奈落 by ガイア教

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​それはそれは台風１９号がやってきたときのこと。
深夜、トイレにいって用を足して流そうとしたら。。。
モノ（大便）は流れたものの「じわーーーーっ」と水が貯まるたまる・・・。
便器から漏れ出るかとかなり焦った。
で・・・いや～な予感がして２階から外を見てみると・・・
　　　　↑寝ているのは３階、トイレが２階にある
「ちゃぷちゃぷ」となにやら波立つ光景が街灯に光っている。
「ゲゲゲゲげ」と思って玄関に行ってドアを開けてみると。
「ちゃぷん♪」
​・・・水、来てるじゃねぇか。。。​
いわゆる内水氾濫とかいうやつ。
んで、１階で寝ている（というか寝た状態で透析している）父を起こす。
​「ぉぃぉぃ、寝てる場合じゃねぇーぞ」​
続いて３階に寝ている母親を起こして、透析の諸々を高い場所に移動。
そこで、問題が１つ。
このでかくて重い透析の機械、どーーすんだ？
（腹膜透析用の機械）
そもそも・・・透析のチューブ、腹に付けたままの状態だしな。。。
ん～。
とりあえず、水がそれほど上がらないことを祈るばかりか？？？
１階の下ブレーカは水が上がり始めた時に落としておくことを確認、
　　ウチ、各フロア毎にブレーカが分かれているが、
　　１Ｆエアコンも独立してるので、エアコンコネクタは生き残る可能性が高い。
とかなんとかやっているうちに・・・なんか水の気配が停滞。
２時間位？
玄関口ちゃぷちゃぷ状態からの状態維持で時間は流れ・・・
玄関にちょっと入っていた水がスーーーーーッと引いた。
なんだ。警戒するだけで済んだか。。。何より何より。
こ・ん・か・い・は。ね。
そしてコレが「スイッチ」になった。

翌日。ＴＶをつければ各所で決壊・越水氾濫のニュースばかり。
バーーーーーーーーーーーと水が流れていくシーン、
黄褐色のソレに飲み込まれていく家屋たち。
スイッチが入っている自分にとっては十分だった。
​洪水トラウマ。発動。​

このあたり、高校時代に洪水被害が出た。
その日は高校の文化祭の初日、台風で中途中止になっての帰り道。
帰りの電車から見える川の状態は黄褐色の濁流状態。
「あの辺はもうだめだな。」そういいながら、指差す人が。
ソレ、ウチのトコなんですけど・・・。
結果は床上で１４０ｃｍ越え、いわゆる「大規模半壊」判定モノ。
（外での深度は２Ｍはあった）
あの時の気味の悪い足の触感は今でも残ってる。

水が上がりつつある中、自分のモノで重要なものを上階に移動させようと
うろうろと動き回っているとき、足元で「ブズズズッ」とイヤな感触が。
音のしたほうを見てみると畳がちょっと持ち上がっている。
なにかと思って、そちら側によってみると・・・
「ブズズズッ」と持ち上がっているのが反対側に移動。
・・・床上浸水、進行中。

ブチブチと長く書いてもしょうがないのでそこの話はそこまでとして。
　　実はコレ以来、豪雨日和では１階では安眠できなくなった。
　　水が上がってくるのではないか？？？という感じで。

で、今回は最寄のトコでも氾濫したこともあってかトラウマ発動に至る。
ある意味・・・
上流で氾濫してくれたから助かったかも？？ともいう。
　　この地域でも床上浸水した家はあったけれども、
　　地区的には床下がせいぜいだった。
　　問題は・・・「避難場所・満員御礼」。
　　・・・避難呼びかけといて、避難場所・満員御礼、
　　続いての避難場所はこちらへどうぞ状態。
　　以前この辺り一帯が大規模水害でヘリで中継された時は
　　第一避難所、浸水。（以後、水害時の避難場所指定から外れる）
　　続いて第二避難所へ豪雨の中を大移動。
　　第二避難所、第三避難所、満員御礼。
　　あのとき、避難所がどれだけ設置されたのか知らん。
　　自分は高台にある知り合いの家に避難していたので無関係。

そんなこんなで予約日に病院に行く状態でもなく薬切れ寸前に。
　　　通院日は水曜日。睡眠薬がモノ切れ寸前、
１週遅れで病院に行って・・・
洪水トラウマで吐き気満載です。
「吐き気止め」ください。
すでにニュースでは報道が落ちつつある中、
その発言は正しいことになる。
そう、その週末に再び洪水ニュースが満載になる。
出してもらった「吐き気止め」、余分なく飲みきった。

アレだよアレ。
洪水とかなんだとか、災害があると
トラウマになる人がいるということさ。

はい。洪水トラウマの話はここまで。

次。後始末の話。
ＴＶを見ていて「バカかコイツラ？」と思った光景が一つ。
完全に水が引いてから濡れた畳などを外に出している「バカ」な連中。
おそまつ。
水が付いて使えなくなったモノは
水が残っているうちに
流せるものは「流す」ように外に出す。
これ、常識だろ。（そう思うのは経験者だけだろうが・・・）
避難所（先）から水が残っているうちに家に戻るというのがミソ。

ちなみに・・・ココの床上浸水から３ヵ月後。
現在の家屋に改築開始。
一度水に浸った家屋は使い物にならない。
とくに壁。
風通しがよく、すぐに乾く環境にない壁は腐る。
フスマ・家具とか残していたらわかるけど
壁ってナニ？と思うだろう。
カビがはえるんだょ、
キノコみたいのとかも一緒に。
​家屋をそのまま使うのなら、壁の対策も必要。
ある意味、「考えりゃわかるだろ？」。​
家具だとか外に出せるものはそうやって乾燥とか考えるだろうケドね。
まぁ・・・大規模半壊・全壊判定になった洪水家屋は・・・
建て替えるのが正解だろうね。
金？どうにかすれよ。

まとまりがない気もするけれども・・・
今回はこれで。

2019.11.09
20:00
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