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テーマ:世界を動かす国際金融(373)
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昨年7月に持ち上がった「ウエスティングハウス争奪戦」だが、日本の報道では三菱重工が有利と見る報道が多かったなか、つい先日になってブッシュ大統領と米商務省はGEによる買収を支持・支援すると風向きが変わっていた。私自身も三菱重工が本命だろうと眺めていたんだけど、この争奪戦、どうやら決着がついたようである。フィナンシャル・タイムズによると、ウエスティングハウスを買収するのは東芝。当初2000億円規模だと予測されていた買収金額も、決着は約50億ドルだというから、当初より3倍近くの金額に跳ね上がったことになる。 東芝、米ウェスチングハウス買収合戦で勝利=英FT紙 1月23日付英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)は、 米原子力発電大手のウェスチングハウス・エレクトリック をめぐる買収合戦で、東芝が勝利したと報じた。 写真は東芝の西田社長。昨年10月撮影(2006年 ロイター/Yuriko Nakao) [東京 23日 ロイター] 23日付の英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)は、米原子力発電大手のウェスチングハウス・エレクトリックをめぐる買収合戦で、東芝が勝利したと報じた。 買収提示額は50億ドル近くで、当初予想の2倍以上。 東芝は、米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)、三菱重工と買収を争っていた。 (ロイター) - 1月23日9時7分更新 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060123-00000499-reu-bus_all 米ウェスチングハウス、東芝に5800億円で売却へ・英紙 23日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)は、英国核燃料会社(BNFL)関係者の話として、同社が傘下の米原発メーカー、ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)を東芝に売却することをこのほど決定したと報じた。売却金額は50億ドル(約5800億円)で、26日に開く取締役会で正式決定するという。 WH社をめぐっては、米電機・金融大手ゼネラル・エレクトリック(GE)が日立製作所と共同で買収を提案していたほか、三菱重工業も名乗りを上げていた。 同紙はBNFLが東芝を選んだ理由として、提示金額のほか、中国への原発ビジネスなどで東芝がWH経営陣の方針を尊重すると判断したことなどを挙げた。(共同) (09:29) http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060123STXKB002623012006.html 英フィナンシャル・タイムズ紙ヘッドライン(23日付) [1面] ★米原子力発電大手のウェスチングハウス・エレクトリックをめぐる買収合戦、東芝が勝利。買収額は当初予想の2倍以上の50億ドル近く。東芝は、米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)、三菱重工と買収を争っていた。[ロンドン] ★オランダの金融大手ING、中国のミューチュアルファンド市場で損失。合弁ファンドの運用資産が半分以下に。[香港] ★世銀のウォルフォウィッツ総裁、自身の政治顧問を汚職調査の責任者に起用。総裁と上級幹部の亀裂が深まる。[ワシントン] [その他] ★ファーストリテイリングの柳井会長、英国で買収か提携を目指す方針を示す。[東京] [東京 23日 ロイター] (ロイター) - 1月23日8時40分更新 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060123-00000500-reu-int 米大統領がGE支援表明 英企業傘下のWH買収で 【ロンドン22日共同】22日付の英紙インディペンデント・オン・サンデーは、日本メーカーも参加している英国核燃料会社(BNFL)傘下の米原発メーカー、ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の買収合戦で、ブッシュ米大統領が米企業の支援をブレア英首相に表明したと伝えた。 大統領が支援しているのは日立製作所と共同で買収提案した電機・金融大手のゼネラル・エレクトリック(GE)。米商務長官も「ブッシュ政権はGEを支援している」とする書簡を英貿易産業相に送った。 BNFLは1999年にWHを買収したが、昨年6月末に売却を決め、売却先を探している。売却には米欧の規制当局の承認も必要だ。 (共同通信) - 1月22日15時12分更新 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060122-00000058-kyodo-bus_all 米ウェスチングハウス入札、日立製作所も参加 2006年01月20日22時35分 軽水炉を使う原子力発電システムの名門メーカー、米ウェスチングハウス(WH)の最終入札に日立製作所も参加したことが20日、分かった。