2009/09/05(土)17:18
山村留学・途中経過
東北地方の小学校へ、4月から単身山村留学している長女の話(小学4年生)。
(注※ 一応書いておくが、この留学は本人の強い希望で送り出したものである)
1学期を無事に終えて、夏休みに一時帰省していた長女サツキ。
このまま1年間大丈夫かな…とまた送り出したのが8月半ば。
今回は東京駅の新幹線ホームまで私が送り、そこからは一人で行ってもらうことに。
楽しい夏休みを過ごしたせいか、家族のありがたみがわかったせいか(?)
最後別れ際に、ちょびっと静かに涙していた。
それでも笑顔で出発した、はずなのだが…。
この1ヶ月弱の休みの間に、サツキとはいろんな話ができた。
山村留学での学校や友達、里親さんご家族のこと、楽しいこと、しんどいこと。
いろんなことを経験して、感じているようだった。
まぁ楽しいことばかりではないようだけど、頑張っている。
次女メイも夏休み中ずっとサツキにへばりつき、小さいケンカをしつつも
お姉ちゃんのありがたみを存分に感じていた様子。
最後の夜は布団に入ってからおねえちゃんにしがみつき、突然泣き出して大騒ぎ。
あげくのぼせて鼻血大量出血(゚Д゚|||)
止まるまでおねえちゃんに絵本を読んでもらって、やっと寝たのは0時…。
(別れも壮絶だった( ̄ー ̄°))
家族が離ればなれに暮らすって、こういうことかぁと実感。
いろいろと思うところがある。
何はともあれ、サツキにとって良い経験になって欲しい。
で、向こうに帰って早々。
毎日夕方になるとサツキから泣き声の電話が…。
どうやら下校後、一人でお留守番することが続いたらしく、
夏休みの余韻ひきずりまくりの彼女はホームシックも相まって
寂しくなっちゃった模様。
困ったね、こりゃ!
遅いよホームシック(でもちょっとホッとした)
平気そうに見えて実はそうじゃない。
でも言い出せないでガマンしちゃってたらしく、
私にも言い出せないまま2学期を迎えてしまったようだ。
里親さんも、サツキが弱音を吐かないので油断してたんだろうと思われる。
人なつこく、順応力も高そうだけど、やっぱりまだ子ども…。
いろいろタイミングが重なって、途端に弱気になった彼女は半分パニック。
こんなふうになることは今までなかった。
私が甘えさせないし、こちらにいる時はそれでも我慢できたのだろう。
電話の向こうで泣きじゃくりながら「帰りたい」と訴えられて、
むぉ~~~、まいった。
飛んで行けるわけでなし、途中でやめさせるわけにはいかないし…。
はてさて。
とりあえず本人には
「誰でも良いから、そばにいる大人に相談してごらん。
そちらの人たちは村ぐるみで受け入れてくださってるから、
ちゃんと聞いてくれるよ。もっと信頼して甘えてごらん?」
と説得してなんとか電話を切る。
その後、里親のおばあちゃんに電話で相談。
しかし相手はなんだかんだ言っても素人。
私もちょっと焦っていたか?
向こうの返答がなんとなく要領を得ない感じで、不安になってしまう。
向こうでは里親に丸投げなのか?
サツキの心を察知して、積極的にサポートしてくれているのだろうか?
夫と相談し、とりあえず土曜日にたまたまあった、長期留学親の会
(過去の長期留学経験者の親の集まり)の会議で相談してみることに。
ただ飲み会の口実にできた会かと思っていたが…(;^ω^A
そこはさすが、長期留学に子どもを送り出した親たちの集まり。
私の話に真剣に耳を傾けて、一緒に考えてくれた。
本当の解決策とは何か。
問題を取り除くことではない。(そもそも問題はひとつではない)
壁があって当たり前で、子どもがそれを自分の力で乗り越えることが肝心。
個人のレベルではなく、里親も学校も地域も、こちらにいる親も親の会も、
皆でどうするのがいいか考えて対策を立てる。
誰かが孤立することのないよう、問題を共有し合う。
お互いにサポートし合う。
なんだか当たり前のことかもしれないけど、実際こんな経験は初めてだ。
結局、私たち夫婦が直接山村留学協力会に相談するのではなく、
親の会の会長が向こうの代表者に連絡をとってくれることに。
一人の子どもを皆でサポートし、見守る。
こういうこと、どうしてこっちの学校でも普通にできないんだろう。
問題が起きたら誰が原因か悪者か、
誰かのせいにすることに躍起になっていないだろうか。
疑心暗鬼の渦に巻き込まれて、大事なことを忘れてないか?
自問。
その後もらった連絡では、学校でも地域でも長女の話を聞いてくれたようで、
だいぶ落ち着いていたとのこと。電話もこなくなった。
もちろん、問題が解決したわけじゃない。
これからも大変だろうなと思う。
でもまわりがこうしたサポートをしてくれるということがわかると、
親としては本当に心強い。
あとサツキがこの壁を自分でぶち破れるかどうか。
そして、親の私もジッと堪えて黙って見守れるかどうか(笑)
とりあえず今回は夫がサツキに手紙をかいた。
どんな形でも、今のサツキは私に突き放されることが一番怖いと思うから。
かーなーり、切ないです。
密着母子解消のチャンス。
頑張ります。
あんたサツキも頑張れ!
あー、長ったらしいまとまりのない文章ですみません…。