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カテゴリ:育児エッセー
SK様へ
この原稿は、「ママ100賢」(山手書房)で出した本を、6、7年前に 書き改めたものです。 それを再度、今回、書き改めてみることにしました。 タイトル、体裁などは、お任せします。 読者の方に読みやすい体裁にしていただければ、うれしいです。 ************************************* 【はやし浩司のプロフィール】 ●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊あまり。うち4冊は中国語にも翻訳出版されている。「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がける。東洋医学、宗教論の著書も計8冊ある。 ●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。1947年岐阜県生まれ。 ●現在は、インターネットを中心に活動中。メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、 電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。) ************************************* ホップ・ステップ・子育てジャンプbyはやし浩司(1) ●あと片づけとあと始末 あと片づけとあと始末は、基本的に違う。たとえば「部屋に散らかったものを片づける」は、あと片づけ。「使った食器をシンクへもっていき、そこで食器を洗い、ナプキンでふく」は、あと始末。日本人はあと片づけには、うるさいが、あと始末には甘い。これは日本人の国民性のようなもの。日本人は何かにつけて、責任の所在をはっきりさせるよりも、ものごとをナーナーですまそうとする。 オーストラリア人の子育てをみても、彼らはあと片づけには、それほどうるさくない。子ども部屋だと、散らかっているのが当たり前という状態。しかしあと始末にはうるさい。冷蔵庫から出したものを、テーブルの上に置いておこうものなら、子どもたちは親にひどく叱られる。そうそう以前、こんなことを言ったアメリカ人の友人がいた。 「ヒロシ、日本の子どもたちは、皆、スポイルされているよ」と。「スポイル」というのは、「ドラ息子化している」という意味だ。そこで私が「君はどんなところを見てそう言うのか」と聞くと、こう話してくれた。 彼はときどき日本の子どもたち(英会話教室の生徒)を、自宅にホームステイさせているのだが、それについて、「食事の前に料理を手伝わない」「食後も食器を洗わない」「シャワーを浴びても、アワを流さない」「朝起きても、ベッドをなおさない」「……何もしないのだよ」と。 あと片づけをうるさく言い過ぎると、かえって子どもにとっては居心地の悪い世界になってしまう。アメリカの作家のソローも、こう言っている。「ビロードのクッションの上に座るよりも、カボチャンの頭に座るほうが、休まる」と。しかしあと始末は別。子どもにはどんどんとあと始末をさせる。そういう習慣が、責任感の強い子どもをつくる。 ホップ・ステップ・子育てジャンプbyはやし浩司(2) ●子どもの横を歩く 親には三つの役目がある。一つ目に子どもの前を歩く。子どものガイドとして。二つ目に、子どものうしろを歩く。子どもの保護者として。そして三つ目に、子どもの横を歩く。子どもの友として。昔、オーストラリアの友人が話してくれたことだ。 日本人の子育てをみると、このうち一つ目と二つ目については問題ない。が、三つ目が弱い。自分の子どもを「友」としてとらえていえる人は、少ない。あるいはそう感じていても、一方で昔からの「親意識(権威意識)」が強いため、どうしても子どもを「下」に見てしまう。そこでテスト。 あなたの子どもがあなたに向かって、「バカヤロー」と怒鳴ったとする。そのとき、あなたは、 (1)「『親に向かって、何だ!』と子どもを叱る。そういうことを言うのは許さない」、 (2)「子どものことだから口が悪いのは当たり前。相手にしない」の、どちらだろうか。親意識の強い人ほど、(1)のように感ずるし、そうでない人ほど、(2)のように感ずる。もちろんその中間もある。またこう書いたからといって、子どもが親に「バカヤロー」と言うのを容認せよということでもない。 むしろ問題は、子どもがそういうことを言えないほどまでに、親の親意識で子どもを抑え込んでしまうこと。子どもは親の前では仮面をかぶるようになり、そのかぶった分だけ、子どもの心はあなたから離れる。 子どもと「友」になるということは、子どもの言いなりになれということではない。子どもを甘やかせということでもない。子どもの「友」になるということは、子どもを「下」に見るのではなく、対等の人間としてみるということ。たとえばアメリカでは、親子でもこんな会話をしている。 父「お前は、パパに何をしてほしい?」、 子「パパは、ぼくに何をしてほしい?」と。 こうした謙虚な気持ちが、子どもの心を開く。親子の断絶を防ぐ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.20 16:12:44
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