2006/12/01(金)19:23
コーヒードリップ 松屋式ドリップ抽出手順
1 まずは穴を掘りましょう。
2 もっと掘りましょう。
3 もっともっと掘りましょう。
4 もっともっともっと掘りましょう。
5 一回目の注湯。真ん中に点滴で細く注ぎます。
6 フィルターの下からコーヒー液がポトポト出てきたのを確認してから、粉が膨らんでくるきわきわに沿って周りに注いでいきます。
7 濡れていない部分に点滴できれいに注いでいきましょう。
7-1 お湯を注いだ時に膨らんでくるものは珈琲豆(粉)が新鮮な証。コーヒーのおしいさと珈琲豆(粉)の鮮度は密接に関係している。
8 全体に注ぐことができたら、「蓋」をし「蒸らしの状態」に入ります。
9「蒸らし」の時間は3~5分。珈琲豆(粉)に含まれている炭酸ガスを抜きます。
10 蒸らしが終了し、蓋を開けた状態。
11 2回目の注湯。全体にお湯をいきわたらせるため円を描きながら素早くお湯を注いでいきます。
12 太目のお湯を注ぎ、素早く全体をぬらしていきます。
13 珈琲豆(粉)の表面まで水位が上がってきたら、素早く真ん中に点滴で戻る。この「ヒタヒタ」状態を維持しながら、渦巻き状に点滴で注いでいく。
14 本日は30gで粗挽きを使い、前半部分150ccを抽出。後半も同じように「ヒタヒタ」状態を保ちながら150cc抽出し、味の違いを確認しておきましょう。
15 左:前半での抽出 右:後半での抽出
前半部分と後半部分を比べてみると、味の質、色も全く違うことがわかる。
同じ珈琲豆(粉)を使用しても、前半部分と後半部分で抽出されるコーヒー液に違いがあることがわかります。
16 左:前半での抽出 右:後半での抽出
通常、喫茶店などで出されるコーヒーはこの2つのコーヒー液が混ざっているもの。
抽出の技術とは、前半部分にどれだけ濃くてクリーンなコーヒー液を抽出できるかに集約される。
松屋式ドリップでは、前半で抽出した濃いコーヒー液をベースとし、、
⇒ ブラックで飲む用のコーヒーであれば、濃度の調節はお湯でします。
注:ここで大切なのは水の質。水がおいしくなければ、どれだけ前半にいいコーヒー液を作ってもおいしいコーヒーにはなりません。
⇒ ミルクを入れる用のコーヒーであれば、後半部分のコーヒー液と割り濃度の調節をする。
応用編:後半部分の抽出の際、「ヒタヒタ」状態で抽出するのではなく、粉を意図的に撹拌することによってよりミルクと合いやすい成分が抽出できる。
粉に物理的刺激を与えるか、与えないかで抽出される成分に違いがあることも覚えておきましょう。
「ヒタヒタ」状態とは、つまり粉がお湯に浸っていること。浸っているだけなので粉は動いていない。
撹拌するとは、意図的にお湯に勢いをつけ、珈琲粉を動かすこと=粉に対して物理的刺激を与えること。
上海自家焙煎珈琲屋 アルトノイラントコーヒー⇒ http://www.alt-coffee.com/
松屋式ドリップのいれ方・プロ用⇒ http://www.flavorcoffee.co.jp/flavor2.html
松屋式ドリップのいれ方・動画⇒ http://www.flavorcoffee.co.jp/2f/2f-6.html