毎日がmiracle☆ ~hearthoya第2章~

2005/05/15(日)00:47

14日の日記

――昨日の夜は神社におまいりする夢を見た。 時々、やたらと早く起きる時がある。 大体は二度寝してしまうのだけど、たとえば本を読んだり ふだんやらない事をするのに向いているといえば向いている。 何すればいいかな?と考え、いつも相談する人に聞いたら 早朝は集中力が増している時間だから、資格の勉強をするとか あとは、神社におまいりするのもいいよ。と、アドバイスをもらっ た。 次男が保育園に通っていたころ、朝夕送っていく道の途中に小さな 社があって、ときどき自転車をとめてはお参りしていた。 何を祈るというわけではなく、手を合わせていた時もあったし 母を見送ってしばらくは、母の魂の冥福を祈ったこともある。 ほかには家族の平和や、子どもの健康、といった感じで。 その後、息子が小学校にあがり、家も引っ越したりで、 私の心も体も自然とその場所から遠のいていった。 今の場所に移り住む時、最初に感じたのは 「近くに神社がない」ということで少し違和感はあった。 正確に言うと、ないわけではなく、大通りをはさんだ向こう側の公 園には大きな社の立派な神社もある。 でも、「向こう側」なのだ。 そのかわりというか、今住んでいる界隈にはやたらと教会が多い。 私自身は、正月には初詣、クリスマスには教会のクリスマス会へ行 くということを、わりと平気でやってのけるが、そういえば越して きてから、一度もあの神社に行っていないことを思い出した。 まだ空気が青い朝に、背筋をのばしておまいりするのって気持ちい いだろうな。 それと、きょう不思議なことがあった。 いつも行くスーパーで、私が勉強している心理学の講座仲間にお会 いした。 店頭に移動販売のメロンパン屋さんが車でとまっていて、ふと見る と、彼が奥様らしいかわいらしい女性と、2人並んでメロンパンを 売っている。 なんて素敵な光景だろう!!と思った。 ガラス越しに見ていて、ほほえましいキモチでいっぱいになった。 私はといえば、家で子ども達と小さな衝突をしてプチ家出モードで スーパーに立ち寄ったのだ。 どこかへ遊びに行きたいけどお金がなくて、それでも何とか出かけ ようとまとめてはみたけど、私と子どもたちの行きたいと思う場所 が違ってて、「もういい!」って気持ちが噴出して八つ当たりして しまいそうなのが怖くなって、家から飛び出した。 もう二度と子どもを言葉や態度や暴力で傷つけたくない。 そんな思いもあったし、だれも私をわかってくれないというオーバ ーな悲壮感もあった。 とても悲しかった。 たまたまスーパーで会った、同じ母子家庭の友人(次男が同い年) に、今感じている気持ちを話すことができてほっとした。 入ってくるあてもないのに、金遣いばかりが荒い私とは違って、彼 女は私と同じ生活レベルでありながら、今が一番楽で、幸せという。 それほどたくさん、しんどい思いをしてきた人に私の甘えの部分を 吐き出すのは少し抵抗もあったけれど、勝手に涙が出てとまらなか った。 私は…破れた靴下を縫って子どもに履かせたこともない。 小さくなった鉛筆を2本たばねて接着剤でつなぎ合わせたこともな い。 最近になって、やっと靴下が破れたら捨てていいよ。と子どもに言 えるようになったけれど、こんどは長男が「もったいないから自分 で縫う。」といって、また履くのだそうだ。 「よそとうちとは違うんやで。」彼女はそう子供たちに言い聞かせ る。 こっそり、おばあちゃんに小遣いをねだる次男をはりとばす。 私はといえば…家のなかで不機嫌でいると、息子たちはなだめてく れる。お金がないといえば、おれの貯金つかってもええよ。といっ てくれる。疲れて着替えられずに寝込んだ日は、ふとんをしいて私 の体を気遣ってくれる。 酔って失敗ばかりしている私をあの子たちは心配はしても、責めた り、もう飲むな。とは言わない。 そんな、私にはできすぎた子どもたちに恵まれていながら、 2年半もの間、同じような出来事に腹を立てている自分に腹が立っ ているんだ。 疲れた…なんて言っている、アマアマの私。 人の光ばかりを見て、影の濃さを見ようともしない。 でも離婚を選択したのは、まぎれもない私なんだ。 ふしぎなことに、最後にはなぜか「一番わからないのも自分やし、 一番わかってあげられるのも自分やもんね~」と、彼女と笑いあっ ている自分がいた。彼女に救われたような気持ちだった。 店を出しなに、さきほどのメロンパン屋さんの友人と少し立ち話を した。きらきらした目でいきいきと彼は働いていた。 …よせばいいのに結局、気がついたらメロンパンを買っていた。 家に帰り、寸胴ナベいっぱいのポップコーンを作った。 信じられない量のポップコーンを食事前にみんなでむさぼった。 その後、ご飯もちゃんと食べた。 何もかも、もうちゃんとフツーだった。

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