2017/02/22(水)23:47
寝てもさめても猫と一緒/I feel happiest with cats!
# Japanese text only
猫の日に読もうと買っておいた『寝てもさめても猫と一緒』。
筆者である熊井明子さんが猫と自分を振り返るエッセイ。
何となく気分が晴れない今の自分へのビタミン注入用。
話は戦争の最中、ばあやのような猫とくらしたことから始まる。
戦時中から昭和前半くらいまでの熊井さんと猫との生活については、
乱暴で愛情も薄っぺらく感じ怒りさえ覚えながら読み進めた。
そんなことするから死んじゃうんじゃん!
読んでいる途中、思わず何度が本を閉じてしまったり。
ページの次が気になって気になって急いで読んだり。
でも熊井さんも「あとがき」で語っていたけれど、
時代がそういう時代だったということなんだよね。
今のようにペット産業なんかもなく獣医さんも珍しく
猫のご飯も「ねこまんま」・・・そんな時代。
猫とのつきあい方も時代とともに変わってきたと。
そうやって内容を振り返ったときに、
熊井さんが猫たちの間で必至になってもがいていた様子が、
その時の苦しみや悲しみが、幸せや喜びが、
読み終わってじーんと胸に伝わってきた。
時代は違えど猫は心の傷をいやしてくれて、
五感、第六感を刺激してくれる元気の源であり、
個性は違えど猫はみんなそんな力を持っている。
戦時中から現在まで猫たちと常にかかわって生きてきた
熊井さんの半生、勉強させていただきました。
猫好きさん、おすすめの一冊です。
ビタミン注入完了。
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