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カテゴリ:サスペンス・スリラー映画
1472 ザ・ギフト
![]() ※オモテ面 【スタッフ】 ・製 作 ジェイソン・ブラム ・製作・監督・脚本・出演 ジョエル・エドガートン 『ジェーン』『ブラック・スキャンダル』 【キャスト】 ・ジョエル・エドガートン as ゴード(小原雅人) ・ジェイソン・ベイトマン『ディス/コネクト』『宇宙人 ポール』 as サイモン(佐久田脩) ・レベッカ・ホール『トランセンデンス』『アイアンマン 3』 as ロビン(加藤美佐) ![]() ※ウラ面 【仕 様】 ・型 番 VPBU2554 ・製作年度 2015年 ・製 作 国 アメリカ ・原 題 THE GIFT ・発 売 元 株式会社バップ ・販 売 元 ---- ・提供協力 日活 ・発売協力 ---- ・価 格 ---- ・字幕翻訳 岡田理枝 ・吹替翻訳 淺香真規子 ・吹替版制作 ---- ・吹替演出 ---- ・日本公開 全国劇場公開作品 ・リリース 2017.03. ・収 録 本編 108分 ・サ イ ズ 16: 9 LB シネスコ ・音 声 1.英 語 ドルビーデジタル 5.1ch 2.英 語 ドルビーデジタル 2.0ch 3.日本語 ドルビーデジタル 2.0ch ・字 幕 1.日本語字幕 2.吹替字幕 ・そ の 他 片面 2層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD VIDEO、レンタル専用 ・映像特典 ---- ![]() ※ディスク 【ジャケット】 ・オモテ面:全米スマッシュ・ヒット! 4週連続TOP10入り (BOX OFFICE調べ) 驚異の満足度93%! 米有名レビューサイト 「Rotten Tomatoes」 何度も届く、恐怖(ギフト)。 夫婦を襲う驚愕のラスト。 男から贈られた本当の“ギフト”とは… ・ウラ面 :全米が戦慄したサイコ・スリラー、 日本上陸! 始まりは、赤ワイン 2つ目は、鯉 3つ、4つ、5つ、6つ… 衝撃のラストで明かされる “恐怖の贈り物”の真相とは? ゴード(ジョエル・エドガートン)がリボンをつけたプレゼントの箱を持ったイラストが、ジャケットのオモテ面に使われている。本作品の内容を伝える良いデザインだと思う。『セブン』みたいに「一体何が入っているんだろう」と気になるような仕掛けだ。うまい! ただ、ウラ面は、サイコ・スリラーのようなテイストに仕上げている。宣伝コピーにも“サイコ・スリラー”とあるので、売り手としては、この路線でウリたかったのだろう。でも、これは間違いだと思うな。 もっとロジックのきいたスリラーなので、正攻法のデザインにして欲しかった。「こんなに画づらが汚いジャケットによるなよ」ということである。(笑) 【感 想】 「コイのから揚げ」 贈り物は、いつでも嬉しい。キレイに包装されてリボンなんか付けられたひには、つい微笑んでしまう。(笑) とはいえ、贈り物は、貰うのも贈るのも苦手だ。どう反応したら良いのか分からないし、何を贈ったらいいのか迷うし、喜ばれなかったらどうしようとドキドキしてしまう。然も、後になって本当に喜んで貰えたのか気に病む。生来、小心者の私には贈り物ってヤツはいつも悩みのタネだ。(溜息) ――セキュリティ会社に転職したサイモンは、妻ロビンを連れてシカゴからカリフォルニアに引っ越して来る。豪邸も購入して、新たな人生の門出は順調だった。 或る日、サイモンはゴードと再会する。高校時代の同級生だ。自分が育った土地だから、何の不思議もないのだが、まるで親友であったかのように話し掛けて来るゴードに違和感を禁じ得なかった。 その違和感は、ゴードから贈り物で嫌悪感に変わって行く。最初は、ワイン。ガラスクリーナー、鯉と続いて行く。返礼にゴードを夕食に招いたことから、事態は思わぬ方向へと転がり始める。 ……というお話し。 ワインやガラスクリーナー、地域の情報なんかは役に立つけど、“鯉”って何だよ?(笑) 鯉は、内臓を抜いてウロコを取って、片栗粉をまぶして油で揚げると美味しい。生臭いから胡麻油が必要だな。最後は、あんかけ風に仕上げる。コイ毒の心配はあるが、今まで失敗したことがないので、たぶん大丈夫。(胆のうに毒があるらしいので内臓を取り除く際には、充分にご注意下さい) 本作品は、スリラー映画らしく意表をついたラストシーンがウリになっている。客観的に見ると、「そんなワケねぇだろ」と思うのだが、夫婦が他人であることを考えると、なかなかコワイ頭脳プレイだ。 術中にハマって執着すれば、サイモンは自滅する。 妻のロビンが気づかないわけはないので、共犯であることが知れれば離婚すればいいだけのこと。もとより自分の子供でないわけだから罪悪感もない。 或いは、DVDの意味がわからず、普通に日常生活を送ることが出来るか……。 幾つものシナリオが考えられるが、本作品ではサイモンは自滅する。そこに至るまでの伏線が丹念に散りばめられていて感心してしまった。サイモンはサルが嫌いだとか、ゴードが語る政府が個人を監視する話しだとか……。いい脚本だ。 演出も凝っていて、物事の両面を描く映像が随所に見られる。シャワールームの曇りとか、うずくまるサイモンを長い廊下の両側から撮ってスイッチするとか、ウソと真実の二つの面を表す工夫がラストで効いて来る。ウソで人生を滅茶滅茶にされたゴードが、ウソでサイモンの人生を壊して行く。(サイモン夫婦が招かれて訪問するまでのゴードの行為にウソはない) ただ、男の目線で撮られた作品なので基本的にロビンの扱いや演出が雑だ。そもそも、演じたレベッカ・ホールは健康的すぎるし、神経を病んで行く繊細さが見られない。演じる力もなかった。その点は残念だった。 サイモン役には、ジェイソン・ベイトマン。マイケル・J.フォックス主演のTVシリーズ『ファミリー・タイズ』に姉のマロリー役で出演していたジャスティン・ベイトマンの弟さんである。わかりにくいか。(汗) でも、あまりお芝居は上手くないなぁ。 ゴード役には、ジョエル・エドガートン。同時にメガホンも取っている。本作品が初監督とは思えない出来映えだった。 贈り物は、贈る側に優位性がある。いわゆる受動攻撃ってヤツだ。へりくだって贈り物を渡す方が次第に強くなり、受け取る方は、だんだん追い詰められて卑屈になって行く。 「善意のほどこしは、最もタチの悪い自意識である」と言われるのは、それ故である。 贈り物を受け取るには、人間性に高いスキルが必要だ。クリスマスプレゼントに靴下を貰ったら、その中に「プレゼントを入れて返さなきゃいけないのかなぁ」と考えているようじゃ、まだまだだな。(苦笑) ちょっぴりオススメ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.04.15 05:30:06
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