2008/03/23(日)12:07
すっきりした旨みの白ワイン
グロ・プラン・デュ・ペイ・ナンテ シュール・リー 2006
(白/辛口/ドメーヌ・ランドロン直詰/VDQS/ロワール)
このワインは,ロワール河が大西洋に注ぐ,わずか手前で造るVDQSクラスのワインです。「グロ・プラン」と言う地固有のブドウを用いており,近隣のミュスカデとの血縁を想像させる風味です。オレンジのような柑橘系の香りと,さらっとしたフレッシュな酸,果実のほのかな甘みのバランスが良く,軽快で透明感のある味わいです。白身の魚や生カキなどに良く合いそうです。
【シュール・リー Sur lie】
フランス語で「滓の上(おりのうえ)」と言う意味です。
ワイン造りは,通常,雑味をワインに付加させないため,滓(おり)を早く除去するのが鉄則ですが,この製法では,ワインをできるだけ長く滓に接触させておくことによって,はつらつとした,味に厚みをもつ白ワインを造り出します。
フランス・ナント(Nantes)地区の白ワイン「ミュスカデ」の一部は,このシュール・リー法によって造られています。
【VDQS(上質指定ワイン)】
VQPRD(指定地域優良ワイン)のカテゴリーの中の一つ。VDQSの上級がAOC(原産地統制呼称)ですね。このフランスのVDQSに相当するクラスが,ドイツのQbA,イタリアのDOC,スペインのDO,ポルトガルのIPRです。
しかし,VQPRDの認定基準には関係国間に差異があって,必ずしも一定ではなく,フランスでは栽培・醸造の書類検査と公的な分析,利き酒が課せられ,貯蔵・瓶詰めは自主管理であるのに対し,ドイツでは商品化直前(瓶詰め直前)に果実糖度を基準に審査・分析・公的利き酒が課せられています。イタリアは自主申告制です。
最近,問題となっている「食の安全」と言う観点から見ると,ワインの歴史がある国では,厳しい規制によって,品質を保持していると言えますね。
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