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テーマ:世界を動かす国際金融(373)
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コノコフィリップス(Conoco-Phillips, Inc)が天然ガス生産の米バーリントン・リソーシズ(Burlington Resources)を356億ドル(約4兆2700億円)で買収することで合意したという。コノコフィリップスは、フィリップス・ペトロリアムとコノコが2002年に対等合併して設立された会社で、エクソンモービル、シェブロンテキサコに次ぐ米国の石油企業としては業界3位の大手(石油メジャー)である。コノコフィリップスは2004年9月にロシアの石油大手ルクオイルの政府保有株7.6%相当を約24億ドルで取得している。 バーリントン・リソーシズはテキサス州ヒューストンに1988年に設立された独立系石油会社で、事業は北米のガス田が中心。 コノコは1875年に設立(創業者はIsaac Elder Blake) フィリップスはフィリップス兄弟が1917年に設立 左がブレーク、右がフィリップス兄弟 コノコフィリップスのマルバ会長 1999年から2002年8月までフィリップスの議長および最高経営責任者 全米石油協会の議長 コノコフィリップス社の理事会名簿を見ると、ロッキード・マーチンの元最高経営責任者や同社の理事会議長を務めたノーマン・R・オーガスチン(Norman R. Augustine)、2003年からシティグループの議長を務めるWilliam R. Rhodes、キッシンジャー・アソシエイツの常務J. Stapleton Roy……といった名前がある。 Press Releases ConocoPhillips to Acquire Burlington Resources in $35.6 Billion Transaction 米コノコ、バーリントン買収か=WSJ紙 【ワシントン12日】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は、米石油大手コノコフィリップスが米石油・ガス生産会社のバーリントン・リソーシズを300億ドル(約3兆6000億円)以上で買収する方向で突っ込んだ交渉を行っていると報じた。(写真は、米テキサス州ヒューストンのコノコフィリップス本社) WSJ紙は匿名筋の話として、1990年代終盤から2000年代初めにかけて相次いだ大型合併以降で最大の石油分野での合併と指摘した。また、買収が実現すれば、コノコは時価総額で米2位のシェブロンに肉薄するという。 同紙によると、交渉は依然として流動的で、決裂する可能性もある。しかし、交渉が順調に進展すれば週内にも正式発表される可能性があるという。〔AFP=時事〕 2005年12月12日15時52分 米コノコフィリップス:バーリントンを総額356億ドルで買収へ(2)(ブルームバーグ) 2005年12月13日(火)12時06分 12月12日(ブルームバーグ):米石油・ガス3位のコノコフィリップスは12日、天然ガス生産の米バーリントン・リソーシズを現金と株式交換により総額356億ドル(約4兆2640億円)で買収することで合意したと発表した。 コノコはバーリントン株1株に対し、現金46.50ドルとコノコ株0.7214株を支払う。コノコ株の9日終値に基づいた計算では、価格は1株当たり92ドルとなる。コノコによるバーリントン買収は、石油業界の買収としては2001年の米シェブロンによるテキサコ買収以来の規模になる。 油田・ガス田の探査・開発のコストが上昇するなかで、コノコのジェームズ・マルバ最高経営責任者(CEO)は、買収による規模拡大で同業のシェブロンに迫ろうとしている。コノコは2004年、新油田の開発を上回るペースで既存油田から原油を生産した。同社の原油生産の半分は、アラスカやノルウェーの古い油田に頼っており、これらの油田からの生産量は毎年減少している。 ニューヨークの法律事務所、アキン・ガンプでエネルギー企業合併を担当するマーク・ズボンコビック氏は「コノコはシェブロンに追いつこうとしている」として、「バーリントン買収により、超メジャー(国際石油資本)に近づくことができる」と話した。 マクデップ・アソシエーツのアナリスト、カート・ワルフ氏は、エネルギー価格の高騰が業界での買収を後押ししていると指摘した。天然ガスは先週、原油は8月に最高値をつけている。コノコは「天然ガス価格に関する強気見通しから、バーリントン買収に動いたのだろう」と同氏は述べた。 米エネルギー企業は今年、1970億ドル余りの買収に合意している。これは2004年の2倍で、1999年以来で最高となる。 届け出によると、バーリントン買収によりコノコのアラスカを除く米国でのガス埋蔵量は88%増える。同国内でのガス生産は77%増となる見込み。コノコとバーリントンを合わせると、米国のガス生産で英BPに次いで2位となる。 http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=13bloomberg15akZa8YCaTpho 米石油業界で大型買収か 2005年12月13日 (火) 石油大手コノコフィリップスが、同じく石油生産のバーリントン・リソーシズの買収に向けて交渉中であることが分かりました。