中運動の最も得意とする分野なのである。だから、日頃から使っている筋肉(抗重力筋;ふくらはぎ、もものうら、背中の筋肉など)はストレッチやリラクゼーションを行い、関節の安定性を増すためのトレーニングとして、インナーマッスル(関節の周りにある比較的小さな筋肉)を鍛えるような運動をするとよりその効果が引き立つことになる。運動習慣がない人では、週2回１ヶ月間の水中運動でも脚筋力が30%も増加するという研究結果がある。しかし、日頃から運動をしている人達では筋力があがるという傾向はみられない。そう、運動負荷が低いことから、水中運動では筋肥大を伴うような筋力トレーニングはちよっと苦手な分野となる。しかし、日頃から運動をしている人達では、柔軟性の向上が確認されている。バランス感覚を保つような左右差の是正も得意である。このような水中運動の得意分野を伸ばすために、手や足につける水中運動補助器具「フローター」を開発した。手や脚につけることで浮力を得、股関節や肩関節を中心とした関節授動運動をより効果的にできる器具である。日本のプールでは今だ、いろいろなルールがあるために、なかなか新しい器具が取り入れられない現状があるが、是非試してもらいたい。

  2005.04.08

• 腰痛には水中ストレッチがいい!!

  腰痛で悩んでいる人は、1000万人にものぼると言われ、65歳以上では5人に１人に相当する。人間が二足歩行を完成させたときからの宿命とまでいわれている腰痛だが、その種類にはいろいろとある。運動などにより改善することが可能な腰痛の１つには、筋・筋膜症の腰痛がある。筋肉が極度に緊張したり、硬くなっていたりすることによりおきる腰痛である。筋肉が緊張したり硬くなったりする原因の一つに悪い姿勢や同じ姿勢を長時間とることなどがあるが、運動不足により筋力が低下していることも考えられる。最近の研究では、ももの前側の筋力と後ろの筋力のバランスが大切であるとか、お尻の横の筋肉(中殿筋)鍛えて、股関節のバランスを保つとか、ももの裏側の筋肉の硬縮を防ぐためにストレッチをするなどの腰痛対策があげられている。１人１人原因は異なるケースが多いが、水中では、浮力があるので腰には負担が少なくなる。特に、胸水位であれば、ももの裏側の負担は、陸上で立つのと比べ85%減の負担となる。更に、背中の筋肉の負担は55%程度であることがわかっている。これらのことからも、水の中での運動が腰痛にやさしい運動環境であることはわかる。更に、痛みがすくなければ、継続的な運動効果も期待できる。私の研究では、水中ウォーキングの際に大股で歩かないようにすると腰痛にはよいことがわかっている。小さな歩幅であまり足を上に挙げないようにするとよい。また、後ろ向きに、小さな歩幅で背中を反らさないように歩くのもよい。痛みがひどいときは、動かすことはよいないが、体調が良いときに、是非、水中ストレッチや水中ウォーキングを行ってもらいたい。

  2005.04.07

• サウナで健康回復!

  日本にもいわゆるサウナ党という人達がいる。中高齢の小太りの人が多いような気がするが、ドイツにもサウナを愛する人が多い。ドイツでも日本と同じようにサウナを楽しむのだが、ドイツのサウナの入り方にはマナーがある。まずサウナなどに入る前には必ず石けんなどて「体を洗っている」ということ。そして、「myタオルを必ず持参する」こと、そのタオルをひいて「自分の汗を床や木板に垂らさない」こと。そして、「静かにすること」などてある。日本では、誰が座ったかわからないタオルの上に腰を下ろすが、ドイツでは決して考えられない。汗は老廃物の固まりであり、すぐに微生物の繁殖がおきることが知られているからである。日本のプールでは、管理上、シャンプーをつかっていけないところもある。体を洗ってから、サウナやプールに入ることは大変重要なマナーである。また、サウナもまたプールと同様に多くの人が使う場所であることから必ず衛生マナーを守らなくてはならない。サウナでは、200～500ccの汗がでるので、ミネラルの補給が欠かせない。入る前にコップ１杯の水、そして、出た後にはミネラルウォーターを飲むとよい。また、体温をあげることで安眠効果につながることも知られているので気分転換も含めて楽しんでもらいたい。

  2005.04.04

• きれいなプールは気持ちいい!!

