通販で取り寄せた、 『V フォー・ヴェンデッタ』 が届きました。
ちなみに同時に届いたのは、『ぼのぼの』 の実購入感と映画DVD。
別に映画DVD買っても、もはや誰かと一緒に見るなんてことも無いでしょーけどもね。
一人で見ますよっ!
Vフォー・ヴェンデッタ
『V フォー・ヴェンデッタ』 は、モチーフ事態は単純、というか古臭いといえば古臭い。何せ20年前に書かれているのでそれは当然なんですが。
ただ、それでも読むとズシンとくる。
アラン・ムーアだなぁ、と。
緻密に、執拗に構成してじわじわ締め上げるこの運び方が、まさにアラン。ムーア。
そして何より、すべてを成し遂げてもなお、ただ暗澹たる暗闇に向かう一本道を、とぼとぼと歩いてゆくしかないという結末。
自立した個人による管理社会の変革、という骨子を用いながらも、その自立した個人はどうなのか? 管理から解き放たれてそのまま幸福になるのか? という問いには、アラン・ムーアは決して返さない。
ただ、暗澹たる闇に向かう、一本の道を見せつけるだけなのだ。
結局、そう。
ただそれだけの事なのだ。
暗闇はただ沈黙して、何も返してはこない。
だから、それが答えなのだろう。