気になる"空間"の心理学~楽しいイメージをそえて
電車の端っこの席が、好きだ。毎朝、通勤の乗り換え駅で、"折り返し始発電車"を整列乗車の先頭を陣取って並んでいるのである(笑)自分の好きな空間を、乗り換え駅からの50分もの間、確保するのは、朝食のメニューより私には大切なことである。私は、"空間"というものが、かなり好きみたいだ。お店や、カフェや、本屋や建物...あ、居心地がいい、とか、ここ、何か落ち着くなぁ...って思ったときに何でだろう、この配置かな、照明かな...と、意識もしないくらい知らずに考えている。電車の端っこの席。右が壁だと、いいんだよね。電車では、読書したり、手帳やノートに思いついたことや将来のイメージを書くので右に壁があると、となりの人の視線が入らない空間が作れるのです。イメージできるかな?* * * * * * * * * * * * * * * * * * *光の入る、一面ガラス張りの、大好きな大きな図書館がある。座る位置を選ぶのも、また大好きである。解放感と、個室感の、絶妙なバランスを生み出すのは、いったい何か...周りの本棚の配置だったり机の角度、背面の壁の有無、ガラス越しの光の風景、そのすべてが、そこの空間に流れる、"空気"を作り出すのだなぁ。選んだ本を、個室みたいな空間で、ゆっくり読もう!と思うのも向かい合った本棚で作られた、回廊みたいな空間を歩くのも。人のこころに、何か響く、作用をもたらす場、というのはそういう小さな、確かな構造や、配置、建築、光の入り方、インテリアの要素が構成していたりするのだ。ん~、そのうちこのテーマで、本を書いてみたいものだなぁ(笑)* * * * * * * * * * * * * * * * * * *自分の「理想の部屋」をイメージし、そこでの生活とレイアウトを想像して遊んだりすることは、ありますか?私は、よくあります(^^私の頭の中には、すでに実在するかのような鮮明なイメージのひとつの部屋がすでにある。休日にそこで目覚めたときの光の差し方や空気感、招いた人の背中や目線まで想像しては豊かな仮想休日を過ごしている(笑)小さなバルコニーから外へ垂れるつた植物や、シンプルな深い茶色の木のテーブルの上に一輪挿された赤い花まで確かなイメージがそこにはある。現在の状況から、どうやってそれを実現させようか、なんて野暮なことは、考えなくていいのです。いきなり、そこに未来はある。* * * * * * * * * * * * * * * * * * *さて、こんな私の想像力ですがこのイメージ化の力は意外と、思いを現実に引き寄せるのに知らずに役立っていたりするのかも。そういえば、私は昔から、やりたいことをノートに書きだす習慣もある。実にいろんなことを書いた。書くだけだと、そのまんまなのだが左側に、四角のチェック欄をつけた途端、なぜが全部実現しだした。面白いから、おためしあれ。前の会社にいたとき、田舎を走る明るい通勤電車の中で(今でも車窓の景色や車内の光の感じを覚えている)あてもないのにこんなことを書いた。「音楽をやれる仲間と場所を作る」しかし、その後、さして自分からは、何にも行動しなかった。なのにそのすぐ後から、実にいろんな出会いと偶然が重なりそれから約2年、今では、素敵なバンド仲間と、定期的に集まって音楽ができる環境に、いつの間にか自分がいる。いつの間にやってきたんだろうか...ただ楽しく思い描いただけで、どうやって実現しようか、なんて考えなかったのに。とにかく、今の環境に、感謝し続けられる限り、大切にしたいと思っている。