吾が輩は野良猫である

2012/09/04(火)18:22

尖閣諸島が消える日。

ニュース(134)

  尖閣諸島や竹島を巡り、領土問題に揺れる日本にその荒波が押し寄せている。中国や韓国など、相手国が強硬姿勢を見せてから漸く事の重大さに気付く日本政府は、今も昔も後手後手の対応。  100年以上も前の文献を埃の被った倉庫から引っ張り出し、それを証拠として日本の領土だと言い張っても、彼らはそんな昔の事など眼中になく、現在が最も重要なのである。  それまで何の策も打たず、放置状態を続けて来たそのつけが今、まさに日本を脅かしているのである。政府の対応に業を煮やした石原東京都知事が尖閣諸島を東京都が購入すると爆弾発言。その方向で島の地権者と話しが進んでいる事に面目丸つぶれの野田総理とその側近たち。  東京都による尖閣諸島上陸申請を早速不許可。同じ祖国の中で領土問題に対して足並みが乱れ、混乱しているようでは、北方領土も含めこれらの問題は前途多難である。  日本のトップでさえ、いまだ足を踏み入れていない「竹島」に韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が自らの足で竹島の土を踏みしめた。  これに対し日本政府は、独島訪問の抗議内容が入った書簡を韓国側に送ったものの、殆どが門前払いという情けない結果に終わった。  竹島が日本の領土であるとされる証拠が「ラスク書簡」。1951年、米国のラスク国務次官補が、竹島の領有権を主張する韓国政府に送ったものであるが、その中身には「朝鮮の一部として取り扱われたことが決してない」とう内容の事が記されているようだ。  韓国側の不法占拠を明確に示す決定的な資料であるが、この文書の存在がどれほどの影響力を持つかは全く未知数である。  相手は物の道理が通じない、それこそ未知との遭遇。戦前・戦後の忌まわしい過去(従軍慰安婦問題等)を両国が引き摺っている限り、韓国と日本の間に「友愛」という絆は生まれる事はない。  それにしても韓国の日本に対する猛反発は人種の大きな違いを見せ付けてはいいるものの、日本人が大人し過ぎるのか、それとも単なるお人好しなのか。原発デモ行進やパレードは兎も角としても、領土問題ではデモを起こす気にすらならないのだろう。  こんな自分さえ良ければの自己中心主義が蔓延るからこそ、国内外から「平和ボケ」と指摘されるのも頷けるのである。これだからあるブロガーに「竹島なんぞくれてやれ」と毒舌を噛まされるのだ。  中国が「釣魚島」と呼び、領有権を主張している尖閣諸島(魚釣島)については、米政府が公式呼称として「センカク」を採用していることが明らかになっているが、あらゆる所に米国の影が存在し、日本が自国のみで解決に至らない弱みを他国に曝け出しているようなもの。  それに付け込む中国や韓国の暴走。それを止められない弱小政府を見ていると、如何に日本の基盤が弱体化している事を見せ付けられる思いだ。  領土問題を個人レベルで捉えてみれば、人間の持つ浅ましい姿がそこに垣間見えて来る事だろう。土地絡みの利権問題、財産分与などや隣人との争いごとに至るまで、強欲な人間の罪深さだ。  相手のテリトリーを一切侵さない野生動物とは大違いで、地球・自然・共生という最も基本的テーマから大きく道を踏み外すのも残念ながら人間の特徴なのであろう。

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