師のコトノハ:『電気自動車の罠』
こんにちは、TAKEです~。今度は電気自動車のお話。米国オバマ大統領がグリーン・ニューディール計画を打ち出し、金融危機を克服する切り札として、クリーン技術に世界的な注目が集まる中、次世代自動車産業をめぐる世界の覇権争いが熾烈さを増しています。昨年は三菱自動車からi-MiEv、スバルからプラグインステラが市販されました。経済産業省も力を入れて電気自動車社会へのシフトを応援しているようです。富士経済の調査によれば、2010年に世界市場が立ち上がり、2020年で13.5万台、インフラが整備され、本格的導入が始まるのは2020年代後半以降との見通しのようです。→http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf/090508_09040.pdfまあいずれにしても世界は「走行中に二酸化炭素を出さない」「自然エネルギーで電気を作れる」というふれこみで電気自動車社会に足を踏み出しました。この流れは止まることはなさそうです。しかし、ちょっとマテ。それだけの電力はどこで作るの?ということなんですけど、またまたここで例の表を取り出すと・・・自動車用ということで運輸(ちょっとおおざっぱですけど)用を見てみると、2006年では電力は少なくて、ほとんどLPG+石油ですね。この値が209GP。だからこのときの電力の総量202GPより大きいですね。電気自動車社会では余剰の深夜電力を使用する、との報道もあるようですがはたしてほんとうにそれで足りるのでしょうか?師匠はこれも原発政策にはまった『罠』だとおっしゃいます。サテサテ、やっぱり原発から逃れることはできないのでしょうか?師匠は「電気自動車社会はもう「リアリティ」として受け止めざるを得ない。」その上で電気をどこから得るか、自然エネルギーをうまく使えないか?とおっしゃっています。2010/3/17 TAKE