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●若い女性 数日前、テレビを見ていたら、こんな女性がいた。 すでに2度ほど、離婚しているという。 その女性がこう言った。 「私、身長が168センチもあるでしょ。だから結婚相手の第一条件は、いっしょに歩いていて、かっこうのいい男です」と。 その女性は、何とかというハーフの男性と結婚し、世間を騒がせた。 が、離婚。 もう一度結婚したが、子どもが1人でき、そのあとまた離婚。 その女性を見ながら、「ぼくなら失格だな」と思った。 身長が足りない! と、同時に、「そういう女性も多いのかなあ」と。 が、いくら神様が私を、青年時代に戻してくれると言っても、そういう女性と結婚するような男性だけにはなりたくない。 若い人たちから見れば、私たち老人組は、みな馬鹿に見えるかもしれない。 しかし私たち老人組から見れば、そういう若い人たちが、みな馬鹿に見える(失礼!)。 あのバーナードショーがそう書き残している。 (若さ)が、馬鹿の代名詞であってはいけない。 そういう(若さ)だったら、私は、ねたましいとも、うらやましいとも思わない。 ●美しい人 今朝早く、浜松の駅前で、美しい女性を見た。 「どこの国の人かしら?」とワイフ。 振り返って見ると、そこで目が合ってしまった。 とっさに、こう言った。 「My wife says, you are a beauty!」(ワイフが、あなたのことを美しい人だと言っているよ)と。 すかさずその女性は、「Thank you」と答えた。 一瞬のできごとだったが、目がすてきだった。 国を聞くと、「I’m from Canada(カナダ)」と答えた。 見た目の美しさでは、日本人は、欧米人にかなわない。 そんな余韻もまだ残っているとき、電車の中で、前の席に若い女性が座った。 日本人の女性だった。 が、どこもかしこも、不自然。 プチ整形というよりは、顔全体を作り直してしまったかのような女性だった。 整形が悪いというのではない。 整形が必要な人も多い。 しかしいくらがんばっても、私たちの顔を、欧米人のような顔にすることはできない。 どうして日本人は、欧米人の顔に近づけたがるのだろうか。 欧米人が、日本人のような顔に整形したという話は、聞いたことがない。 つまり整形そのものが、日本人であることの敗北を認めるようなもの。 若い女性よ、中身を磨け! 知性を磨け! 理性を磨け! 私とワイフは、その女性をまじまじと見てしまった。 見とれて、そうしたのではない。 どことどこを、どう整形したか、それを知りたくて、まじまじと見てしまった。 私たちの視線を感じたのか、その女性自身は、ツンとすましていた。 どこか得意げな雰囲気だった。 ●外見 外見を飾ることの虚しさは、50歳を過ぎないとわからないのでは? が、この意見に対して、ワイフは、こう言った。 「若い人でも、わかる人は、わかるわよ。反対に、年をとっても、わからない人は、わからないわよ」と。 見栄、メンツ、世間体……。 そればかり気にしている人は、多い。 「だから、それがどうしたの?」という部分がないまま、生きている。 が、私はそういう意味で、そう言ったのではない。 見栄、メンツ、世間体ばかり気にしている人がいる。 そういう人に、その虚しさを教えてもわからない。 が、50歳を過ぎたら、教えたら、わかるようになる、と。 先の電車の中で見た女性にしても、そうだ。 その女性は、まさに命がけで、美しくなりたいと思っている。 その気持ちは、よくわかる。 が、今、その女性に、そうすることの虚しさを話しても、理解できないだろう。 ひょっとしたら、今の人生をバラ色に感じているかもしれない。 ●見栄 が、こんな女性もいる。 80歳を過ぎても、見栄、メンツ、世間体を気にしている女性だ。 60歳近い娘と同居している。 その女性の老齢年金と、娘の年金だけで、生活している。 家計など、あってないようなもの。 しかしそんな女性でも、美容院では、1万円のチップを渡しているという。 さらにスーパーなどで、ものを買うときも、わざわざ分厚いサイフを見せびらかしているという。 両端だけを1万円札にし、間に1000円札をはさんでいる。 見栄、メンツ、世間体を気にする人は、そこまで気をつかう。 そういう女性と、先に書いた電車の中で見た女性は、どこもちがわない。 少なくとも、私には、同じに見える。 ●翠紅苑(すいこうえん) 時刻は、午後5時48分。 日が長くなった。 山間の景色は、ここへ来たときのまま。 こういうところでは、夕方が長い。 食事は6時でも、6時半でもよいとのこと。 温泉へは、一晩中、入れるという。 ただひとつ残念なのは、温泉までの距離が長いということ。 一度、長い通路を歩くのだが、途中、外気にさらされる。 真冬は、つらい。 ●村松秀太郎画伯(むらまつ・ひでたろう・がはく) 夕食のとき、村松秀太郎画伯と知りあった。 話しかけたら、日本画の大家、村松秀太郎画伯とわかった。 しばらく話したあと、私はこう聞いた。 「失礼ですが、あなたはたいへんな方とお見受けいたしますが、あなたはいったい、どういう方ですか」と。 村松秀太郎画伯は、笑いながら、こう言った。 「日本画を描いている、村松です」と。 それでその人物が、村松秀太郎画伯とわかった。 その後、席を画伯の横に移し、いっしょに食事をさせてもらった。 ふつうなら、近くにも寄れない画伯である。 