経絡(けいらく)とは?
人間の人体には、血液やリンパ、あるいは神経伝達のように「物理的な流れ」があって西洋医学では研究されています。しかし「見えない流れ」の健全さを研究する東洋医学的な方法もあり、その流れを「気(き)」というのであって、日常の言葉でよく使われています。具体的に体の部分にどのような種類の「気」が流れているかの通路のことを、「経絡(けいらく)」と言います。
経絡には主に二種類に分けることができると思います。それは「手首系」と「足首系」。体の中をめぐる経絡の気には多くの出入口があり常に呼吸しているものなのです。その出入口の主たる箇所が手首と足首であり、その出入口の穴のことを「経穴(けいけつ)」と言い、一般的に「ツボ」といわれているものです。この経穴の出入りを良くすると病気が治ってしまったりするので、「ツボ押し」という治療法があったりします。しかし本当はツボだけではなく、そこをきっかけとした経絡全体の流れがキレイにならないと、なかなか全体的な調子が良くなるものではありません。ですのでツボ押しだけではない体操が必要になり、ヨガとかピラティスとか、私がか関わっている「自力整体」が必要になります。それら全体が「経絡治療」なのです。
参考までに言いますと、手首は「小腸・大腸・心臓・肺・脳」の経絡に関わっていて、足首は「腎臓・膵臓・肝臓・胆嚢・胃」に関わっているということを聞きました。たとえばうつ病に必要なセロトニンというホルモンが「小腸」で作られるのをご存知でしょうか。そうだとすると、うつ病治療は「小腸の健全化が先」という視点があるのですが、普通に処方されるお薬は、脳内の神経伝達系に作用させるものです。脳をいじることが根本的な治療なのかどうか・・・問題を提起しておきましょう。