思いつくまま

NHKドラマ「真田丸」で20日夜、真田昌幸の奸計により、ついに室賀正武は殺害された。
ドラマでは、真田幸村の婚礼の日に、昌幸は室賀氏を上田城に招待し殺害した、と三谷幸喜は真田史実を基にストリーを作った。
事実は異なるようだ。
「室賀氏歴史」によると、筆者（友人の父君）は室賀氏の末裔を探し出し、正武の最後についての資料を見せてもらった。
それによると、昌幸は正武に和睦提携を持ちかけ、上田城の千曲川対岸にあるお寺にて両者が会い、碁合わせの最中に殺害されたとなっている。
お互いに争い合った領主であり、昌幸の謀略をよく知る正武としては、のこのこと敵地の上田城に乗り込むわけがないと思われる。
室賀正武が家康の命を受け、昌幸暗殺のために赴いたとのドラマ筋は、当時室賀氏は上杉景勝から所領安堵状を受けており、徳川家のために尽くすとは考えられない。

　　　壁を這う蔦