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2018.06.03
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カテゴリ:正法誌No44
Hさんはいわれた。

 「先生、わたしはその時、日本の内地にいる愛する人々のためにと、
自分の生命を投げ出した特攻隊の勇士達の気持ちがよくわかりました」


(日本の若者が再び特攻隊となって行くようなそういうことは今後は
二度と起らないと思うのであるが、愛する者のためには自分の生命を投げ
出しても悔いないという、愛の感情の昂揚は、早く体験できる人はした方がよい。

その体験は、その人の魂を偉大にする。
わが子が病気になって苦しんでいるのを見て、自分の生命と引き替えにして
この子の生命を助けてやりたいと思う母親の心もまた、愛の極致である。

だから、その人を愛されるかどうかということは、その人のために生命を
投げ出せるかどうかという言葉にいい替えることができる。)



そのことがあって暫らくして職場でストをやるかどうかという会議があった。

その職場はその県で一番労働組合の強い所で、そこの最高の責任者は労組の

幹部になぐられたりするというのである。


Hさんは母に感謝するということを通して愛の大事さを全身で知ったので、

利己主義的な自分達の利益だけを考えたストをして争うということが馬鹿らしい

ことに思えてきた。


心の中から、腹の底から「ストはやるな」という声がする。

しかし、そういえば労組の幹部に引きずり出されて殴られるかも知れないと

思うということが恐くなった。

胃がキリキリ痛くなってきた。

もうその痛さに耐えられなくなって、思い切っていった。


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Last updated  2018.06.04 10:26:53
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2018.05.16
カテゴリ:正法誌No44

それで光りを入れた。子供がスヤスヤねむってしまった。

その寝顔をじっと見つめながら考えた。

「今、自分はこのような気持ちでこの子の幸せを願っているけど、あの母親だって、

今、自分がわが子の幸せを願っているのと同じように、自分の幸せを願ってきて
くれたに違いない。

それなのに自分はこの母を「養老院にやるぞ」といって悲しませたりした。

自分はほんとうに感謝が足りなかった」そう反省して、ふすま越しに別の

部屋に寝ている父と母とに合掌して感謝したというのである。


そのことは別に親にはいわなかった。親と一しょに住んでいる自分の立場は特別だか
ら、別にそう感謝しなくともいいと思っていたが、しかし、親と一しょにいるからと
か、親と離れているからとかということは関係ないのだということがわかった。
 その翌日、母親が成人病の検査に行くので車にのせてくれということで母親を連れ
て行った。そうしたら母親が、「わしはゆうべいろいろ考えた。考えてみるとわしら
にも悪いところが一ぱいあった。今までのことはゆるしてくれ」といわれたというの
である。

Hさんは感激と感謝の涙で運転ができないくらいであった。

そうして、腹の底から湧然として勇気が湧いてきて「もうなにも恐くない」という気

持ちが湧いてきて、このすばらしい親のためならどんなことでもする、してやれると
思った。



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Last updated  2018.05.16 19:14:45
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2018.04.08
カテゴリ:カテゴリ未分類
 第三話

Aさんの弟は、もう何年も全く仕事をしなかった。

弟が暴れて父に喰ってかかったり殴ろうとした。

Aさんはじっと弟の実相を祈り、弟が幸せになってくれることを祈って、

「お前がそうしたのはお前の本心ではないのだ」といった。


 祈って真心からいう言葉には神の権威がある。

それから、その弟は自分で仕事を探して働くようになった。

今年の正月は本当にいい正月でしたと。


 第四話

Hさんは親に感謝しなければならないということは頭ではよくわかっていた。

しかし、親子三代同じ家にいて、親のすることを見ていると、

そうそう簡単に感謝することはできない。

いつも親のエゴむき出しの日常を見ている自分の立場は特別である。

それに反して、もう親が死んでしまったとか、親と遠く離れて住んで

いるという人達は簡単に感謝できるさと、そう思っていた。


昨年十月、関西の研修が終ってその後である、ある夜、子供が

むずかってなかなか寝つかない。

顔に手を当ててみると少し熱があるようであった。


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Last updated  2018.04.29 22:15:10
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2018.03.24
カテゴリ:正法誌No44
<第二話>
Tさんはタクシーの運転手をしていられる。

