2565639 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

別ヴァージョンの人間史 by はやし浩司

別ヴァージョンの人間史 by はやし浩司

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2007年09月02日
XML
カテゴリ:社会時評
●学歴詐称

++++++++++++++

お隣の韓国では、学歴詐称が
大問題化している。

まさに「あの人も……」「この人も……」
という感じになっている。

その中には、大学教授はもちろん、
政府高官、さらにはテレビキャスター、
テレビタレントまで含まれている。
その数、今までにわかっただけでも、
500~600人以上とか!

外国(主に、アメリカ、カナダ)の
大学から、博士号や学位をお金で
買い、それを肩書きに並べ、仕事に
使っていた。

しかしこの問題は、何も韓国だけの
問題ではない。この日本にも、「?」
と思われるような人がいる!

++++++++++++++

 私のところにも、ときどきあやしげな手紙が届く。「あなたを教育学博士として推薦し、あなたに博士号を授与します。ついては、当大学へ、○○万円の寄付をお願いします。この寄付は、当大学に通う学生たちのための奨学金として、使われるものです」(要約)と。豪華な大学案内書が、それに添えられている。

 相場は、学位号授与で、50万円前後。博士号授与で、80~100万円前後ということらしい。こうしたインチキ肩書きのほか、名誉博士号というのもある。ただしこの名誉博士号授与については、どこの大学でもしている。一定金額以上の多額の寄付をすると、相手先の大学から自動的に与えられる。

 で、私のところに届いた手紙だけでも、カナダのM大学、E大学、アメリカのH大学、C大学の4校がある。その中には、日本にも分校があるというという大学もあった。しかも学生が、ちゃんと在籍しているという。しかし???

 どうしてこの私が、博士号? そんな肩書きなど、もとから興味ない。

 お隣の韓国では、こうして得た肩書きを利用して、それなりの地位につき、仕事をしている人が多いという。上は大学教授から政府高官、ニュースキャスターまで。そのニュースキャスター(女性)については、テレビで自らそれを告白し、つい先週、降板したという。

 が、この問題は、何も韓国だけの問題ではない。この日本にも、「?」と思うような人がいる。

 たとえばX氏。「教育学博士」の肩書きを並べて、よくテレビにも出てくる。(……出てきた。最近は体調を崩したとかで、急に出てこなくなったが……。)しかし「教育学博士」という肩書きをもつにしては、話している内容が浅い。専門用語も、まったくと言ってよいほど、口から出てこない。

 「おかしいぞ」ということで、私は、HPから、X氏の博士号取得先を知り、数回、その大学へ問い合わせてみたことがある。しかし「X」という名前は、いわばタレント名。本名がわからない。HPにも、それが書いてない。

 そこで私はX氏のこまかい経歴、博士号を取得したと推定される年月日、現住所などを書いて、問い合わせた。

今のところ、その大学から返事はない。が、ないところが、おかしい。ふつうは、こうした問い合わせについては、どこの大学でも、ていねい答えてくれる。それが大学の重要な仕事のひとつにもなっている。ないばかりか、逆に、大学のほうが、私を調べた形跡がある。私のHPやBLOGでは、アクセスしてきた人の、@マーク以下のアドレスがわかるようになっている。

 私が大学に問い合わせた直後、その大学のアドレスがズラズラと連なった。つまり流れからすると、こういうことではないか。

 (私が、大学の実体やX氏を調べた。ついでにX氏に授与された博士号は本物かどうかを調べた)→(大学は、そうした問い合わせがあったことを、X氏に連絡した)→(大学とX氏との間で、何かのやりとりがあった)→(反対に、大学が、私を調べた。あるいはX氏が、私を調べさせた。X氏については、個人のメールアドレスを知らないので、X自身が私を調べたかどうかについては、わからない。一方、私はいつも実名を出して、調査している)。

 大学そのものは、HPで見るかぎり、実体はあるようだ。森に囲まれた立派な学舎が並んでいる。(だからといって、インチキでないと思ってはいけない。私のところに手紙を送ってきた、カナダのM大学、E大学、アメリカのH大学、C大学にしても、それらしい学舎の写真で案内書を飾っていた。)

 X氏とはだれか? まだこの段階ではそれは書けないが、「○○国○○大学○○博士号取得」とか、「○○学博士」という、あの肩書きだけは、じゅうぶん、疑ってみたほうがよい。中には、高校も出ていないような人が、いきなり大学の学位を手にしたり、あるいは修士号も取得していないような人が、いきなり博士号を取得したりしているようなケースもある。

 (ただし欧米の大学では、博士号だけは、論文審査だけで授与することも珍しくない。必ずしも、その大学の在籍している必要はない。X氏については、その可能性もあったので、私は、X氏の書いた論文を手に入れようとした。が、それについても、今のところ、まったくのナシのつぶて。大学側からの返事はまったくない。)

(提言)

 テレビ局制作部の方へ……よく「○○博士」を肩書きにしてテレビに出てくる人がいますが、一度、どういう経緯で博士号を取得したか、直接本人に確かめるなり、あるいは先方の大学に問い合わせる程度のことは、してみるべきではないでしょうか。

 あとあと問題になったとき、「当テレビ局は知らなかった」では、すまされない問題かと思います。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年09月02日 10時01分08秒
[社会時評] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X