カテゴリ:師のコトノハ
こんにちは、またまた続く「オール電化」の
お話。 前回はオール電化が太陽電池とセットになっている、 というお話でした。 太陽電池は晴れた昼間でないと発電できません。 家庭の電気使用は昼だけではありませんね。 それにたくさん発電してもそんなに使わない日もあるし、 反対に雨の日は発電できません。 つまり、需要と供給がうまくマッチしないので どこかに貯める必要がありますね。 そこで電力会社は「じゃあ買いましょう」ということで 発電して使わなかった分は電力会社に「売電」する システムができています。 そして昼間余った分を高く売って、深夜の安い電気料金で 電気を買うことができる、といいます。 「これはオトクだ!」というわけで「じゃあオール電化」 ということになるわけです。 ジツはここにもモウひとつの『罠』が・・・ 太陽電池を使って電気を電力会社に売るこのシステム を導入するともう電力会社から離れられなくなるんですね。 デモ次世代の家庭用エネルギーの本命は ジツはガスなんですね。 昨年度からガス会社が燃料電池を使った 「エネファーム」の売出しをはじめました。 これは都市ガス(メタンガス)から水素を取り出して 電気分解の逆の反応で酸素と水素で水を作って このときに電気を発電します。おまけにこのとき出る 熱も利用して給湯などにも使う「コージェネレーション」 というシステムでエネルギーの利用効率が80%と格段に 高いシステムになります。 発電所で発電する場合、遠距離送電するので末端では 37%程度しかエネルギーが利用できません。 東京ガスのWEBサイトによれば・・・ →http://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm/enefarm03.html ------------------------------------------------------- 「従来のシステムに比べて、一次エネルギー消費量を 約33%削減、二酸化炭素(CO2)排出量を約45%削減 することが可能です。」 「エネファームなら、各家庭まで100%の状態で供給 される都市ガスを使用して発電を行います。電気を 「つくる」場所と「使う」場所が一緒。だから発電 時に出来る熱も、お湯にしてムダなく利用でき、暮 らしを快適・便利にします。エネルギー効率は80%!」 ------------------------------------------------------- まだイニシャルコストは高いようですけど、補助金も 多く、これから広がる可能性が高いですね。 デモ、東京電力の「オール電化」で太陽電池を導入 すると結局東京電力から離れられないようで・・・ つまりいまの電力会社の「オール電化」攻勢は 消費者の「囲い込み」の様相が強いわけですね。 サテサテ、今後の家庭エネルギーの供給体制は どうなっていくのでしょう? いずれにしても目先で判断するのは『罠』にはまる 可能性がありますので、ご注意を。 まあナンダカンダいわずにエネルギー消費量を 減らすか自分で作るかしなさい、と 師匠は言いそうですね。 だいたい田舎はプロパンですし。 2010/3/17 TAKE お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月17日 11時21分17秒
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