今年のレッスンも早いもので今日で終わりました。まだ発表会の曲が全然仕上がっていない生徒もこのまま冬休みに入ってしまいました・・・。

さて、なにから書いていいのか分かりませんが、前回「発表会に出るのを辞めたい」と言った生徒のその後・・・。

実はこの生徒は2学期の初めくらいから学校でいじめに遭っているようです。本人は何も言わないので私も何も聞かずにいましたが、他の生徒から毎週のように聞いていました。

金曜日は仲良し三人組がレッスンに来ます。正確には元仲良し三人組―。一人男の子が入っていることもあり、あれだけ仲が良かったのにレッスンの前後で顔を合わせても挨拶もしなくなってしまいました。
また、小学生まではそれほど目立つ子もいないと思いますが、中学生になると明るくて人気があってマドンナのような子（Aちゃん）もいれば、おとなしくて目立たない子（Bちゃん）もいると思います。

運が悪い事に、AちゃんとBちゃんは同じクラスのようです。Aちゃんは毎週のようにBちゃんのことを話してきます。いじめに遭っているBちゃんが辛いことは言うまでもありませんが、今まで仲が良かったのにいじめる側（傍観者も含めて）に入ってしまっているAちゃんも辛いのでしょう。

Aちゃんだけの話では正確なことは分かりませんがいじめは担任の先生も知る事になり、先生に女の子だけ一人ずつ呼ばれて話をすることになったようです。そのことが原因で先生までもいじめに遭うように・・・。

私は個人的にはいじめの主犯格には出席停止をしてもいいと思います。煽る人がいなければ煽られる人はいないと思うのです。いじめが原因で自殺をする子が多いのでここまで酷くなるともう殺人事件だと思います。


そして話はBちゃんの発表会のことに戻りますが、今は体調が悪い日が多く学校にも行ったり、行かなかったりしているようです。そんな状態でピアノだけ行くわけにはいかないとのことです。
電話でしたし、他のご家庭のことなので私が口を挟むことではありませんが別の生徒のことを話してみました。「他の学校の方ですが、体調が悪くなって学校に行けないときがありましたがレッスンだけは続けていました。発表会は見送ってもピアノはこのまま続けてはいかがでしょうか。」
電話ではこれしか言えませんでしたが、その後この生徒は元気に学校に行っているようです。
この期間は学校だけではなく塾も休む事が多かったようで、おそらく唯一他人で接しているのは私一人になったと思います。『家庭以外の外とのパイプを切ってはならない』と思うと恐ろしくなったこともありました。
Bちゃんは塾には行っていませんし、他の習い事もやってはいないようです。お母様が学校に行っていないのにピアノだけ行くわけにはいかないとおっしゃるお気持ちも分かりますが、外とのパイプを切らないほうが良いと私は思うのです。特にピアノは個人レッスンですし、他の友達に気を使わなくても済むという利点もあると思うのです。

また未成年ですから当然ですが、お母様からしか事情を聞いていないので本人がどう思っているのかとても気になります。

事情が事情なので手配してしまった記念品とお花を渡し、会費は半分ずつ出すことを提案しましたが、納得してくれたようです。同業の友達にそれとなく話してみても全部支払ってもらうのではなく一部支払ってもらうというのは？と言うアドバイスがあり、私もそれが一番いいのでは？と思ったので今回はそうすることにします。
ただ、一番気になるのはプログラムに名前が載っているのに出演しないことを他の生徒がどう思うか・・・。もう訂正ができないのでそれだけ気になります。

もう何ヶ月も知らないふりをしていたけど、学校が行けなくなるまでよく頑張ったと思う。何もしてあげられなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。