2010/01/01(金)23:08
蒸気機関車は石炭だけで走ることは出来ない
40代以上の方なら、鉄道で蒸気機関車をご覧になった経験もあるかもしれません。
煙を吐いて走る蒸気機関車に、少年時代憧れた経験のある方も多くいらっしゃると思います。
1975年に引退した後も、イベントの列車で走っているので、若い鉄道ファンもご覧になった経験があるでしょう。
ところで、鉄道の関連本では「蒸気機関車は石炭を燃やして走る」というように書かれていると思います。
しかし、実は石炭以外にあるものがないと、蒸気機関車は走ることが出来ません。
その「あるもの」とは、ずばり「水」です。
そもそも、蒸気機関車が石炭を燃やすのは、タンク車に積んだ水を加熱する必要があるからなのです。
すると、水が高温で水蒸気になるのです。
その水蒸気を「シリンダー」という装置に送ることで、ピストンを押して動かすのです。
ピストンを押すと、その力が「主連棒」という装置を伝わり、動輪が動く仕掛けになっているのです。
ちなみに、日本では「蒸気機関車=石炭で動くもの」というイメージがありますが、動かすための燃料は石炭でなくてもいいのです。
海外には、石油を焚いて走る蒸気機関車もあるのです。