入院していられる時に隣りのベッドの人から高橋信次先生の本をもらって、

医者はまだ退院してはいけないというのを押し切って退院して、奈良の

吉野山であった研修会に来られて、それですっかり病気が治ってしまわれた

人であるが、タクシーの運転をしていられる人が一番困るのは、酔っぱらいを

のせて目的地へ着いても車の中で寝込んでしまって眼を覚まさないことと、

やくざやさんが乗って無理をいうことであるというのである。


 そこでTさんは昨年末、忘年会シーズンになって酔っぱらいの人が

乗る時に何人にも試してみられたというのである。


「酔っぱらいのお客さん、ご気嫌ですね、忘年会でたのしかったでしよう。

おっしやる通り、目的地までは知っていますから行きますが、それから先は

知りませんから目的地へ着いたら眼を覚まして下さいよ。

眼を覚まされないと、時間でメーターはどんどん上がることになっているので、

あなたも払わなくてもいい金を払わなければならないことになるし、わたしも

つぎのお客さんをのせられないので困るんです。



家では奥さんが帰りを待っていられるでしょうし、わたしはあなたの幸せを

お祈りします。

目的地へ着いたら眼を覚まして下さいよ」そう祈った。

何人もやってみましたが、ふしぎにパッと眼を覚まして、手こずったという

ことは一度もありませんでした。



やくざやさんのあんちやんがのってきた時はびくびくがたがたで、ハンドルを

握っている手がガタガタふるえるんですが、「やくざやのあんちやん、あなたも

神の子です。

わたしはあなたの幸せをお祈りいたします」と一所懸命に念じた。

するとなにごともなく非常におとなしくのって下さるのです。

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Last updated  2018.04.08 21:30:04
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2018.02.18
カテゴリ:正法誌No44
<第一話>

Kさんはご主人が早く亡くなられて、八十何才かのお母さんと二人暮しであった。

ある日掃除をしていて重い物を持ち上げたはづみにギックリ腰になってしまった。

近くに長男夫婦が住んでいたので「動けなくなったので、ちょっと車でハリを

しに連れて行って……」と嫁さんに、電話口まで這って行って電話されたら、

 「わたしは○○さん(長男)のためにお嫁にきたので、お母さんのために

きたんじやありません」と、ガチヤンと切られてしまった。


嫁が家にきた時は、今夜の分にと買ってきてあったものも持たして、

といろいろと心を配ってやっていたのに、あんなにいわれて泣くにも泣け

ませんという話であった。


キリストは「汝を責め憎むもののために祈れ」とか、また「汝の右の頬を

打たれたら左の頬をも向けよ」といわれた。

このことは多くの牧師さんは「このことはなかなかできないことであるかも

わからないが、しかし、しなければならないことである」としか説かないのである。


しかし、正法を知っている人達はそう無理なくできるのである。

なぜなら、心の安らかさがどんなに大事かということを知っているからである。


Kさんは心を安らかにして祈られた。

「○○さん、あなたも神の子です。神の子として、自分の心から喜ばれることを

して幸せになって下さい」そうした年末に長男夫婦がやってきて、その嫁さんが、

「お母さん、すみませんでした。これからなんでもいいつけて下さい」と

詫びてくれたというのである。



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Last updated  2018.02.18 00:08:07
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2017.12.27
カテゴリ:正法誌No44
正法会も発足して四年目に入った。

昔から「石の上にも三年」といわれる通り、発足以来三年間、焦らずに

じっくりと実践された人々からいろいろな体験を聞くようになった。

その体験を私一人が聞いていただけでは余りにももったいないと思うので

「正法道中記」ということで書くことにした。

むずかしいことはわからないという人でもこの道中記をよんで思いあたること

があったら、あなたもまたその通り実践されると同じような結果を得られるのである。

しかし、人はそれぞれに修業の過程が違うから、同じようにしたからといって

同じような結果は出てこない場合があるかも知れない。

その場合はそれでよいのであって、同じような結果が出てこなかったからといって

自分をだめだと思う必要はない。


われわれにとって大事なことは、どのような生き方をするかという、その生きる心構え、

生きる姿勢が高く評価され、それがあの世へ行った時の評価の基準になるのであって

結果ではないからである。



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Last updated  2018.01.18 17:12:26
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2017.10.09
カテゴリ:正法誌No44
この婦人の体験は、1才から3才までのしつけ、教育がどんなに大事であるかを

