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楽天・日記 by はやし浩司

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2007年10月28日
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●満60歳!

満、60歳。その実感は、ない。まったく、ない。
皆で、鍋料理を食べた。ケーキを食べた。

「(市販の)ショートケーキでいいよ」と私が言うと、
「作るからいい」と、ワイフは言った。

静かな時が流れた。安らいだ時が流れた。
私はパソコンを前にして、眠った。いくつかの夢を見た。

見ると、ワイフが横にいた。「眠ったみたい」と、私。
「もうすぐ、準備ができるから」と、ワイフ。

いつもの夕方。いつもの夕食。そしていつもの誕生日。

長男とワイフが、私の声に合わせて歌ってくれた。

「♪ハッピーバースディ、ツー、ユー」と。

夕食後、みなで、『ロッキー・ザ・ファイナル』を見た。
よい映画だった。なつかしかった。涙があふれた。
60歳の誕生日に、ふさわしい映画だった。

私「あと10年、がんばるよ」
ワ「いつものペースでいいのよ」
私「そうだね」と。

私はここで誓う。

もう1人の邪悪な私とは、決別する。いじけやすく、
ひがみやすく、くじけやすい。そんな私だ。

それにもうひとつ。この先、その10年に、
私の命を賭ける。私の命を燃焼する。燃焼しつくす。

残りの人生は、私のものではない。
私の息子たちのもの。私のワイフのもの。
そして……。

おおげさなことは言えない。書けない。
しかし私の命を、この地球に、宇宙に、
返したい。みなに、捧げたい。

「どんな気分?」と、ワイフは言った。
満60歳になった気分をワイフは聞いた。私は、
「別に……」と答えた。

何も変わらない。その自覚もない。
「60」という数字などに、意味はない。
私は私。どこまでいっても、私は私。

ただこの闘志は何か? 「やるぞ!」という闘志。
今までになかったもの。何かにつけ、負け戦(いくさ)。
あきらめること、引きさがること、そればかりを
考えていた。が、そんな私の中で、何かが燃えだした。

よい映画だった。『ロッキー・ザ・ファイナル』は、
よい映画だった。こんな私にも、生きる勇気を
与えてくれた。希望を与えてくれた。

私にあるのは、過去ではない。未来だ。
その未来に向かって、私は進む。

「どんなに打ちのめされても、前に進み続ける……。
決してあきらめずに。NEVER GIVE UP!」
「自分を信じなきゃ、人生じゃない」と。

見ていて涙がポロポロとこぼれたのは、そのためか。
35年前の、あの感動、つまりあの当時の感動が、
よみがえってきた。

あの時代、私は、無我夢中で生きていた。毎日、
がむしゃらに働いた。その感動が、よみがえってきた。

これからも、私は、無我夢中で、生きていきたい。
生きていく。私、はやし浩司は、まだまだ現役だ。

その日が来るまで……。

はやし浩司、満60歳の誕生日に。

(付記)

 『ロッキー・ザ・ファイナル』の中の、シルヴェスター・スタローンの肉体を見てほしい。彼はこの映画を完成させるために、自分の肉体を鍛えた。そのプロ根性が、スクリーンを通して、私たちに伝わってきた。それが、私たちを感動させた。

シルヴェスター・スタローンは、役者としてではなく、映画を通して、自分の生きざまを、私たちに示してくれた。

 ウソやインチキでは、あの映画はできない。





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最終更新日  2007年10月28日 23時05分45秒
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