カテゴリ:師のコトノハ
こんにちは、TAKEです~。
今朝は『星空発電』をご紹介しました。 これに関連しましてお次は『大気の窓』をご紹介したいと 思います。 非電化冷蔵庫も星空発電も放射冷却現象を利用したものでした。 これらは10ミクロン程度の波長を持った遠赤外線 としてエネルギーを宇宙へ放射しています。 ちょっと大きなスケールで考えると地球全体としては 太陽からのエネルギーを吸収してこれをまた宇宙へ放出する、 ということを常にしています。 スコシ前にブログでも取り上げた「ウィーンの法則」にしたがって 6000℃弱の太陽からは0.48ミクロン程度の短い波長 の光が放射されていて(これが可視光線ですね)、 一方、地表の平均温度が15℃程度の地球からは11ミクロンを ピークとした赤外線として放射しています。 最近話題の二酸化炭素を主とした温室効果ガスは地球から 放射されるこの赤外線を吸収して、また地球に戻してしまうので 地球がこれまでよりあたたまる、というのが大まかな話ですね。 じゃあ、非電化冷蔵庫や星空発電で赤外線を宇宙へ放射しても また二酸化炭素が吸収して戻ってくるのでは?地球は冷えないのでは? という疑問がわいてきます。 しかし、ジツは二酸化炭素の吸収波長は2.5~3ミクロン、 4~5ミクロン付近にありますので11ミクロンぐらいのいわゆる 遠赤外線であれば二酸化炭素をすり抜けて宇宙へ 飛んでいくことができるのです。 だから「地球を冷やせる」。 地球温暖化問題で一番大切なこと、それを師匠は 「大気の窓をふさがないこと」とおっしゃいます。 これが塞がれてしまうと地球は冷えることができません。 ここをよく理解しておかないと、たとえばオゾン破壊で問題の フロンが使用禁止になりましたが、代替フロンをさがして新しく 作った物質がジツは大気の窓をふさぐものだった、なんてこと になりかねません。 地球を冷やす「大気の窓」、いつまでも開けていられるように していきたいものですね。 くわしくは師匠と辻信一氏の共著『テクテクノロジー革命』 を見てくださいね。 2010/3/9 TAKE お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月09日 09時59分45秒
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