教えてくれる。

乳児期に母親からほとんど言葉をかけてもらえなかったその子供は、遂に言葉を

使うという機能が発達しなかったのである。

言語を掌る脳の中枢部位が、発達するその時期に教え込まないと、その発達する時期を

失するともう働かなくなるのである。


われわれの魂は、脳という機械を通じて、ものを見、聞き、話す、ということを

するのである。

どんなにすばらしい魂であっても、その魂が意識を伝えてそれを表現化する脳と

いう機械が故障していると、充分に表現することができなくなるのである。
 

だから脳の発達に応じて教育するということが非常に大事なことになるので

「氏より育ち」というのは、どういう家柄に生まれたかということよりも、

どのように育てられたかということが、その人の人間性に一番大きく

影響するということを現わした言葉である。


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2017.09.30
カテゴリ:正法誌No44
「因縁でもなんでもありません。この二人 の子供をどうして育ててきたか、

小さかった時のことを思い出して下さい」

「そうですか、因縁じゃないのですか、実はわたし達は炭焼きをしています。

炭焼きというのはつらい仕事で、主人は炭になる木を切ると、わたしは傾斜の

ひどい山の中腹を、その木を背負って炭焼き窯の所まで背中にのせて運ぶのです。

とても子供など背負ってもいられませんし、それで長さ三メートル位の紐で子供の

身体を本に縛りつけておくんです。

ただ乳をのませる時だけ抱くんです。

いつまで経ってもことばをいわないし、そのうちに話すようになるだろうと思って

いましたが、ついに話すようにはなりませんでした」


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Last updated  2017.09.30 21:59:49
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2017.08.29
カテゴリ:正法誌No44

椎葉に骨を埋める気持ちになりました」と書いてあった。

つぎつぎに子供を死なせると、前世の因縁だとか、家相が悪いとか、なにかが

呪っているとかといってお祓いや祈祷などを進められたという人が多い。

まず、夫婦がその時、調和していたかどうかを反省することが第一である。

因縁とか家相とか、そういふことに囚われないことである。



もう一人の婦人は、十九才と十七才の男の子供が、二人ともに白痴である

というのである。

なんの因縁でしょうか、なにか罰が当ったのでしょうか、ということであった。

胎教の影響で白痴に生まれることがあることは正法二九号に書いたが、この人の

場合はそうではなかった。

この婦人の体験は、この号で伝えようとしている、教育、しつけというものが

どんなに大事であるかということを教えてくれるものであった。


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2017.08.07
カテゴリ:正法誌No44
それは夫婦が不調和だったからです。

余りにも夫婦が不調和であると、子供は親を反省して親の魂を向上させる

役割を持っているのですから、まず病気になって親の反省を促す。

それでもわかってくれない時は、自ら死ぬということを通して親を

反省させようとするのです。
子供はそのような不調和な雰囲気の中では、子供自身がもうこれ以上

生きていても魂の勉強にならないということを悟って、あの世へ引返して

ゆくのです。


そういう仲で魂の勉強をしようと子供自身の魂が思っている場合は、病気に

はなっても、死ぬまでのことはありません。


最後の11人目の子供が十六才まで生きてくれたのは、その前の十人の子供を

死なして、あなたも多少反省ができていたからであるけれども、あなたはその

子供が16才になって、できれば夫と別れて、その子供を連れて東京へ

帰りたいと思ったからじゃないですか。


仲よくしてといって死んだその子供の思い出を捨てて、もう東京へ帰ろうという

気持ちはないでしょう。


自らの死をもって、夫婦調和すべきことを教えてくれた十一人の子供の霊に

感謝することです。

いやそれ以上に夫婦が仲よくすることです。


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