魅惑の西洋食器でテーブルコーディネートを

2007/05/03(木)00:53

こんなのを作っていたなんて...

上の写真のレース人形、どこのものかわかりますか? 実は、先日のブログにも書いておりましたリヤドロ展でガラスケースの中に展示してあったリヤドロのレース磁器人形なんです。作品タイトルは「Vanity」となっておりました。1957年の製作ということでしたが、リヤドロの始まりは意外に遅く、1953年頃、スペインのバレンシア郊外でホアン、ホセ、ビセンテ3兄弟が小さな工房から始めたと言われておりますので、できて間もない頃にはこういったものを作っていたのだということをこの度、初めて知りました。他のリヤドロ人形とは随分、趣が異なります。お顔の表情はアイリッシュドレスデン的、磁器レースはアイリッシュドレスデンのそれとは異なりドイツのUnterWeissBochに似た感じ、洋服の絵付けはジッツェンドルファに似ているけれど...、って感じでしょうか。似ているけれど同じでなく、他のレース磁器とも若干違いますので、リヤドロという説明がなければどこのものかすごく悩んだでしょうが、まさかリヤドロとは夢にも思わなかったでしょう。 もし、これが展示品でなく値札の付いた売り物だったら、私の初リヤドロとなっていたかも知れません。レースで出来たドレスの裾などに結構大きな欠けがみられますが、それでも手にしていたような気が致します。このお人形も今では貴重になっているのでしょうね。 下は普段はみることのない超大型作品、製作個数は1体だけかもしれません。このような作品が4つ、会場の中央に展示されていて、これは「夢をのせて」というタイトルでした。駅のホームでの人々の様子がよく表現されていると思います。機関車の煙突から出る白い煙もよく作ってあります。 あまりに大きいので(横幅1メートル以上?)、全体の写真が撮りにくく、写真では迫力に欠けるのが残念です。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る