2005/09/08(木)17:51
ネットで小説『マメオトコ』 ~第37話 興奮。~
--------------------36話のつづき--------------------
そこには何もなかった。
真っ暗なだだっぴろい部屋・・・・
しかしよく見ると、その中央に何か物体があった。
恐る恐る近寄るとそこには人が倒れていた。
「ぬおおおおぉおぉおおおおおん!!!!どうしたんだ!!貴様!!!!」
バビシャが駆け寄る!!
「ま・・・まってバビシャ君!!!」
僕はバビシャを止めようとした。
しかし、バビシャはそんな僕を跳ね除けた。
そしてその倒れている人物に駆け寄る。
「きさまぁぁあぁあ!!起きよ!!!!!!」
バビシャがそいつの顔面をシバきあげる。
恐る恐る僕も近寄ってみた。
そこには・・・・・・・
男が一人倒れていた。
しかし、なんだか違和感を感じた。
耳はとんがり、普通の人より耳の位置が高い気がした。
目は閉じてはいるが切れ長の目だ。
デコが少し広い。
う~ん。これでは普通の人だな。
なんだかいい表現方法はないものだろうか?
う~ん。
はっ!!!!!!
そうだ!!
昔やっていた「妖怪人間」ってアニメ、みんな知っているだろうか?
その中のオヤジ・・・・ベムだっけか?
あれにクリソツだっ!!!
「妖怪人間ベム!!!!!」
思わず僕は叫んでいた!!!
その瞬間・・・・・・・ベム似のその男の目が開いた。
「ぬぼんわぁぁぁ!!!起きたのか!!!!きさまぉぉ!大丈夫かいやぁぁぁ!!」
バビシャが興奮する。一言一言に力が入りすぎではないか?
疲れないのだろうか?
その男は、そんなバビシャをよそに、静かにあたりを見回すと、口を開いた。
「起こしてくれて・・・・・・・ありがとう・・・・・・・・・ゴザイ・・・・・・・マす。」
なんだかどこかで聞いた口調だった・・・・。
「私の・・・名前は・・・・ナビアン・ローズ・・・と・・申します・・・よろ・・・しく・・・・」