その村松秀太郎画伯、翠紅苑に連泊し、近くの山の中で絵を描いているということだった。 その翠紅苑のロビーにも、村松秀太郎画伯の日本画が飾ってある。 龍の絵である。 その前に、温泉でもいっしょだった。 その瞬間、「この人は、ただ者ではない」と直感した。 その直感は、ズバリ、的中した。 村松秀太郎画伯が話している様子は、動画に収めさせてもらった。 YOUTUBEにUPしておく。 (はやし浩司 教育 林 浩司 林浩司 Hiroshi Hayashi 幼児教育 教育評論 幼児教育評論 はやし浩司 村松秀太郎 画伯 はやし浩司 翠紅苑 寸又峡温泉) ●ただ者ではない ここで私は、こう書いた。 「ただ者ではない」と。 雰囲気そのものが、ちがう。 一見、穏やかそうな人だが、その奥にある重みまでは、隠せない。 最初は、千葉県の話から始まった。 そのあと静岡県の話になった。 村松秀太郎画伯は、静岡県の清水市生まれ、現在は、千葉県の市川市に住んでいるという。 放射能汚染から避難し、静岡県にやってきているということだった。 その千葉県は、今、たいへんな状況という。 若い母親など、みな、ノイローゼになってしまっている、とも。 ただ者ではない人には、重厚な気配を感ずる。 これも年の功か。 反対に、いくら身を飾っても、ただ者はただ者。 それもよくわかるようになった。 ●頭痛 部屋に戻ったら、午後8時を過ぎていた。 軽い頭痛は、列車の中で、起こされてから、ずっとつづいている。 温泉に入って、少しひどくなった。 睡眠不足と疲れ。 こういうときは水分を多量に補給するのがよい。 食事中も、水をたくさん飲んだ。 今も立てつづけに飲んでいる。 私流の、治療法。 一時的に頭痛はひどくなるが、そのあと、まさに(水が引くように)頭痛が消える。 (頭痛といっても、いろいろな種類のものがあるが……。 詳しくは、はやし浩司著「目で見る漢方診断」(飛鳥新社)をどうぞ!) ●サッカー ワイフがサッカーの試合を見たいと言った。 日本対バーレーン。 日本が引き分けか、勝てば、のロンドン五輪、出場権を手にいれる。 大事な試合。 テレビにスイッチを入れる。 前半38分。 0-0。 「ぼくの命は、あと2時間しかない」と私。 パソコンのバッテリーは、あと2時間分程度しかない。 いや、今調べたら、1時間15分。 こうなったら、時間との勝負。 1時間で、どこまで書けるか。 ●「私」論 書き忘れたが、翠紅苑の料理は、いつ来ても、すばらしい。 満足度、120点。 が、今夜は、ほどほどのところで箸を置いた。 先ほど脱衣所で体重を測ったら、65キロだった。 できれば、この状態を保ちたい。 要するに、ダイエットというのは、脳の奥深くに潜む本能との闘い。 食欲本能という本能との闘い。 私であって、私でない「私」との闘い。 ほとんどの人は、(私もそうだが)、その本能に振り回されてしまう。 自分を見失ってしまう。 逆に言うと、本当の私を取り戻すためには、一度私を、その「私」から切り離す必要がある。 食事をしながらも、自分にこう問いかける。 「食べなければ損(そん)なのか。それとも食べれば損(そこ)ねるのか」と。 その問いかけを繰り返す。 その先に、本当の私がある。 ダイエットを、ただのダイエットと考えてはいけない。 ●3月15日 昨夜は、そのまま就寝。 2回目の温泉に入り、そこでダウン。 (この間、約9時間。) 今、千頭の駅の構内で、列車を待っている。 9時26分発の、各駅停車。 今、時刻は、9時57分。 それまでパソコンのバッテリーがもつかどうか? 何度も、警告表示が現れる。 やや冷えた空気が、椅子の下から体に伝わる。 しかし寒いというほどではない。 もう春は、そこまで来ている。 私たち夫婦だけの構内。 電車に乗るのも、2人だけ? ……ということで、今回の寸又峡温泉の旅は、おしまい。 あとは、バッテリーが消えるまで、こうして文を打ちつづける。 ……ワイフが、今、暖かい紅茶を横に置いてくれた。 3月15日、木曜日。 昼までに帰り、あれこれ仕事の用意をしたあと、街へ出る。 そう言えば、近く『スターウォーズ』が、公開される。 楽しみ。 今度の『スターウォーズ』は、題1作の、リメイク版。 3D。 それから今週は……。 こういうBLOGでは、予定は書かないほうがよいそうだ。 そう言えば、昨夜、関東地方で地震があったとか。 気がつかなかった。 またロンドン五輪のサッカー予選では、日本が2-0で、バーレーンを下している。 ……翠紅苑では、村松秀太郎画伯に直接会うことができた。 人格者だった。 印象に強く残った。 これから画伯の日本画を見るたびに、昨夜のことを思い出すだろう。 すばらしい思い出になった。 横山大観……、平山画伯……、それにつづく、現代日本画の巨匠。 本物の人は、どこかちがう。 雰囲気がちがう。 会った瞬間に、それがわかった。 そういう自分が、つまり多少なりとも、人を見る目ができた自分が、少しだけだが、うれしい。 (はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 翠紅苑 寸又峡温泉 村松秀太郎画伯 講演の帰りに) Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月15日 14時13分39秒
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