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2007年09月12日
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カテゴリ:日々雑記
 なんとなく検索していたら、2000年頃に語られていた僕の悪口の日記に飛んで、そこからてきとうにさかのぼったりしていて、最終的に知人の訃報の話にぶち当たった。
 友人、というにはもう少し縁が薄い (同じサークルに居た、という程度のつきあいの)人で、漫画家。35歳に、心不全で亡くなっている。
 僕もあと1年でその漫画家の人の死んだ年齢になる。そのころからしばらく前にではあるけれど、青年誌に行くか、少年誌で続けるかに悩んでいたらしい。
 まぁ僕は現状、生きていけるのか国民年金のお金をどうするのかで悩んでいたりする。

 客観的世界において、別離と死は全く別物である。
 しかし主観的世界においては、その後一生会うことも関わることも無いのであれば、別離も死も同じ事である。
 「あいつと関わるのはもうやめる」 と決意することも、また、愛した人と二度と会える事無い様な別れ方をするのも、同様に主観的世界では死であり、あるいは相手の存在を殺すことでもある。
 だから人は、主観的世界においては、幾度となく誰かを殺し、幾度となく誰かに殺され続けている。
 あるいは、しばらくの後に再会しても、もはや以前とは違う関わり方、違うあり方でしか無いのであれば、以前のそれは、やはり死んだのと同じかもしれない。
 だから、僕の中でも、あるいはかつて関係があり、もはや会うこともなく関わることも無い人の中でも、お互いまの主観的世界では 「死んでいる」 ようなものなのだ。
 
 もう一人、仕事先で何度か会った漫画家の人が、やはり数年前に癌で死んでいる。享年33歳。僕は今その人より、1年の余分を生きている。
 この人とは2~3回しか面識はなく、その後にネットでサイトを知り、少しだけやりとりをしていた。
 それからまもなくして癌にかかり、数年の闘病生活後に亡くなった。
 
 時期的にはそれぞれ近い時期で、僕がその、以前関わり合っていた人たちと疎遠になったのも、癌で亡くなられたのも、僕が全力で脳がおかしくなっていた頃で、それをキッカケに彼らとも疎遠になったし、また、癌で闘病中の人とも関わり合いを避けていた。
 前者は単に僕が疎まれて嫌われたと言うだけだけれども、後者に関しては、つまるところ「どう向き合えばよいか」 が、分からなかったからだ。
 そんなに縁があったわけでもないし、自分自身ままなっていなかった。
つまるところ、「この人はこの数ヶ月後に、必ず死ぬ人だ」という事実に、どう向き合えばよいのかが分からなかった。
 だから、何もしなかった。

 現実の、なおかつ身近な人間の死、というものに対して、たいていの人は多分、「どう受け止めて良いか分からない」 もんなんだろうと思う。
 僕も、未だに分からない。
 
 『主人公、あるいはヒロインが最後に死ぬことで感動させよう、泣かせようとするフィクション』 を毛嫌いする人がいる。
 僕も、そういうものにはさして興味がわかないし、毛嫌いする心理は分かる。
 けれども思うに、フィクションの中の出来事というのは、ある意味で現実の予行練習でもある。
 だから、フィクションの中の死を、泣く、感動する、というカタチで浄化することは、その人にとっては現実の身近な存在の死、あるいは喪失に対して、「比較的簡単で、落ち着きの良い方法」 で対処できる様になるための、練習でもあるのだろう。
 泣いてスッキリできるなら、その方が良い。
 どんなに大事な、関わりの深い相手でも、死ねばそこで終わりだ。
 生きている人間が、死者にこだわって生きることを止めることは出来ない。
 会うことのかなわなくなった人や、失ったかけがえのないものにこだわって、下を見続けても、そこには何もない。
 一時泣くことで素早く処理できるのなら、その方が建設的なのだ。
 いつまでも、処理しきれないわだかまりを抱えたまま生きているよりは。
 けれども多分、僕はその、「巧い処理」 をやれる様には、なかなかなれない。


 ところで僕が何故突然こんなしんみり話を書いているかというと、名言であるところの「(憂鬱なときは)とりあえずオナニーだ」という事で一発抜いた後だからなのです。
 しんみりんぐ。
 出だしの、過去の何やらを検索したキッカケも、この名言の主について調べてみたからなんですけどもね。






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最終更新日  2007年09月13日 02時35分00秒
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