2396 FREEDOM SEVEN/FREEDOM 特別編
2396 FREEDOM SEVEN/FREEDOM 特別編※ジャケット(オモテ面)【 スタッフ 】脚 本 佐藤 大絵コンテ 松尾 衝・安藤裕章演 出 山崎浩司作画監督 入江 篤・牧 孝雄--------------------------------------------------企画・原案 高松 聡シリーズ構成 佐藤 大・千葉克彦キャラクター&メカニックデザイン 大友克洋キャラクターデザイン 桟敷大佑・入江 篤メカニックデザイン 末武康光世界観設定 渡部 隆・曽野由大・青木智由紀エフェクトアニメーション 橋本敬史CGI監督 佐藤広大美術監督 市倉 敬色彩設計 安部なぎさ画面設計 山浦晶代音響監督 百瀬慶一音 楽 池 頼広タイトルデザイン 野尻大作監 督 森田修平--------------------------------------------------テーマソング -This is Love- 宇多田ヒカル Licensed By TOSHIBA-EMI LTDCOVER アートディレクション+デザイン:野尻大 作/イラストレーション:桟敷大佑/デザ イン:ground design【 キャスト 】タケル…………浪川大輔ビス……………山口勝平カズマ…………森久保祥太郎アオ……………小林早苗タイラ…………桐本琢也アラン…………加藤精三 他※ジャケット(ウラ面)【 仕 様 】型 番 BCDR-1696製作年度 2006年製 作 国 日本原 題 ----発 売 バンダイビジュアル株式会社販 売 バンダイビジュアル株式会社提 供 ----価 格 ----字幕翻訳 ----吹替翻訳 ----吹替演出 ----日本公開 ----リリース ----収 録 51分サ イ ズ 16: 9 LB/ 4: 3 一部映像音 声 DOLBY DIGITAL 5.1ch [一部映像:STEREO]字 幕 ----そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、 複製不能、DOLBY DIGITAL、 2 NTSC 日本市場向、 DVD、レンタル専用映像特典 ・FREEDOM 6 ダイジェスト ・日清カップヌードルTV-CF 「決意篇」「FREEDOM篇」※ディスク【 ジャケット 】オモテ面:IN THE 23RD CENTURY,HUMAN HAVE IMMIGRATED TO THE MOON. THEY LIVE IN A DOMED MEGALOPOLIS CALLED EDEN WHERE THE REPUBLIC OF THE MOON HAS BEEN ESTABLISHED. UNDER THE CONTROL, PEOPLE LIVE PEACEFUL LIVES. BUT REAL FREEDOM DOESN’T EXIST.ウラ面 :再び月へと舞い戻った少年。 しかしその前に立ちはだかったのは、 かつての親友だった! 衝撃の展開に息を呑む 新時代SFアニメーション、衝撃の特別編!特別篇だからなのか、これまでフレーム等がシルバーだったものが、何故か本ディスクだけゴールドになっている。個人的な嗜好で言わせていただくと、ゴールドの方が、視認性が高くて好きだ。ちなみに、オモテ面のイラストの背景がブラックになっているけど、こちらは、白い方が良かったなぁ。(←勝手なヤツだ)【 感 想 】「蛇に足を描いたヤツは誰だ?」もともとは『FREEDOM 6』で完結だったらしい。それなのに何をどう間違ったのか、誰が観ても「蛇足だろう」と罵られる本作『FREEDOM SEVEN 』がシリーズの末席に連なった。(溜息)画のクオリティも低く、整理されていない脚本もお粗末。最も退屈な一編だった。基本的に、『FREEDOM』PROJECTとしては製作費の枠は決まっていたろうし、その中で製作する本数も予め決められていたはずだ。それなのに余分な一本が作られたわけだから、後半のシナリオが間延びし画の質も低下するのは当然だ。仮にそうでなかったとしても『4』以降の取りとめのないストーリー展開は、ひと昔のOVAにも劣る。80~90年代に、いくつもの作品がシリーズ化の夢を果たせず、未完のまま単発で終わって行ったことを考えると罪深い。(『レリック・アーマー/レガシアム(98)』とか続きを観たい作品がいっぱいある)――タケルとアオは、無事に月面都市《EDEN(エデン)》に辿り着く。しかし、二人は何故かEDEN運営局に捕らえられ、拘束されてしまう。彼らの存在が闇に葬られそうになる。しかし、タケルは何とか脱出し、かつての仲間と対決することになる。……というお話し。地球の復活をひた隠しに情報をコントロールして来た運営局としては、「タケルが帰還した」と言う情報がタダ漏れになっているのは間抜けな話しである。まぁ、そうでないと物語が展開しないから仕方ないが、観客が納得する描写ってものがあるだろう。アオやタケルの演説にしても、そう。もっと心動かされる言葉と表現があったはずだ。それに、運営局を代表する老人のリアクションだって演出の手抜きだ。いつまでも無表情だから、どこで翻意したのか分からない。結局、観客は置き去りにされたまま、有人ロケット《フリーダム》は大挙して地球へと飛び立ってしまう。「なんだかなぁ~」である。残された月の人たちがバカみたいだ。(苦笑)「蛇足だ」とバカにされないためには、登場人物の表情や感情を細かく描いてほしかった。男同士の殴り合いなんかに時間を割かず、広い視野でストーリーの骨組みをしっかり支えることに力を費やすべきだったろう。ジョン・フォード監督作品は、さまざまな事象が主人公である男たちの生き様に収斂される。だから、延々と続く殴り合いに観客は男たちの人生を垣間見ることが出来る。それが脚本の素晴らしさであり、演出の見事さだ。ところが、本作品はどうだろう。安易な対立構造だけで、互いの主義主張や思いが見いだせない。これでは子供の喧嘩より始末に悪い。(嘆息)『特別編』と銘打っているし、大団円の最終話だから、良いところを見つけて誉めたいところだ。こんなに腐すつもりはなかった。けれど、シリーズ全体を概観してみて、尻すぼみになったことは否めない。これだけ壮大なストーリーなのだから、ディテールに凝った描写、登場人物にしっかりした演技が必要だろう。そういう部分を蔑ろにすると、本作のようになってしまう。すべては、監督とシリーズ構成を担当した人の責任だ。シリーズが終わってみれば、『1』だけが、辛うじて観る価値があったと言える。後は完走したい方だけ観て下さい!【 大友克洋監督関連作品 】『1304 幻魔大戦』『1305 AKIRA/アキラ [DTS sound edition]』『1332 スプリガン』『2390 FREEDOM 1』『2391 FREEDOM 2』『2392 FREEDOM 3』『2393 FREEDOM 4』『2394 FREEDOM 5』『2395 FREEDOM 6』 【 「アニメ映画」のカテゴリー 】『アニメ映画のカテゴリー』