2008/01/20(日)11:15
ドジョウってどんな味がするのでしょうか?
う~ん、言葉ではなかなか説明は難しいですね。
為谷の子どもの頃は良く食べましたよ。
鯨肉と同様に庶民の食べ物でした。
『美味しんぼ』の登場人物にドジョウを語ってもらいましょう。
漫才コンビ、山坂すべっ太・ころん太が大の人気。
この二人とブラック、そして山岡、栗田が食事をすることに。
ジェフが修行をしている「鯛ふじ」へ。
ところがそこでひともんちゃく。
すべっ太:僕みたいな才能のあるもんは漫才なんかやったら損ですわ。
笑いを取るのも僕なんやし、お客さんも僕が目当てなんやし。
栗田:は、はあ・・・・。
すべっ太:僕の相棒かて、うなずいたり相槌打つだけでしょう。
ほな相棒はこの男でのうても誰でもつとまりますやん。
鯛のカブト焼きが出てくる。
ころん太:へえ、見事ですな。いただきます!!
すべっ太:ころん太!こらあまえの食べるもんやないっ!
お前は全然頭を使わんへんのや。鯛のカブトなんか食べたら
バチがあたるで。お前は尻尾でも食べたらええんや。
こうしてすべっ太は、ころん太にコンビ解消を言い放ち、店を出る。
主人:すっかり天狗になってますな・・・。
しかし一人で活動を始めたすべっ太。人気がじり貧になる。
ころん太も一人ではうだつがあがらない。
そこで山岡が一計を案じるのである。
すべっ太、ブラック、栗田の四人で、行く先は田舎の「どぜう」という料理店。
まずはどじょうの塩焼き。
栗田:頭を取ってひらいてあるのね。
ブラック:これは香ばしいでゲス。
すべっ太:はあ・・・、さっぱりした味でんな・・・。
次はどじょう鍋。
すべっ太:あ、これはなかなか・・・。
ブラック:酒がすすみますな。
最後が柳川。
すべっ太:うほっ、いい香りでんな!
ブラック:こら旨そうでゲス!
栗田:今日の料理の中でこれが一番ね!
すべっ太:これな、ごうぼうですわ!
ごぼうが入ってるから、こないに旨いんですわ!
栗田:そうよごぼうよ!ごぼうとどじょうが
互いに相手を引き立て合っているのよ!!
そこで山岡が説明する。
山岡:今日の料理を振り返ってもらいたいんだ。
まずどじょうの塩焼き。パリッと香ばしいがそれだけだ。
たいして美味しいもんじゃない。しかもアクがある。
そしてどじょう鍋。あっさりしていてそれなりに楽しめるが、
格別の旨味はなく、むしろどじょう自体はやぼったく、
泥臭い風味であることを再確認してしまうことになった。
要するに、どじょうは、それ自体だけでは味覚の世界で
一本立ちできるスターではないということだ。
ギクッとするすべっ太。山岡が続ける。
山岡:一方、ごぼうはどうか?ごぼうも泥臭く野暮ったくアクの強い野菜だ。
しかし柳川鍋ほどごぼうがその力を発揮できる料理はほかにない。
ごぼうもどじょうに出会って、初めて本来の力量を発揮できたんだ。
すべっ太:山坂すべっ太・ころん太コンビは柳川鍋やったんや・・・・。
一人だけではスターになり切れん、ボクところん太くんが
二人一緒になって、初めてスターにならたんや・・・。
こうして漫才コンビ、山坂すべっ太・ころん太は復活して、
またまた人気漫才コンビとなるのでありました。
で、どじょうの味、わかりましたか?
一番いいのは食べてみることですね?
たまにスーパーで売っていますよね?(もちろん生きているの)
【出典】
美味しんぼ(14)
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