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カテゴリ:黒池龍神について
【黒池龍神縁起】 寛永3年(1626年)、今から400年ほど前の夏、 尾張地方は、大干ばつに見舞われました。 この日照りに困り果てた九之坪村の村人たちは、 平田寺二代・快巌儀雲大和尚に、雨乞いを求めました。 快巌和尚は龍神が棲むという 隣村・高田寺の黒池(大山川堤防西)に出向き 祈祷をし、池に経文やお血脈を投げ入れ雨を祈り、 老翁の姿をかりて現れた龍神に、禅の法を解きました。 この法に真の悟りを開き、慈悲の心をもった龍神は、 黒雲と稲妻とともに雨をもたらせ、その雨は、三日三晩降り続き、 大地草木は潤い、村人たちは蘇生の思いで歓声湧くがごとくであったそうです。 快巌和尚は、この龍神を鎮守として後世に渡り奉ることを約束し、 平田寺境内に池を穿ち、小洲に祠を築き、勧請しました。 (快巌和尚直筆「黒池龍神謡曲」より)
【黒龍さま(黒池龍神)】 平田寺の龍神池に祀られている龍神は、 昔から地域の人々に「黒龍さま」として親しまれてきました。 大いなる力を持ち、天界と地上界を結ぶといわれる龍は、 昔から信仰の対象とされています。 龍には、黒龍、白龍、青龍、紅龍の4種があり、 中でも最も位の高く、力があるといわれるのが「黒龍」です。
縁起にもあるように佛の教えにより悟りを得て以来 400年にわたり我々を守りつづけてくださっている 黒池龍神(黒龍さま)は、慈しみの心とご縁を引き寄せる力をお持ちです。
※快巌和尚直筆の「黒池龍神謡曲」は、北名古屋市指定文化財です。
※平成17年に開催された愛知万博において、 東尾張の日に旧西春町の出し物として「黒池龍神が」取り上げられました。
※ 文化勤労会館東の「文化の森にしはる物語の広場」にあるトンネル内には、 雨乞いをする快巌和尚と龍神、天女と村人たちを表した の夢童由里子さんのコンクリートレリーフ「黒池龍神」が彫られています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.17 15:38:00
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