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家族戦隊ゴニンジャー

家族戦隊ゴニンジャー

恋人の種  ~谷山浩子の曲から~

  遠く遠く。
  ずっと遠く。
  いつか迎えにやって来るはず。
  私のことを覚えていれば。
  例え何千年経ていようとも。
  何億年経ていようとも。

  約束されたときを知るのは、私一人。
  彼は、ただ待ち続けるだけ。
  遠く遠く。
  時間と距離の彼方から、私一人のことを。

  僅か一日しかない、私の生命。
  私が朽ち果てた後も、何億年と続く彼の生命。
  それは、宿命。
  誰にも変えようがなく、誰にも妨げられない、二人の運命。

  ほんの一瞬の間、私は彼に愛される。
  それでも、私にとっては、一生のうちの殆どすべての時間。

  ほんの一瞬の間、彼は私に愛される。
  それでも、彼にとっては、原子の粒よりも僅かな時間。

  こんなにも小さな愛があるだろうか。
  こんなにも大きな愛があるだろうか。

  その一瞬の愛から、永遠に続く命が生まれる。

  彼の強大な力に、私が少し奇跡を起こす。
  その無限に一つの確率で、生まれる命こそ、
  種々様々に満ちあふれる、地球の子等の最初の一粒。

  神ではなく、仏でもなく。
  この宇宙に満ち溢れるもの。
  そのひとかけらにして永遠なる命の種。
  恋人の種。

  信じることがすべて。
  奇跡は、必ず起こる。
  世に偶然などありはしない。
  すべては必然の宿命。
  無限に一つの確率も、必然の運命。

  いつか、すべてを信じることが出来るよう、ゆっくりとゆっくりと。
  地球の子等は進化を続ける。
  いつか、すべてを。

  私の一日は、永遠の一日。
  私の愛は、無限のかけら。


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