金持ち父さんからのメッセージ

「レバレッジ」を活用する例として、怪しい投資のプロを考えてみよう。
　世の中には、株式などの投資で生活できる人がいる。彼らは、たいてい自己資金のみで運用をしている。プロの運用益は、投資資金全体の１０～２０％（年利）を出すといわれている。

　彼らの才能・実績は、彼らが家族をそれだけで十分養っている実績から説明する必要はない。他人のお金を運用しようとは思わないが、彼らの実績を知る人からすると、彼らに自分のお金を運用して欲しいと思うのは、自然である。

　もし、「利益の２０％をもらえるなら、あなたのお金を運用してあげますよ」とすれば、例え、運用益が１０％で、その中から彼らに２０％払い、実質に８％の利益であるとしても、銀行金利がこのような時代であれば、彼らに運用を託したくなるのは、自然である。

　彼らの才能をレバレッジとして活用し、お金の運用益を、銀行利子から８％にしたということになるのである。

　余談だが、銀行は預金者のお金を、企業へ貸し出し、企業から例えば５％の金利をとり、あなたに０．１％払うことで、利ざやを稼いでいるとする。この場合、預金者のお金は銀行のレバレッジに使われているのである。