2017/10/09(月)21:00
育児の大切さ(11)
この婦人の体験は、1才から3才までのしつけ、教育がどんなに大事であるかを
教えてくれる。
乳児期に母親からほとんど言葉をかけてもらえなかったその子供は、遂に言葉を
使うという機能が発達しなかったのである。
言語を掌る脳の中枢部位が、発達するその時期に教え込まないと、その発達する時期を
失するともう働かなくなるのである。
われわれの魂は、脳という機械を通じて、ものを見、聞き、話す、ということを
するのである。
どんなにすばらしい魂であっても、その魂が意識を伝えてそれを表現化する脳と
いう機械が故障していると、充分に表現することができなくなるのである。
だから脳の発達に応じて教育するということが非常に大事なことになるので
「氏より育ち」というのは、どういう家柄に生まれたかということよりも、
どのように育てられたかということが、その人の人間性に一番大きく
影響するということを現わした言葉である。
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