「一十百川柳」より。草食めぬ 牛はたちまち 胃をやられ。これに対して質問がありました。「草をもらってない牛ってことですか?え、草食べてないの?」
食べてないよ~。食べさせてもらえないんだよ~。もっとも、産まれてから離乳した後の一年くらいは、牧場で草を食べて育つのね。その後は太らせるための肥育期間に入るわけ。そこでは、草ではカロリーが少ないので太らないから、(って太るって異常でしょう?)穀物を主とする高カロリーの飼料をどんどん食べさせるわけ。(しかも抗生物質添加の)牛はカロリーの低い、草を食べる動物だから、いつでも食べ続けているのね。で、エサがあると、それが高カロリーであっても、食べ続ける。牛の習性を逆手にとっているわけ。で、太る。牛は四つの胃を持っていて、本来は第一胃に草をためて、それでまた口に戻して反芻するのね。でも、穀物は第一胃を通り越して2番目の胃に入って行っちゃうそうだよ。で、胃を悪くする。それで、それを治すためにさらに薬づけ。アメリカの肉牛は、15~18ヵ月齢(1年3ヵ月~1年6ヵ月)で出荷される。これはそれ以上飼育したらみんな病気で死んじゃうから、とも言われている。死んだ牛は食肉には回せない。ということで、病気にならないうちに出荷する。そもそも牛の寿命は20年~25年だそうだよ。それが、10分の1にも満たない年齢で屠殺されるんだよ?ちなみに日本では、サシが入った肉が求められるため、アメリカよりも肥育期間が長く、約28ヵ月齢(2年4ヵ月)前後に出荷される。どちらにせよ、畜産動物は短命だね?可哀相だね?【中古】 死体の晩餐 動物の権利と菜食の理由/ヘルムート・F.カプラン(著者),ニトライ陽子(訳者),田辺リューディア(訳者),まきぼう(訳者)【中古】 早く肉をやめないか? 狂牛病と台所革命/船瀬俊介(著者)【中古】 もう肉も卵も牛乳もいらない! 完全菜食主義「ヴィーガニズム」のすすめ/エリックマーカス(著者),酒井泰介(訳者)