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テーマ:空へ返った子どもたちへ(37)
カテゴリ:天使になった息子へ
最近ずっと涙があふれてとまらない。
去年の今頃は、もうサクがおなかにいたから。 1年前の今日、妊娠検査薬を買って検査した。 新しい命が宿ったことを確信した日だった。 サクがお母さんを選んでくれるのを、ずっとずっと待ってた。 幾度もの季節が過ぎ行き、この日を待ち焦がれていたんだ。 きみを愛していたよ。 早く逢いたくてたまらなかった。 ココは、おかあさんのおなかを通してやさしくサクに話しかけた。 ココは、いつもサクをあたたかく包み抱っこした。 おなかの大きなおかあさんの洋服を選んでくれたのはココだった。 エコーを先生に教えてもらって、おそるおそるきみの写真を撮ってくれたのもココだった。 サク、 きみは、おねえちゃんにとてもとても愛されていたよ。 ココは、 きみという弟に逢える日を、小さな腕に抱ける日を、 心から楽しみに待っていたんだよ。 1年前、 ただただ、未来への希望に満ちていた。 きみがいない1年後なんて、想像すらしていなかった。 あの日でさえ、きみにもうすぐ逢えると信じて疑わなかった。 でもきみは、逝ってしまった、たったひとりで。・・・おかあさんを残して。 おかあさんは、サクと一緒に空にかえっていてもおかしくなかったのに。 おねえちゃんがサクを愛したように、サクもおねえちゃんを愛したんだね。。。 おかあさんにはわかる。 きみたち兄弟は、見えない絆でずっとずっと繋がってる。 おかあさんを連れて行かなかったのは、 サクを愛してくれたおねえちゃんのため。愛するおねえちゃんのため。 あなたたちは、あたたかくてやさしくて、愛することを知ってる。 ここに本当の愛があった。 見返りなど期待しない、無償の愛。 おかあさんの大切な大切なかけがえのない子どもたち。 それなのに、 守ってあげられなくて、本当に本当にごめんなさい。 おかあさんは、 きみを愛し、またきみが愛したおねえちゃんを守り生きていかねばならないんだね。 おかあさんを連れて行かなかったのは、 サクの、おねえちゃんへの愛だと信じているよ。 サクは、心から愛されていたよ。ずっとずっとサクを愛しているよ。 おねえちゃんを、愛してくれて、ありがとう。 おかあさんのおなかに生まれてくれて、ありがとう。 選んでくれて、ありがとう。 生まれ変わっても、あなたたち兄弟に逢いたい。。。 きみたちとおねえちゃんたちを、ずっと愛し続けているよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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