隆起(昭和新山)
昨日、壮瞥(そうべつ)町に行って来ました。「滝のある川」を意味するアイヌ語のソウベツが町名の由来です。この町は、昭和新山を中心とする洞爺湖畔の壮瞥温泉郷と東部に広がる果樹の里の二つの特徴を持っています。写真はその昭和新山です。むき出しの溶岩、立ち登る噴煙、原始の火山をみるような昭和新山。昭和18年12月28日夕刻、有珠山の麓、およそ90,000坪の畑地に突如激しい地震があり一面の地割れとともに麦畑や松林が隆起し爆発が繰り返されました。その後1年9ヵ月にわたる噴煙、降灰、泥雨、雷電を伴う17余回の大爆発を経て以前の畑地は 295mも押し上げられ海抜 406mの火山となったそうです。ここでは毎年8月第3土曜日に「昭和新山火まつり」が行われているそうです。大迫力の花火は見ものです。機会がありましたら是非お立ち寄り下さいませ^^明日は、その基になった有珠山をご紹介します。■一口メモ■昭和新山は、世界唯一の個人所有の活火山です。新山が隆起した頃、郵便局長でアマチュア火山研究家の三松正夫氏は地球を知るまたとないチャンスとして昭和新山の観測を始めました。1946年、荒廃から守る為私財を投じて土地ごと購入したそうです。 火山にその一生を託し、克明に書き綴った昭和新山生成の記録をはじめ書画の才能あふれる巧みなデザインや書簡などの貴重な資料は、昭和23年オスロでの万国火山会議で「ミマツダイヤグラム」と命名され学術的にも大変に貴重なものとして絶賛を浴びています。PS☆カテゴリに「自然」を追加しました。いろいろな姿を持つ「自然」に何処まで迫る事ができるか分かりませんが、楽しみながらやっていきたいと思います^^