これ、欲し~い!!!!
この楽器、随分前から噂のあった楽器ですね。ヤマハのジャズモデルと言われている82Zシリーズのソプラノです。その昔、直管の銘器と言われた「YSS-62RS」という楽器がありました。ネック部分がちょっとだけカーブドになっており、シルバー仕上げのものです。どうして、私が気になっていたかというと、あのウェイン・ショーターが使っていたからですね。そう、Weather Reportのサックス奏者として、有名でもある。ウェイン・ショーターです。このバンドには、何よりも今でも私は「世界一のベーシスト」だと思っているジャコ・パストリアスが在籍していましたし、リーダーであるジョー・ザビヌルも素晴らしい、コンポーザー/キーボディストです。そのバンドのソロ奏者であり、マイルスグループにいたこともあるウェイン・ショーターが、ソロのプロジェクトで日本に来た時、吹いていたのがこのYSS-62RSでした。フレーズ自体は、なかなか難解なのですが、非常に涼しげな音色が印象的でした。テナーはたしか「セルマーのマーク6」でしたが、ソプラノはヤマハというのが非常に印象に残っていました。それだけ、「ヤマハのソプラノはいい」ということなんでしょう。その後、旭川に来た時も見に行きましたが、この楽器だったと思います。で、待ちこがれたのが、この後継機でもある「YSS-82ZRS」ですね。実は、自分の楽器ヤナギサワのS-902Rも本当は、62Rが欲しくてそれを買ったのです。当時のヤマハのYSS-875も吹いてみましたが、どうも私が吹くと「おゲレツ」な音になってしまうのです。それで、ブロンズで、ネックが一体式で、セミカーブドであったヤナギサワ902Rにしたんです。廉価版なんですが、プラスチックブースター(ヤマハは全部プラスチック)というのもありました。なので、その当時、私の「理想のソプラノ」が中古でしかなく、ヤナギサワだったのですが、理想の楽器であったYSS-82ZRSがでると、当然こっちの方がいいですね。アルト/テナーの82Zがノーラッカー/ラッカーに対して、ソプラノがシルバーというのは、「なかなか鳴らない感」が欲しかったんです。それにソプラノらしい柔らかい音が出るでしょうし。価格も結構、高くないし、自分の理想の楽器なので、欲しいです、コレ。