2017/02/21(火)07:41
0689 ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
0689 ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
※オモテ面
【スタッフ】
・監督・脚本 スティーヴン・ソマーズ
・製作総指揮・編集 ボブ・ダクセイ
・製作総指揮 ドン・ゼッフェル
・製 作 ジェームズ・ジャックス
ショーン・ダニエル
・音 楽 アラン・シルヴェストリ
【キャスト】
・リック・オコーネル…
ブレンダン・フレイザー(森川智之)
・エヴリン…………レイチェル・ワイズ(石塚理恵)
・ジョナサン………ジョン・ハナ(田原アルノ)
・イムホテップ……アーノルド・ヴォスルー(飯塚昭三)
※ウラ面
【仕 様】
・型 番 32413
・製作年度 2001年
・製 作 国 アメリカ
・原 題 THE MUMMY RETURNS
・そ の 他 片面2層、カラー、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、
NTSC 日本市場向、DVD、セル専用
・発 売 元 ジェネオン・ユニバーサル・
エンターテイメント
・収 録 本編約 130分
・サ イ ズ 16: 9 LB スコープサイズ
・音 声 1.英 語 (5.1chサラウンド)
2.英 語 (5.1chサラウンド/DTS)
3.日本語 (5.1chサラウンド)
4.音声解説 (2.0chサラウンド)
・字 幕 1.英語字幕
2.日本語字幕
3.解説用字幕
4.吹替用字幕
・字幕翻訳 菊地浩司
・吹替翻訳 中村久世
・特 典 1.音声解説
スティーヴン・ソマーズ(監督/脚本)&
ボブ・ダクセイ(製作総指揮/編集)
2.DVD-ROM1
3.DVD-ROM2『The Scorpion King』秘話
【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :腕輪が映し出す黄金のピラミッド――
そこに隠された謎が解けるか!?
大ヒット・アドベンチャー大作の続編
前作のジャケットとは打って変わって、登場人物の“顔”が勢ぞろい。(笑) このパターンのデザインは、どうもB級映画っぽくて、メジャー作品には相応しくないと、私は思っている。
プレ・オープニングで描かれたスコーピオン・キングとその軍団が戦いに挑む姿が、中央辺りに小さく描かれていて、タイトルの下には、アナクスナムンとフォラオの娘との決闘シーンが描かれている。それらの背景は、エジプトらしい壁画だ。
雰囲気は良いが、デザイン性は高くない。
ウラ面は、リックとアヌビスの軍団の兵士が描かれている。実にシンプルだ。でも、ストーリー展開の上で大きな役割を果たしたリックの息子やスコーピオン・キングが出て来ないのは、失敗だと思うな。(笑)
※ピクチャディスク
【感 想】
「輝きを失った主演女優」
レイチェル・ワイズに輝きがなくなったのが、この作品の一番の欠点だ。何しろ主演女優なのだから、その瞳から表情が失われては作品として成立しない。残念なことだ。
それでも前半は面白く見せてくれる。スティーヴン・ソマーズ監督の本領発揮だ。脚本の出来はイマイチだが、何しろ編集のテンポがいい。画の構図も悪くない。多少難のあるCGでも見せ切ってしまうスピード感がある。
ところが、物語がロンドンを出たところで映画の質が落ちる。CGの仕上がりも、目に見えて悪くなる。ナイル川の水が飛行船を襲うシーンなんて目を覆いたくなる劣悪さだ。役者の演技も酷い。誰か別の人間が監督したんじゃないかと疑いたくなるような出来映えだ。
これがアムシェアに入ると若干もち直す。ユニバーサルスタジオの資産が活きたわけだが、それも束の間、ピラミッドに辿り着いた途端、全てが破綻する。物語もCGも役者の演技も最低だ。特に美術はシロートが担当したのではないかと思えるようなセンスの無さ。スコーピオン・キングの彫像が幾度となく出て来るけど、私には“カニ道楽”の看板にしか見えなかった。
全編を通して言えることは“粗雑さ”だ。あきらかに練り込みが足りない。脚本もカメラワークも演技指導も、全ての面に於いて……。最後に出て来るスコーピオン・キングなんて、アニマティクス(デジタル絵コンテ)のレベルだ。本編に入れて観客に見せていい状態とは、とてもじゃないが言えない。
ユニバーサル映画の品のなさが全面に出てしまったような映画だ。この会社の続編は、製作を急ぎ過ぎるからか、たいてい酷い。ガっついてんだ。
よほどヒマでない限りオススメ出来かねます、はい。1作目のオマケとしてならいいかもね。