これはウォールストリートジャーナルが報じたもので、買収額は300億ドル、日本円にして3兆6,000億円を超えるということです。石油業界では相次ぐ合併で寡占化が進んでいますが、今回の買収が成立すればコノコフィリップスの時価総額は業界2位のシェブロンに迫ります。 http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/nms/days/051213/n2.htm 「フィリップス」と「コノコ」が合併 全米3位に(2001年11月19日) http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/273.html エネルギーの確保は、この時期の企業が等しく抱える重大事だった。デュポンは、この問題への活路を石油の巨人コノコ社買収に見出そうとする。シャピロがデュポンの会長兼CEOをジェファーソンに引き継ぎ、財務委員会の会長となった1981年の夏、株売却に至ったコノコの入札が行われる。参加企業はデュポンとカナダのシーグラム社の他数社。コノコ社は、シーグラムなどの馴染みのない会社よりデュポンへの売却を考えていた。すでに信頼関係のあるデュポンならば、ある程度将来の予測が立つ。デュポンにとっては、不安定なエネルギー供給問題を緩和するチャンスだった。しかし、これほど大規模な買収はデュポンにとっても大きな賭。いきおい慎重にならざるをえなかった。ジェファーソンはデュポンの幹部たちに、外部の石油に頼らない体制づくりを説いた。コノコの収益はデュポンの収益安定に役立つ、というのが彼の主張だった。9月30日、ついにデュポンとコノコは契約を締結。78億ドルという当時の米国史上最高の購入価格で、コノコはデュポン100%出資の独立子会社となる。世界第9位の石油会社を傘下におさめ、米国工業界におけるデュポンの順位は15番目から7番目に急浮上したのだった。 デュポン株式会社(コノコの買収劇) http://jp.dupont.com/jpcorp/tradition/history/history_08b.html かつてのエネルギー危機脱出の切り札、コノコ石油。しかし、この頃になるとデュポンは投資のための資金と石油事業が抱えるリスクのため、コノコの見直しを迫られる。油田開発の費用は莫大で、しかも利益が出るかどうかは賭だった。また、コノコとデュポンの企業文化は十数年を経ても融合しなかった。コノコの誇りと歴史は、デュポンへの反発となって現れることもあった。1998年5月11日、ついに石油の巨人を解放することが発表される。コノコ株30%の売却益は、デュポンに単独の株式公開としては米国史上最高額となる42億ドルの純利益をもたらした。さらに残り70%の売却で得た利益は、将来有望な分野として自動車用塗料のハーバーツ社などに投資された。 デュポン株式会社 歴史と伝統 http://jp.dupont.com/jpcorp/tradition/history/history_09a.html 【世界のLNGビッグビジネス】 コノコフィリップス http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/lng041006.html エクソンモービル http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/lng040714.html ロイヤルダッチシェル http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/lng040801.html BP http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/lng040811.html シェブロンテキサコ http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/lng040901.html トタール http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/lng040915.html ENI http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/lng041201.html 中国海洋石油 http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/lng050302.html スエズ http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/lng050406.html 石油メジャー http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200504160000/ 世界優良企業番付(コノコフィリップスは29位) http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200504010001/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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