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2010年08月13日
カテゴリ：笑い
今日は１３日の金曜日なんで、 先だっての出雲旅行で あたしが体験したお話をひとつ。  出雲では あちこちの神社さんに参りましてね。 その帰り路、 ウチの下の子が 急～に お腹が痛い～ お腹が痛い～～ って言いだしましてね。 さぁ～て どうしたもんかなぁ～ と考えながら車を走らせていたら 古ぅ～～～いドライブインが見えましてね。 よし、あすこで休憩しよう！ トイレで出すもん出せば 腹痛も治る！ ってなことで 急きょドライブインに入ったんです。 そのドライブイン、 国道沿いにあるのに 人っ子ひとり居やしないんですよ。 ちょうど五時半くらいだったかなぁー。 まだ空も明るいのに だぁれもいない。 お店も閉まっていて ガラ～～～ンとしているんです。 まぁ、田舎道だからしょうがないなぁ～ と休憩は諦めてトイレを探したんですね。 トイレはどこかな～～～ トイレはどれかなああ～～～ とキョロキョロしていたら 駐車場の外れに ぽつーーーん・・・ とトイレが建ってましてね。 灰色のコンクリートブロックで出来た 古ぅ～いトイレだったんで 子供が嫌がりましてねぇ そんなこと言ってちゃー お腹の痛いのが治らねーぞ！ って言って 無理やり車から降ろしたんです。 ウチの子はそんなことで駄々をこねる子じゃないんですけどね。 今日は いつものウチの子と違う。 どこが どう違うか って理由はハッキリ言えないんですけど 確かに どこか様子が違うんだ。 トイレの方をじーーーーっと睨んで動こうとしない。 仕方ないんで、私も付いて行くから と言って 手を引いてトイレへ入ったんです。 ツーーーーン と鼻を突くアンモニア臭がして 古いトイレは やだな～～～ トイレの花子さん出てきたら やだなぁ～～～ と思いながら 嫌がる子供を中へ入らせた。 子供が 『 扉を開けっ放しにしてていい？ 』 って聞くもんで、、 いぃよ～ つって答えてトイレの入口で待ってたんだ。 すると ・・・・・ すぅっ ・・・・・ と何かが動く気配がして 振りかえって見てみたら 古くて錆だらけの鏡が壁にかかっていた。 なぁんか動いたよなぁ～ なんだろなぁ～～～ おっかしぃなぁ～～～ 見間違えたかなぁぁ～～～ そう思いながら鏡を凝視していたら 子供が 『 出ない！ 』 つってズボンを上げながら出てきた。 鏡から視線を外した瞬間 また ・・・・・ すぅっ ・・・・・ と動いたぁ！ うわぁぁぁぁああああ 今度はハッキリと ハッッキリと見てしまったぁぁあああ そうだなぁー 人間の頭ぐらいの大きさかなぁー 黒ぉ～い塊のようなモノが動いてたんだ。 恐ろしくなって その場から立ち去ろうとしたんだけど、 いや 待てよ・・・ これは どぉーも違う。 霊の気配と なぁ～～～にか違うんだ。 私が霊気を感じた時ってのはね、 頭の皮がギュッ って縮まって 頭のてっぺんの毛がピン！ と立つ感じがするんですけど この時は そんな現象が起きないんだ。 変だな～～～ おっかしーな～～～ と思いましてね。 鏡に写った外の景色を見たんです。 トイレの裏は 山の斜面でしてね。 胸あたりの高さまで 斜面をコンクリートで固めていて 目の高さから上は 木々がうっそうと生えていたんですよ。 昔から 木ってぇのには不思議なモノが宿る って言いますよね。 木の精ですとか 自然霊ですとか 色々と言いますが でも、そんな気配じゃない。 なんだろうなぁ～～ なんだろうな～～～ と考えてますと トイレの臭いの中に かすかな動物臭を感じましてね。 動かずに じーーーーーーーーっ としてましたら 木の枝が ガサガサ・・ ガサガサ・・ って動いたんです！ 金縛りにあったみたいに体が動かなくなったかと思うと 目の前に突然 タヌキの子がっ！！！！！  相手のタヌキも ちょうど目の前にあたしがいたんで びっくりしたような真ん丸～い目をして動けなくなってるんだ。 とっさに カメラ！ カメラ！！ と思ったんですけど、携帯もカメラも車の中に置いて来てまして 残念ながら この時の写真はありません。 古ぅ～いトイレの雰囲気に負けてしまって こんな可愛らしいタヌキの子にビビるなんて あたしらしくないな～と大笑いしながら車に戻りました。 ・・・え？ ウチの子の腹痛はどうなったかって？ そりゃ～あたしがお腹をクルクル回したら すぐ治りましたよ。 トイレなんぞに行く間にゃ 運転を代わって手当てしてたら体験しなかった話でしたがね。 あっはっはっは～～～ やっぱり本家の語りにはかなわないや。 おそまつでした  御本家 稲川淳二さんの怪談話はコチラ http://ameblo.jp/inagawa-junji/ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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