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楽天・日記 by はやし浩司

2012年05月30日
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●パフォーマンス?

Yahoo・Newsは、「単なるパフォーマンスではなかったのか」との疑念は消えないと報道している。
しかしこれについては、こんな情報を、私はもらっている。

 菅直人前首相(東工大)と、吉田昌郎前所長(東工大)を、ともに知る人物(後述、『Breeze from Yokosuka』サイト主宰者)からである。
その人物は、東工大同窓会の会長も務めたことがあるという。
いわく、「ともに東工大出身だったから、意思の疎通ができた」と。

 たがいに面識があったかどうかは、知らない。
が、菅直人前首相が、吉田昌郎前所長と電話で話しあったとき、吉田昌郎所長は、「まだやれます」と答えた。
私はそのときの吉田昌郎前所長の心情が、痛いほど、よくわかる。
「ここであきらめたら、日本はおしまいになる」と。

 それを熟知していたからこそ、「まだやれます」と。
それが東電の官僚組の意見だったと考えるには、無理がある。

 つまり当時の状況からして、菅直人前首相に、パフォーマンスを考える余裕など、まったくなかったはず。
ものごとは、常識で考えたらよい。
あるいはあなたなら、どうするか。
そういう視点で考えたらよい。
首相といっても、1人の人間だぞ!
私やあなたと同じ人間だぞ!

 しかも日本という国がひっくり返るかもしれないという、まさに緊急事態。
日本中に広島型原爆が、何発も落とされたような状況。

一家にたとえるなら、母屋がもうもうとした煙に包まれている。
そんなとき、近所の人たちに向かってパフォーマンスを考えるバカがどこにいる?
大声で泣き叫んで、助けを求める人はいるかもしれない。
が、パフォーマンスを考えるバカはいない。
(菅直人前首相を批判する人は、菅直人前首相を、バカと思っているかもしれないが……。)

 ついでながら一言。

 ほとんど人は、福島第一原発だけの事故を考えている。
しかしあのとき福島第一原発を、なすがままに任せていたら、福島第二原発(楢葉町)、女川原発(女川町)、東海2号炉(茨城県東海村)を含め、周辺の原発にさえ、人1人近づけなくなっていたはず。
それだけではない。

 東海2号炉(茨城県)が事故を起こしただけで、「東京都の都民、50%ががん死する」(「原発事故」宝島社・P23)と。

こうした原子炉が、無人のまま、つぎつぎと爆発、メルトダウンを繰り返す。
福島第一原発事故には、そういう可能性も含まれていた。

●『Breeze from Yokosuka』より

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

『Breeze from Yokosuka』サイトより、そのまま引用させてもらう。
この中で、当サイトの主宰者の方は、私の原稿を転載してくれている。
転載許可依頼があったので、私は喜んで応じた。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●菅総理は日本を救った(以下、「Breeze from Yokosuka」2012年1月4日記事より)

菅前首相はあらゆるところで酷評されております。
私の母校である東工大初めての首相ということで期待していたのですが、残念でありまた寂しい限りです。
そういう状況下にも拘わらず、はやし浩司さんはブログで菅さんを大絶賛していることを知りびっくりしました。

菅さんは応用物理卒です。
当時の東工大は入学試験時に類別はなく、大学2年の時に各自の志望で専攻が決まりますが、人気のある所は競争が激しく、応物に行けるのは成績が上から1割程度でないと行けませんでした。

先日、経団連の米倉会長は菅さんと野田さんを比して「首から上の質が違う」と、仮にも一国の首相を務めた人間を上から目線でバカにしきった話をしました。

野田さんは早稲田政経卒です。
経団連の米倉会長は東大法卒ですから文系野田さんと思考方法が近く、話は合うのでしょう。

私の高校同期の1/4ぐらいが東大に行きました。内訳は理系文系はほぼ半々でした。
私の若いころは「ものつくり、車」が人気で工学部志望が多かったのですが、数学が得意でない理系志望は先生から文系に転向するよう指導されました。
(一部の文学青年は何があっても文系でしたが)

それから40余年、文系に転向した一部の仲間は大企業の社長や高級官僚になりました(現在は皆天下っていますが)。
彼らより数学が良くできた理系の仲間は皆鳴かず飛ばずです。
文系があらゆる分野で(メーカーでさえ)トップに立つようになったことが、現在の日本の停滞を作った元凶と思っております。
中国では共産党のトップに理系が多い。
最新の経済学は高度な数学をマスターしていないと理解できません。
数学者がノーベル経済学賞を取っている時代です。

