蚤とダイエット

2019/06/28(金)19:25

敬語の3大間違い。「させていただく」「よろしかったでしょうか」「おっしゃられる」 いやあこれを読んで溜飲が下がったよ

ぼくはこの「させていただく」という表現が大嫌いなんだよね。 敬語はとにかく丁寧であればいい、だからたくさん丁寧な要素を入れればいい。 そう考えているなら、おそらくあなたの敬語はだいたいが間違っています。 中でも代表的な間違いは「させていただく」「よろしかったでしょうか」「お帰りになられる(二重敬語)」でしょう。 間違いがちな3つの敬語は、どう言い換えればいいのでしょうか? 「させていただく」→実は「する」だけでいい 先日、とある会議に出席すると、司会の方が、冒頭たった3分のあいだに、「させていただく」を10回も言いました。 本日司会を務めさせていただきます、〇〇と申します。 お手元の資料について、ご説明させていただきます。 添付の書類について、ご紹介させていただきます。 追加させていただく資料などが発生いたしましたら、座席後方にて配布させていただきますので、ぜひ、お声かけいただけますよう、ご案内申し上げさせていただきます。 聞いている私がハラハラしましたが、本人は全く気にしていない様子。おそらく、「させていただく」と言っておくだけで、彼女なりに何かをクリアしている心境なのでしょう。 この「させていただく」について、文化庁の見解があります。 相手側、または第三者の許可を受けて行う場合 そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合 この2つの条件がある場合だけ「させていただく」が適切だとしています。 文化庁 文化審議会答申より 「させていただく」が適切だとする例として、例えば、相手が持っている資料のコピーを取らせてほしいと、許可を求める場合です。 その資料、コピーを取らせていただけますか? これはOKです。これはしっかりと納得できますよね。 では冒頭に書いた、そしてみなさんが本当によく使うこの言い回しはどうでしょう? 本日司会を務めさせていただきます、〇〇と申します。 あまりによく耳にするフレーズなので、聞き流してしまうほど。 しかし、この言い方、実はやや冗長な言い方なのです。 この言い方の場合 1 相手側、または第三者の許可を受けて行う場合 2 そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合 の条件で考えると、1については、「あなたが司会を務めてよろしい」と誰かが許可を下したことを臭わせています。 確かに、立候補したのでなければ、当然、誰かが許可か推薦をしたのでしょう。しかし、この司会業がどんなに大役でも、許可か申請をしたのは、所詮「身内」です。 そして2については、大役であればあるほど、それこそ「恩恵を受ける」のは司会をするあなたであり、そんなことは聞き手が知らなくても良い情報です。 ですから、このような場合は、シンプルに 本日司会を務めます、〇〇と申します。 で十分なのです。 逆に、1と2の条件が分かるように、思い切り言葉で臭わせて、会場の同情を得るような、例えば、大物芸能人同士の結婚式の司会をする場合などは、この言い方でも良いかも知れませんね。 他にも「本日休業させていただきます」や「私は〇〇会社に勤めさせていただいております」もこのルールで「言い過ぎた敬語」であることが分かると思います。「誰かが許可をした」ということを強調したい場合にだけ、適していると考えれば良いのですね。 「よろしかったでしょうか」→よろしいでしょうか?だけでOK こちらも、ビジネスシーンのみならず、一般的にも聞かれるフレーズです。 この方向でまとめて、よろしかったでしょうか。 私どもの方でご用意する形でよろしかったでしょうか。 ご注文は、〇〇でよろしかったでしょうか。 この「よろしかったでしょうか」は、相手に配慮をし、自分の行動が正しいかどうか再確認する意味があります。そして、適切に使えば「誤用」とは言えません。 ただし、いわゆる「バイト敬語」とされているきらいがあり、日常で敬語を使う機会もなく社会人になり、便利なので、そのままこのフレーズだけを型にはめて使っている人が多いようです。 「よろしかった」かどうか伺うということは、再確認の意味がありますので、あまりに多用すると 「聞いていなかったの?」 と思われても仕方がないのです。 このような場合は、思い切って言いきるのが良いでしょう。 この方向でまとめて、よろしいでしょうか。 私どもの方でご用意する形でよろしいでしょうか。 ご注文は、〇〇でよろしいでしょうか。 ね。ちっとも、違和感がありませんよね。むしろ、聞いている方の不安感が綺麗に消えます。つまり、「よろしかった」という過去形の言い方を「よろしい」に直せば良いのです。 敬語表現をしたつもりが、不安になっては元も子もありませんよね。ここでもシンプルが一番です。 ついついたくさん使いがちな「二重敬語」は整理して 次に、不安で不安で敬語を重ねてしまい、結果的におかしな言い方になっている例です。 〇〇様は、お帰りになられました。 〇〇様が、このようにおっしゃられています。 〇時に、伺わせていただきます。 これらのフレーズも、日常でよく耳にします。 「お~になる」+「~になられる」 「おっしゃる(言うの敬語)」+「られる」 「伺う(行くの敬語)」+「~いただく」 と、敬語表現が二重になっている為、文法的にも誤りとされている言い方です。 しかし、こちらの二重敬語では、あまりに使われすぎて、文法的には間違っているけれど、認められつつある言い方もあります。 お召し上がりになる もその一つです。 本来は「召し上がる」+「お~になる」という二重敬語なのです。 そうなると、どれが良くてどれが悪いのか、不安になると思いますが、ここでもシンプルイズベストのルールが適用されます。 〇〇様は、お帰りになりました。 〇〇様が、このようにおっしゃっています。 〇時に、伺います。 ね。しっかりした日本語ですし、聞いていて潔い、自信にあふれた感じがしますよね。 心もとない言葉を何で補う? それでも、私の敬語は足りないのではないか?と不安に思う人もいるでしょう。 その場合は、敬語表現を付け足して「盛る」のではなく、尊敬の念を持った態度で話すと良いでしょう。 例に挙げた 本日司会を務めます、〇〇と申します。 の例。これで「敬意が足りているかどうか不安」なのであれば、言葉を付け足して盛るのではなく、しっかりした相手を尊敬する態度を付け足せば良いのです。 皆さんのために、自分の役目を堂々と果たすつもりだと背筋を伸ばして、しっかり頭を下げて、堂々と挨拶をすれば、もう言葉は不要ですよね。 https://otonasalone.jp/45917/ ​新・識別・敬語チェックノート 10日で確認 [ 芦田川康司 ]​ ​敬語でゼッタイ恥をかかない本 どんな状況でも即対応できる! (〈ムック〉の本) [ 福田健 ]​

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