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きょう久しぶりに会った友人と入った喫茶店で、
木版画の挿絵が美しい、とても胸をうつ物語にであいました。 「ホトトギス」という物語です。 あらすじは、 あるところに、とても仲の良いホトトギスの兄弟がいました。 兄は病弱で、毎日弟がえさをとりにいかねばなりませんでした。 弟は兄においしいものをとってかえろうと、毎日出かけていくのですが 時には、虫一匹とれない日もありました。 家で寝ている兄は、自分に虫をとってかえってくる弟が いつも一体何をたべているのが不思議でなりませんでした。 そして、あるとき とうとう兄は寝ている弟の腹を割って、中を見ました。 弟の腹の中には粗末な、ごみのような食べものしか入っていませんでした。 兄は自分のしたことをくやんで泣きました。 それを見た仏様は、兄弟をあわれんで 弟の姿をホトトギスという美しい紫と白の花にかえられました。 それから兄鳥は、 「オトトキタカ」「オトトキタカ」と千回鳴いてからでしか、 虫を食べることができなくなりました。 それが、ホトトギスがオトトキタカと鳴く由来なのだそうです。 当摩ただこさんという作家さんの作品です。 ネットでストーリーがないかしらべてたんですが、 見当たらなかったので覚えているうちに書き記しておきます。 私の中にある嫉妬という感情と、 真正面からではないけど少しだけ向き合った気がしました。 弟のむくろを抱いて鳴く兄鳥の絵が印象的でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月10日 19時01分42秒
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