一美容師としての考え方
こんにちは。 店長です!今年の札幌はビックリするほど雪がなかったのですが、ちゃんと降るものなんですね~一気に積もってしまい 例年と同じ景色になりました。(笑)私事ですが、もうすぐ美容師人生、丸38年を迎えます。今日まで、昭和、平成、とその時代ごと 美容師として生きてきましたが、自分の美容師としての考え方は、二十代前半の頃から同じなんです。人様の髪型を創り上げるために最も大切なことは「感度」と「精度」。この二つのファクターを同時に鍛え上げるという 美容師としての生き方、生活習慣というか思考習慣です。講師活動をしていた頃、講習や練習に来る若手美容師の殆どは「精度」の追求でした。要は技術にしか着目していない。なので技術以外のセミナーも多く取り入れましたがやはり求められる講習は技術セミナーが多かった。これは、一美容師として僕の考え方なので正しいとは思っていませんが自分の中では「精度」だけだと お客様に対して「どのようなヘアスタイルにしますか?」って一発目で聞いてしまう。その瞬間、お客様は「こんな髪型にしてください」としか返答できない。だとしたら、その延長線上には技術さえあれば 僕じゃなくても良いということになります。あなたじゃなくてはいけない。あなたがいるから 自分は素敵でいれる。そう思っていただける美容師で居続けるには「精度」よりも「感度」が大切です。値段が付いた売り物は技術ではなく その方に最良なヘアデザインであるということだから。美理容室に通っている方は全てフルオーダーメイドです。だから オートクチュールであるというのが 僕の美容師としての考え方です。昔の写真ですが 大手百貨店のプロモーションの仕事を4年間ほどやっていました。展示するファッションブランドのコンセプトとストーリーに沿った ヘアメイクをリアルマネキンで創り上げる仕事です。風の吹いていない室内の空間で南国リゾートの自然で心地いい風を吹かせる。この動きを見つけるまでに 毎晩、サロンでドライヤーを3台使って 何日も何日も検証するんです。その結果わかったことは 一度強めな風が吹いて戻った時の瞬間を切り取ることで一番気持ちよく感じさせることが出来るということ。そして重要なことは美容師は「頭」を見るのではなく「顔」を見るということ。ヘアデザインの底力、最大の効果はその人の顔の表情を生み出すということです。印象、人相、雰囲気、要するにイメージに絶大な影響力があるということ。顔のパーツは意味を持っています。額は「知性」目は「意識」口は「欲望」ヘアデザインで「賢い」「強い」「妖艶」などと言うイメージを意図的に誘発する事ができるということです。それがヘアデザインの底力。ハイファイピカソが28年間見てきたのは お客様の頭ではなくそのお客様ご自身のイメージ。そして どうなりたいか? どう見せたいか? どう変わりたいか?という情緒的欲求です。Hi-Fi Picasso札幌市豊平区中の島2条3丁目1011-842-5111(完全予約制) HPは こちら