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別ヴァージョンの人間史 by はやし浩司

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2007年06月19日
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カテゴリ:BW教室のこと
●教室から(1) 

 方言もあるのだろうが、このあたりの子どもは、「あ」と「お」の発音が、はっきりしない。「え」に近い「あ」、「う」に近い「お」を発音する。そこできのう、子どもたち(年長児)に、「『う』の音は、お父さんとチュウするような口にして、言うんだよ」と言ったら、すかさず、Aさん(女児)が、こう言った。「私、パパと、チュウしたことないもん」と。

 そこで私が、「エッ、ないの? 今度してもらいなさいよ」と言うと、となりの席の子ども(女児)が、「パパとママは、いつもチュウしいる!」と。すると別の子ども(女児)が、ニヤニヤしながら、「私、チュウするところを、見たことあるもんね」と。

 クラス中が、騒然としてしまった。「どこで?」「いとこの結婚式で、いとこがみんなの前でチュウしていた!」と。

 年長児くらいから、こういう話がわかるようになる。そこでさらに私が、「パパのこと、好きだったら、君たちのほうから、チュウしてと言えばいい」と言うと、一人の子ども(女児)が、真顔で、「私、林先生(私!)のほうが、好き!」と。

 そこで私は神妙な顔をして、こう言った。「あのね、ぼくには、女房も子どもも、それに今度は孫もいるから、あきらめてね」と。その子どもは、どこかポカンとした表情で、私のほうを見ていた。

● 教室から(2)

 子どもは、落書きが好きなんですね。禁止しても意味がない? いくら注意しても、これは子どもの本能(?)のようなもの。放ってほくと、机はもちろん、壁などにも落書きする。

 そこで私は、教室の特製ノートをつくり、最終ページは、落書きコーナーにした。またそれぞれの机には、透明のシートを置き、その下に、落書き用の紙を置いた。子どもたちが自由に落書きができるようにした。

 こうして落書きコーナーをつくってあげると、子どもは、そこに落書きをするようになる。とたん、ほかの場所での落書きが、ほとんど、なくる。

 こうした指導法は、幼児のばあい、いろいろな場面に応用できる。「押してだめなら、思いきって、引いてみる」の要領である。

 たとえば指しゃぶり。「指をしゃぶってはダメ」ではなく、大きな指の模型を渡して、「この指を吸ってごらん」とか、あるいは哺乳ビンを渡して、「これをしゃぶってみる」と言うなど。ときどき、「おいしそうな指だね。先生にもなめさせて」言うときもある。子どもの世界では、できrだけ、「~~いてはダメ」式の、禁止命令は避ける。






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最終更新日  2007年06月19日 09時16分33秒
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