不況とは何か、という問いに対してえらい人たちはそれなりの解説をしてくれるだろう。しかし、ここでド素人の解説をひとくさり。
不況とは、「相場が崩壊している状態」である。ここから脱するには、崩壊した相場という「相」から脱して実情に沿った市場を形成することである。
自分が現役で保険代理店をやっていたころ、あるお年寄りと話していた時のことだ。「土地を持っていたら、その時の相場で売れる」という言葉がいまだに忘れられない。そこからバブル崩壊まではさほど時間がかからなかった。正直に言うとぞまぁみろと思った。
そして現在、土地付き別荘が一円という広告が出ている時代である。高齢化が進むと不動産を持っていてもそれを処分するだけで費用がかさみ、売ろうにも更地にした費用も回収できない。土地に限ったことではない、モノを持っていてもそれを活用できるアイデアがなければ、それは負担でしかない。