  昔は、銭湯、今は「スーパー」がつき、いろいろなお風呂が低料金で楽しめるようになった。私も「水」関係のプロデュースをする関係でいろいろな施設をみてまわっているが、はやり気になるのは衛生面である。一時、白い粉を入れていた温泉があったり、水で薄めていたりと温泉そのものへの管理不足があったが、私は、きちんと濾過しているところは濾過をし、オーバーフローさせるところはきちんとオーバーフローをさせていれば、よいと思っている。規定の水位まで水位がきていないと、常時流れ出るはずの水がそのまま対流することになり、人が多く入ると微生物の繁殖につながりかねない。体温程度に設定しているジャグジーなどで泡がぶくぶくとたっているのは危険信号である。微生物であるたんぱくの集合体なのである。よく、駅などでみられていた噴水が最近特に、撤去されているのをご存じであろうか。ただ、まわしている水は汚染がひどくとても危険なのである。また、お風呂などの床に落ちている水を「死に水」といって、この水もまた不衛生になりやすい水となる。みんなで使う「水」という意識をもてば、みんなが入る水をきれいに使おうという意識がでてくるだろう。足の裏もきれいにして、気持ちよくお風呂やプールにつかりたいものである。公共の水を使うときの水のマナーには十分気をつけよう。

  2005.04.03

• 安藤美姫はストライク!?

  今日は、巨人対広島の開幕戦をみることができた。フィギィアスケートの安藤美姫選手の始球式に始まり、爆発のような爆音とともにプレーボールの声を聞くことができた。「投げる」という動作は、男の子であれば小さな頃から習得する動作であるが、特に、女の子では、なかなかスムーズに投げられないのが一般的である。安藤選手も不慣れではあったが、キャッチャーまでとどき、更には、ど真ん中のストライクで、歓声を沸かせていた。実は、水泳選手は、「投げる」ことが不得意な様な気がしてならない。統計的な調査をしたわけではないが、だふん、そうである。左右対称な腕の動作を念入り体にしみ込ましているため、左右の筋肉の偏りは、他のスポーツ選手より少ないことはわかっている。ドイツなどでもプロゴルファーやバレーボール選手などが、オフ期に体の左右差を是正するために水中運動を取り入れているという情報を聞いたことがある。われわれは始球式の心配はしなくていいので、水中運動を利用して体のバランスを取り戻すことに専念したいものである。それにしても東京ドームの煙草の煙はなんとかしてもらいたい。

  2005.04.01

• 膝痛には水中ウォーキングがいい!!

  ヒールの高い靴をはいてる人は、いわゆる「膝が入る」という現象を体験している人が多いと思う。かかとに体重が早く乗る分、膝にかかる負担が大きくなる。特に、階段を下がる時など、膝にかかる負担は非常に大きい。階段を上るときには、ヒールをつけないようにつま先でのぼっていく姿をよく目にする。まっすぐ立っている時は格好がいいが、早く歩くとなると大変のようである。中高年になると膝の痛みをうったえる人が多い。変形性膝関節症には高齢の女性がなりやすいといわれているが、ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)の虚弱化がその原因の１つと考えられている。なかなか、膝が痛い人に、陸上でのウォーキングをすすめるわけにはいかないが、水中ウォーキングなら、勧めることができる。胸水位ならば、体重の70%がカットされ、ゆっくりとももの筋肉を鍛えることができる。特に、今の時期は比較的プールはすいているから、夕方食事前に、１時間かけて、ゆっくり自分のペースで水中ウォーキングを行ってみるとよい。週２回で随分膝の動きがよくなるはずである。私の調査でも１ヶ月で膝の痛みが改善している人が多い。

  2005.03.31

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