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テーマ:探偵の日常!(44)
カテゴリ:探偵の日常
「4回目か?」と思った方、残念ながら違います。(意味が分らない方、7/31の日記を見てください) 世の中には様々な趣味を持った人がいます。 趣味の為なら家族の事も顧みない、ひどい場合だと奥さんにすら自分の趣味を教えない事もあるようです。 現場の内容は素行調査で「夫が休日になると外出する。何をしているのか調べて欲しい」というものでした。 気付いてると思うので先に言いますが、この夫は「電車オタク」だったのです。 この男が最初に向かったのは一軒のアパート。 (女の家か?) と思っていると、男は部屋に入って5分程度で出てきました。 肩からさっきまでは持っていなかった大きめのバッグを担いでいます。 私の頭から「?」マークが出ていますが、尾行を続けなければなりません。 最寄駅から電車に乗り東京駅へ。 真っすぐ新幹線の券売機へ向かったので、遠出でもするのかと思い、後ろから見ていると、買ったのは入場券。 私も含め調査員全員、「女を迎えにきたんだ」と思いました。 「恐らく、どこかで食事でもして、ホテルに入るんだろう。」と・・・。 その考えは男がバッグからカメラを取り出した時点で吹き飛びました。 デジカメなんてもんじゃありません。本格的なゴツイやつです。 ホームの最後尾まで行き、カメラを構えます。 新幹線が入ってくるとパシャパシャと連射。 新幹線が出発するのを見送って、別のホームへ。 そこでも写真をパシャパシャ。 我々も負けずにパシャパシャ(新幹線ではなく対象者を)。 2時間ほどそれを繰り返し、次は山手線に乗車。 先頭車両で運転席を見ている。運転手になった気分なのでしょう。 言うまでもないと思いますが、山手線は環状線です。 つまり、ぐるぐる回れるわけです。 ・・・2周しました。 「もうどうにでもしてくれ。」 そんな気分になっていると、ようやく東京駅で下車。 構内の立食いそば屋で遅い昼食をとり、今度は京葉線(東京から千葉方面に向かう電車)に乗車。 先頭車両で・・・(以下、略) 終点の蘇我駅で下車し、どこかへ行くのかと思ったら、そのまま上り線に乗り東京方面へ。 「駅すら出ないのかよ。」 「なんのために来たんだ。」 「もう勘弁してくれ。」 などなど、さすがに調査員たちからグチがこぼれはじめました。 電車の尾行というのは、混んでいる時は見失いやすく、すいている時は認識されやすいので、結構、神経を使うのです。 だから、男が自宅方面へ向かう電車に乗ったときには正直ホッとしました。 途中で朝入ったアパートに立ち寄り、自宅へ。 どうやら、この部屋は「趣味の部屋」だったようです。 趣味もここまでくると言葉が出ません。 誤解がないように言っておきますが、私は「オタク」と呼ばれる人たちに偏見は持っていません。 誰にでも、のめり込む趣味が1つや2つあるものです。 一部の人たちだけを「オタク」という偏見的な言葉(私はそう認識している)で括るのは間違っていると思います。 ただ、1つだけ言わせてもらいたい。 「追ってる方の身にもなってくれ!」 結果を聞いた依頼人の感想は、「教えてくれればいいのに・・・。」でした。 私も同じ感想でしたが、人には多かれ少なかれ誰にも言いたくない秘密があるものです。 彼の場合、「電車好き」というのが、その秘密だったでしょう。 もちろん、私にも人に言えない秘密はありますけどね・・・。 ハート探偵社 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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