2018/10/24(水)06:47
1299 スタンド・バイ・ミー
1299 スタンド・バイ・ミー
※オモテ面
【スタッフ】
・監 督 ロブ・ライナー
・脚 本 レイノルド・ギデオン
ブルース・A.エバンス
・原作(“死体”) スティーブン・キング
・製 作 アンドリュー・シェインマン
ブルース・A.エバンス
レイノルド・ギデオン
・撮 影 トーマス・デル・ルース
・プロダクション・デザイン デニス・ワシントン
・編 集 ロバート・レイトン
・音 楽 ジャック・ニッチェ
※リーフレット1
【キャスト】
・ゴーディ:ウィル・ウィートン
・クリス:リバー・フェニックス
・テディ:コリー・フェルドマン
・バーン:ジェリー・オコンネル
・作家(ゴーディ):リチャード・ドレイファス
・エース:キーファー・サザーランド
・ラチャンス夫人:マーシャル・ベル
・ラチャンス氏:フランセス・リー・マッケイン
・デニー:ジョン・キューザック
※リーフレット2
【仕 様】
・型 番 SDD-11012
・製作年度 1986年
・製 作 国 アメリカ
・原 題 STAND BY ME
・発 売 株式会ソニー・ピクチャーズ
エンタテインメント
・販 売 元 ----
・提 供 ----
・価 格 3,800円(税抜)
・字幕翻訳 菊地浩司
・吹替翻訳 森 みさ
・吹替監修 ----
・吹替演出 ----
・日本公開 ----
・リリース ----
・収 録 APPROX.88分
・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ
・音 声 1.ドルビーデジタル モノラル
オリジナル (英語)
2.ドルビーデジタル モノラル
日本語吹替
・字 幕 1.日本語字幕
・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、
DOLBY DIGITAL、DVD、CC、
NTSC 日本市場向、レンタル禁止
・映像特典 ----
※リーフレット3
【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :あの時のような友だちを二度と持つことは
出来ない。誰だって…。
〈戦慄〉から〈感動〉へ――
スティーブン・キングの自伝作品を
完全映画化!
※リーフレット4
何度もDVD化された作品だが、このジャケットが一番好きだ。いいイラストだ。これだけで本作品のイメージが精確に伝わって来るし、それぞれのキャラクタがさり気なく表現されている点も素晴らしい。(トールケースに入ったセピアトーンのものも良いが、少々押し付けがましい感じがする)
CDサイズのケースだが、リーフレットに豊富な情報が掲載されているので、存外、満足感も高い。
現在の主流はトールケースだし、アウターケース付きだったり、変形ケースだったり、多様化が著しいが、個人的にはCDサイズに戻して欲しいと思っている。保管スペースもとらないし、省資源にもなるし、いま一度、発売会社にはケースとジャケットの有り様を考え直して欲しいなぁ。(笑)
※ウラ面
【感 想】
「あの夏の子供たち」
夏になると無性に観たくなる作品である。今年の夏も何度か引っ張り出しては、感傷にひたった。きっとこの先も夏が来る度に、飽きもせず観るんだろうなぁ。(笑)
私には、季節や催事に合わせて観る作品がある。年中行事のようなもので、余程のことがない限り外さない。これを外すとゲンが悪いのだ。
以前は、年末年始は『風と共に去りぬ』や『ポセイドンアドベンチャー』が定番だった。最近は、少し浮気をして、『ライブラリアン』や『ナショナル・トレジャー』シリーズにうつつを抜かしている。新たな希望を胸に再生するお話しも良いが、お気楽冒険映画もお屠蘇気分によく似合う。
2月になると、バレンタイン・デーに合わせてホラー映画を観ている。そう、『ブラッディ・バレンタイン』などのスラッシャ系が多い。『血のバレンタイン』もラインナップに加わりそうだ。やっぱり、 2月はホラー映画がいい。
3月に入って、桜が咲き始める頃になるとミュージカル映画が観たくなる。皮きりは『ザッツ・エンターテイメント』と決めている。それが 4月いっぱい続く。理由はない。思い返すと、何故か『トミー』も『ウエストサイド物語』も『サウンド・オブ・ミュージック』も、初めて劇場で観たのは春先だった。そのせいだろうか、桜前線の北上とともに体がウズウズして来る。(笑)
歌やダンスの躍動感は、劇場でないと味わえないと思っていたが、TVの大型化や音響技術の進歩で、家庭でも充分に堪能できる時代になった。フレッド・アステアやジーン・ケリーの優雅さや表現力を知ってしまったら、TVで踊っているアイドルや歌手たちのそれは、羽根を広げてバタバタしているアヒルにしか見えない。(笑)
梅雨時は、ロマンティックな作品がいい。『ローマの休日』は定番だが、『華麗なる賭け』もステキだ。『小さな恋のメロディ』もいい。最近は、情報収集のアンテナの感度が鈍ったのか、ステキな作品に出会えなくなった。
夏になると、本作品は勿論のこと、『1999年の夏休み』など、夏草のにおいが感じられる作品を観たくなる。「夏こそ怪談!」と言う人もいるが、そういう方は講談や落語に行けばよい。怪談話は耳で楽しむものだ。
夏の終わり頃には『冒険者たち』が相応しい。過ぎ行く夏を惜しむようにラストシーンの余韻にひたりたい。
そして秋口、『ステイゴールド』を引っ張り出す。深津絵里さんがまだ少女だった頃の作品で、結構気に入っている。こうした作品をはじめ、青春映画が、秋の夜長にはピッタリだ。
10月31日は勿論、ホラー映画。『ハロウィン』もいいが、ゾンビものを選択する。出来れば、新作のB級がいいが、そう上手くはいかないので、ロメロ監督の3部作が中心になる。(笑)
11月の行楽シーズンにはSF映画を大音量で楽しむ。『トランスフォーマー』といったアクション系から『2001年宇宙の旅』まで、何でも来いの勢いで観る。
クリスマスは『ダイ・ハード』や『サンタクロース』など候補作品が多くて困る。『スマイル/聖夜の奇跡』や『歓喜の歌』もステキだ。ジェームズ・スチュアート主演のクラシックもたまにはいいものだ。
映画は、風物詩だ。作品の中に描かれた季節感が記憶されることもあれば、劇場鑑賞した時の思い出と伴に刻まれることもある。それが季節の移ろいに合わせて蘇る。不思議なものだ。
焼けつくような陽射しや草いきれ、水の冷たさ、空が暗く曇ると吹いて来る湿った空気……。本作品を観ると、いまも脳裡に蘇る。
ロブ・ライナー監督は、そうした空気感を上手にスクリーンに描き込んだと思う。夏の日の冒険を描いた作品はたくさんあるが、これほど見事な作品は他にはない。
男の子は皆、似たような経験をして来ている。ゴーディであったり、バーンであったりするわけだが、いまの子供たちに“秘密基地”や“仲間”はいるのだろうか? トレカの情報を交換したり自慢したりするばかりが、友人ではない。どこもかしこもマンションや住宅地に開発され、遊び場がなくなったことは不幸だと思う。しかし、行動様式を個人中心に変えたのはゲーム機だろう。DSやPSや携帯電話やスマホが、性悪の根源だ。スマホを片手にコンビニの店先でカップラーメンをすする中学生に、冒険心が宿っているようには見えない。
懐かしくも切なく輝かしい映画である。1人でも多くの小中学生に観てほしいと心から思う。超オススメ!
※ディスク