米ゼネラル・エレクトリック(GE)と組み、ライバルの3陣営と競うことになるとみられ、近く売却先が決まる見通しだ。 WHは、親会社の英核燃料会社(BNFL)から売りに出され、昨年12月に最終入札が締め切られた。世界で主流の加圧水型軽水炉に強いWHを傘下に収めれば優位に立つことができ、三菱重工業、東芝、GEなど4陣営が入札したとみられている。日立がGEと組むことで、競争が激しくなりそうだ。 http://www.asahi.com/business/update/0120/158.html ウエスティングハウスを三菱重工が買収か?(2005年07月10日) http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200507100000/ ベクテルとロスアラモス研究所(2005年12月22日) http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200512220000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
三菱重工で硬いと思っていて、しかもそれから商務長官がGEをプッシュする「お願いレター」を送っていたから、やはりモルガン・ロスチャイルドのGEかと思いましたが、意外や意外東芝とは。まあGEはアンチトラストの問題がありますから難しかったでしょうけどね。
それともプルサーマルの石ころゴロゴロの燃料のときと一緒で傷物をつかまされたのかな。東芝は? Toshiba wins $5bn Westinghouse deal By Rebecca Bream and Carola Hoyos in London Published: January 23 2006 00:37 | Last updated: January 23 2006 00:37 http://news.ft.com/cms/s/3a02df66-8b93-11da-91a1-0000779e2340.html SNSIサイトにロスバード論を書いておきました。陰謀論とはちがったアプローチで研究するというやり方で中央突破するやり方もありそうです。 (2006年01月23日 10時41分39秒)
アルルさん、東芝は意外でしたねえ。三菱とGEの争いだと思ってましたが、結果は大穴ですか。 アルルさんも書き出したら量も勢いも凄いですねえ。ブログも掲示板群も一通りは目を通しましたが、ここ数日のアルルさんが書いた量には圧倒されました。アルルさんが書く内容は、私のブログともリンクすることが多いので参考になります。私は最近、ミクシィ(mixi)に嵌ってました。アルルさんもミクシィどうですか、なんて誘ってみたり(笑) (2006年01月23日 11時04分17秒)
米原発の名門、東芝が5800億円で買収へ 英紙報道 2006年01月23日11時20分 米国の原子力発電システムの名門メーカー、ウェスチングハウス(WH)の売却先を決める入札で、東芝が約50億ドル(約5800億円)で同社を買収する見通しになった。英フィナンシャル・タイムズ紙(電子版)が23日伝えた。これが実現すると、東芝は2タイプの原発を手がけられることになり、新規立地の急増する途上国向けビジネスで優位に立つことになりそうだ。 同紙によると、WHの親会社の英核燃料会社(BNFL)の首脳が東芝への売却を決め、26日に開く取締役会で正式に決定するという。提示額が最高だったほか、WHの経営陣の自主性を重んじる意向を東芝が示したことで、今後の中国での原発受注など将来の事業展開もスムーズに進むと判断したという。 WHは加圧水型原発の名門で、東芝は別の沸騰水型を手がける。入札には、WHと提携関係にある三菱重工業や、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と組んだ日立製作所も参加していた。落札競争が激化し、買収額は当初予想された20億ドルを大きく上回ることになった。 東芝が買収すれば、日本の電機メーカーとしては、松下電器産業による米映画・娯楽会社MCAの買収(61億3000万ドル)に次ぐ規模になるとみられる。 http://www.asahi.com/business/update/0123/058.html (2006年01月23日 12時31分32秒)
alex99さん、こんにちは。 >今までの提携関係からも三菱重工だと思っていましたけれど。 私もそう見てましたけど、三菱は本気じゃなかったということになるんですかね。それともこの買収を甘く考えていたのかな。ちょっとこのあたりがまだよく見えてきませんね。 >今のWHって、本当のところ、どれぐらいの価値があるのかな~? 時価総額を調べてみないとなんともですが、これでもいちおう国家機密(国防)に関わる重要企業ですからねえ。 それにしても東芝は意外でした。 (2006年01月23日 14時28分27秒)
東芝が落札したそうですが、私自身は原発の未来に
悲観的なのですが、企業としてはまだまだ利潤の得られるものなのでしょうね。 (2006年01月23日 17時28分13秒)
