全て
| カテゴリ未分類
| 育児問題
| 教育問題
| 子どもの問題
| 育児エッセー
| 人生論
| 時事問題
| 日々の随筆
| 家族のこと
| 自分(はやし浩司)史
| 友人より
| BW教室のこと
| 生きザマの問題
| 心の問題
| 育児のコツ
| 親子の問題
| 宗教問題(心の問題)
| 幼児・子どもの心理
| 老人問題
| 【保存原稿・SS】
| 旅行記
| ニュース
| 子どもの世界
| 私が見た映画
| ●宗教
| ●日本について
| 社会時評
| 夫婦の問題
| ●経済について(日本+国際)
| 英語のことわざ
| ★BW方式
| 小説
| BW教室
カテゴリ:旅行記
Hiroshi Hayashi++++++++MARCH・09++++++++++++はやし浩司 ●H-島 +++++++++++++++++++++ 今日は、静岡県熱海市の沖合い、連絡船で 25分ほどのところにある、H-島へ行ってきた。 島の周囲、約4キロを、ワイフと歩いた。 ゆるい山坂があり、ちょうど季節もよく、 たいへん気持ちよくウォーキングができた。 +++++++++++++++++++++ 熱海へはときどき、来る。 講演で来るときは、熱海で、電車を乗り換えることが多い。 が、いつも熱海へ来るたびに、こう思う。 「高いなあ」と。 H-島で、刺身定食を食べた。 それが2000円。 ワイフは、海苔丼を食べた。 それが1000円。 プラス、イカの丸焼き。 それが800円。 観光地とはいえ、まさに東京価格。 食べ物の値段が高いと、急速にその場所への親近感が失せる。 「二度と来ないぞ!」と。 要するに、観光客から、取れるだけ取れ、という発想らしい。 それがわかったとたん、心がそのままスーッと冷える。 食い物のうらみは、恐ろしい! なお、H-島では、住民の世帯数と人数は、限られているそうだ。 ガイドの女性が、そう話してくれた。 正確な数字は忘れたが、40数世帯と限られていて、跡を継ぐ 長男だけが、島に残ることができるそうだ。 それ以外は、島を出ていかねばならない、と。 つまりそういう形で、住民の数を限定することにより、島民のもつ 既得権を守ろうというわけである。 しかしもしこれが事実とするなら、この「掟(おきて)」は、どう考えても、おかしい。 憲法違反に抵触する可能性すらある。 もし逆に、日本中の村々が、そういう「掟」を作ったら、どうなる? 私はその話を聞いたとき、「憲法違反で訴える人はいないのか?」と思った。 しかし訴えたら、今度は、そういう社会だから、訴えた人は、村八分に遭遇するに ちがいない。 そういう意味では、日本は、まだ原始国家に近い。 外観だけは近代国家になった。 しかし中身は、昔のまま。 現実に、小さな村になると、外からの移住者を認めないところが多い。 ほとんどの村が、暗黙のうちに、そういう「掟」を定めているのではないのか。 外部からの移住者たいして、いやがらせや、意地悪をするという話は、 私も今まで、たくさん聞いた。 H-島の人にはきびしい意見になるが、「もし、ガイドの言ったことが事実とするなら、 あなたたちがしていることは、日本国憲法で定められた、居住の自由権を侵害している」。 その結果として、刺身定食が2000円であるとするなら、私は抗議したい。 ……とまあ、ひとりでがんばっても、どうしようもない。 そんな「掟」があるなら、私は、そんな島に移住したいとは、思わない。 窮屈で、窮屈で、そのうち窒息してしまうだろう。 帰りのバスの中で、ガイドの女性がこう聞いた。 「H-島に住んでみたいと思う人は、いますかア?」と。 しかしそれに答えて、だれも、手をあげなかった。 当然である! (補記) 日本国憲法・第22条、『何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月19日 08時54分57秒
|