 ニュートンの力学さえも理解していると思われない各界のトップ(文系)たちが高度の数学・物理学によっている原発のメカニズムと、それが持つ破滅的な危険度を理解できるとは思いません。
経団連トップも経産省事務次官(文系)などの話を今もうのみにしているのでしょうし、それしかできないと思います。

話は変わりますが、ヘリコプターは兵器として、あるいは災害救助では優れたものですが、安全性についてはセスナより一桁以上悪いのです。

スーパーマン1でビルの屋上から離陸するヘリコプターが事故を起こすシーンがあります。
スピードが勝負のビジネスエリートは、ケネディー空港からマンハッタンの本社まで渋滞した道で戻るのは時間の無駄なので、空港からパンナムビルの屋上に飛ぶヘリコプター航路ができました。

しかし、あまりの事故の多発にその航路は取りやめになりました。
エリートの損失だけでなく莫大な補償でビジネスとして成り立たなくなったのでしょう。

ヘリコプターは負の安定で飛行しているので、絶えず操縦桿でバランスを取らないと墜落します。
セスナは正の安定なので操縦桿を機械的に固定しても安定して飛び続けます。
機体が傾いた時、セスナは上反角により下に傾いた翼の揚力が上の翼の揚力より大きくなり、機体を水平方向に復元する力が働きますが、ヘリコプターの回転翼は機体の上部についておるので、そのような機能をほとんど持たず、傾くと揚力が減り傾いたまま高度を保てなくなります。

ヘリコプターの操縦はジャンボジェットより難しいと言われています。
自由自在に走るF1も安定性は低いので素人にはとても運転ができません。
安定性は操縦性とトレードオフの関係にあります。
正の安定は谷底の平らなところに置いたサッカーボール、負の安定は尾根の平らなところに置いたサッカーボールと考えて下さい。

 原発は絶えず反応を制御しなければならない負の安定です。
もし制御に失敗して暴走したら瞬間的に膨大なエネルギーが放出され、水で冷却できるものではありません。(核爆発です)
それほどの暴走にならなくても冷却に使われた水は高濃度の放射線物質を含むことになります。

今回の福島原発の事故です。
もし菅総理が決断しなければ核爆発の段階まで行く可能性がありました。
爆発すれば首都圏を含む半径300kmぐらいは人間が住めないところになっていたのです。
吉田所長は決死の覚悟で会社の命に背き核爆発を防いだのです。
核爆発の可能性を危惧し私は3月14日に西に避難しました。
万が一に備え家族全員パスポートを持参し、3月15日はセントレア空港の下見に行きました。

 一度動き出した原発は停止する事は大きな危険を伴うので、電力需要の少ない深夜も運転を続けます。
結果として電力が余ってしまうので、深夜電力として安く販売しているのです。
(現在深夜電力も大半が火力によっていますので深夜割引は非オール電化住宅の方がオール電化住宅のユーザーに補償していることになります)

 熱源で水を加熱沸騰させ、その水蒸気でタービンを回し発電するということでは原発も火力発電も同じメカニズムです。
しかし、火力発電なら事故が起こっても燃料の供給を止めればいずれ終結します。
一部地域は燃料等による汚染が起こりますが、発電所周辺が住めなくなることはありません。

原発は言ってみればガソリン満載の巨大なタンク上にある穴に直接火をつけているようなもので、燃料の供給をカットすることができません。

 福島原発では融解した核燃料を取り出すのに数十年間はかかると言われています。
取り出すまでは原子炉に何が起こるか分かるか誰も明確には答えられません。
しかも取り出す方法もこれから検討されるのです。
近くによって原子炉内部を観察できないのですから、いつ取り出せるかは誰も分かりません。
少なくとも私の目が黒いうちはあり得ません。
今年初孫が生まれますが、ひ孫の時代になるでしょう。

 日本開闢以来の惨事を招いた原発をいまだ目先の利益にこだわり、再稼働させるなんて言う人は「首から上の質が違うのではなく、腐っている」と思います。
何しろ日本は4つのプレートの品評会場です。
「どじょう」でなくて「なまず」が首相になるべきところです。

菅前総理は自分の(物理学では当たり前の)考えを全く理解できない人たちに取り囲まれてやりようがなく、怒り散らして強引に周りを動かすしかなかったと思います。

(私もサラリーマン時代、文系の幹部たちから同じ経験を何回もしています。
もっともニュートンの力学の範囲についてですが)

 質素な生活を旨として有名だった東工大卒の故経団連土光元会長なら菅さんの考えをきちんと理解し、支援したと思います。

長くなりましたが、下のはやし浩司さんの文章もぜひ読んで下さい。
文系ですが理系的な理解力も持たれていると思います。






最終更新日  2012年05月30日 08時11分10秒

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