英核燃料公団、東芝に米ウェスチングハウスを売却へ (ロイター) 2006年1月24日(火)08時28分 [ニューヨーク 23日 ロイター] 英核燃料公団は23日、子会社の米原子力発電大手ウェスチングハウス・エレクトリックを、最高価格を提示した東芝<6502.T>に売却すると発表した。 同公団によると、週内に取締役会が東芝の提示を承認するよう勧告し、近い将来に売却契約に調印する見通しという。 東芝との合意の条件は明らかにされていない。 ウェスチングハウスの売却をめぐっては、昨年秋から日米の企業による買収合戦が続いていた。 http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=24reutersJAPAN200677 (2006年01月24日 09時54分56秒)
米WH買収へ 東芝が丸紅など日米4社と連合 FujiSankei Business i. 2006/4/27 東芝が米原子力発電プラント大手、ウエスチングハウス(WH)買収に向けて、丸紅や石川島播磨重工業を含む日米四社と企業連合を組む方向で最終調整していることが二十六日明らかになった。五十四億ドル(約六千二百億円)に上る買収総額のうち、東芝は経営権掌握に必要な51-53%程度を出資し、残りを四社が賄う。 米企業と組むことで、米政府・議会による買収承認手続きを円滑に進める狙いもある。 企業連合には、総合商社の丸紅、造船プラント大手の石播、米エンジニアリング大手のショーグループ(ルイジアナ州)が参加することがほぼ確定。出資比率は丸紅が約20%、石播が約5%の見通し。これに加え米建設大手フルーア(カリフォルニア州)が参加する方向で最終調整している。東芝は今後、買収承認手続きを本格化させ、今夏にも買収を終えたい考えだ。 東芝はWH買収方針の決定に伴い、二〇〇一年から〇五年まで駐日大使を務めたハワード・ベーカー元上院議員を顧問に招聘(しようへい)。外国企業による企業買収に厳しい姿勢を示す連邦議会への説得を強める。 WHは世界の商用原子炉で主流の加圧水型軽水炉の大手。親会社だった英国核燃料会社(BNFL)が実施した競売で、東芝が三菱重工業や日立製作所などに競り勝ち、買収の枠組みを詰めていた。 ※ 下へ続く (2006年04月28日 11時24分36秒)
■原発建設ラッシュ 主戦場は中国市場 東芝連合が五十四億ドル(約六千二百億円)にものぼる巨額な資金を投じてウエスチングハウス(WH)を買収する背景には、世界中で原子力発電所に対する見直し機運が高まっていることがある。 IEA(国際エネルギー機関)の試算によると、原発による電力需要量は二〇〇四年末で約三百五十七ギガワット(一ギガワットは百万キロワット)。しかし、二〇年には現在の一・五倍となる約四百八十三ギガワットにまで高まると見込まれている。旺盛な需要に応えるには、新規に原発を建設するしか手段はなく、世界中で原発の新規建設ラッシュが予想されている。 原発の方式には加圧水型軽水炉(PWR)と沸騰水型軽水炉(BWR)の二つがある。現在、日本で運転中の原発は五十四基。このうちPWRが二十三基、BWRが三十一基とBWRの方がシェアが高い。一方、世界に目を転じると、PWRのシェアは約七割と主流になりつつある。 「WHの買収により世界の原子力事業をリードしていく」と意気込む東芝の西田厚聡(あつとし)社長だが、原発ビジネスの規模はどれくらいあるのか。 東芝の試算によると、原発の建設から燃料、保守・点検までの原子力関連ビジネスの年間市場規模は現在、約六兆円。これが、新規原発の建設ラッシュで、二〇年度には約九兆円にまで拡大するとみている。現在、年間二千億円程度の東芝の原子力事業の売上高を一五年までに三倍となる六千億-七千億円にまで増やすとそろばんをはじく。 原発業界で覇権をもくろむ東芝だが懸念は少なくない。それは、巨額な投資に見合った収益を稼ぎ出せるかどうかだ。 ※ 下へ続く (2006年04月28日 11時25分56秒)
丸紅や石川島播磨重工業などが共同出資することで、投資リスクは低減することになる。しかし、東芝の負担額は三千億円超と巨額なものだ。買収先のWHの年間売上高は約十八億ドル(約二千一百億円)ということを踏まえると、投資金額を回収するにはなお時間がかかりそうだ。 今後、東芝連合の原子力ビジネスで主戦場となるのは、原子力発電所の新規建設ラッシュが続く中国市場。この市場でライバルに敗れるようなことがあれば、東芝連合が描くシナリオに狂いが生じかねない。 原子力ビジネスを有望視するのは、東芝連合だけではない。ライバルたちもこの有望市場を取り込もうと虎視眈々(たんたん)と狙っている。失敗に終わったが、WHの買収に名乗りをあげていた三菱重工業や日立製作所-GE連合が今後、新たなパートナー探しなど巻き返しに出る可能性は否めない。 東芝が、石播に代わる主要機器製造メーカーに出資要請することも想定され、その場合、東芝の原子力発電事業における新たなグループづくりが進むことになりそうだ。(松元洋平) http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200604270027a.nwc (2006年04月28日 11時26分17秒) |
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