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カテゴリ:初田悦子
さかのぼること1週間前。
12月3日(土)に、東京では10ヶ月ぶりとなる初田悦子さんのライブが催された。 このライブの開催に関しては、 割と早い段階からワタクシの知るところとなっており、 それに向けて強烈な自主的マインドセットを施した上で、 心も体も万全の状態でその日を迎えるはずだった。 が、まさか・・・あのようなヤヴァイ展開が待ち受けていようとは。 ライブの日が近づくにつれ、徐々に立ち込める暗雲。 月は怪しく赤く光り、獣達が激しく猛り、そして荒れ狂う大海原。 「何としてもお前をライブには行かせん!」と言わんばかりに 次々と放たれ、ワタクシに襲いかかる強靭且つ惨忍な刺客たち。 ワタクシのすべてをかけた闘いは、その1週間前から始まっていた・・・ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2011/12/03 姉妹狂想曲 featuring 鎌田雅人 ~岩本さつきと初田悦子~ セットリスト (初田悦子さんの出演セクション) Place: 六本木Softwind 1st stage (19:32-20:30) 1. White Christmas (岩本さつきさんとデュエット) 2. 空に 3. Kissのうた 4. 光 5. 僕らのラララ 6. グリーンタウン (岩本さつきさんとデュエット) 2nd stage (21:02-22:03) 1. バラ色の人生 (岩本さつきさんとデュエット) 2. The Christmas song 3. 恋 4. インテリアくらげ 5. 忘れてね 10. 涙そうそう (岩本さつきさんとデュエット) アンコール(22:04-22:10) 1. きみのママより ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― と、大袈裟極まりない謎の冒頭陳述が表すように 実は、ライブ前の1週間くらい前から ワタクシに対して、クライアントそして上司から次から次へと断続的に課せられた、 明らかにキャパオーバーの仕事量によって、急激に寝る時間が削がれた。 と同時に、不幸にも同僚から風邪をうつされてしまい 週が深まるにつれて、疲労困憊でワタクシは人間としてヘロヘロになっていた。 本当は、この日の昼間も休日出勤して 山積み状態の仕事を片付けようと画策していたが そのようなゾンビ状態でライブに出向いても、きっと全然音楽を楽しめないし、 何より、ファンとして初田さんに対して失礼極まりないと思った。 そんなわけで、 その日の昼間はすべての仕事を放り投げて完全惰眠を選択。 とにかく寝まくって、十分に体力をチャージした状態でライブに向かった。 今回の会場は六本木Softwind。しっとりとした雰囲気のジャズバー。 入店するやいなや、鎌田雅人さんや初田さんと対面。 お二人ともその前日にも対面しているためか、特段の驚かれはナシ。 むしろ、「へい、らっしゃい!」みたいな感じで、 いかにもライブの常連っぽく認識されるようになってきたことを嬉しく思う(笑) ↑店内は15席くらい。 写真には写っていないが、右奥には木目調のピアノが置かれている。 ステージ(フラット)に向いたテーブル席とバーカウンターがあり、 お酒を飲みながら、ゆったりとライブを楽しめるようになっている。 東ヰンド流ベストスポット(ステージ向かって右奥)に座し、 待つこと約10分、今回のライブの主役岩本さつきと初田悦子がステージに登場! ピアノから奏でられる優しい音色にいざなわれるように、 『White Christmas』デュエットからライブがスタート! ↑『White Christmas』デュエット中の様子。 ご存知のように、シャンソン歌手の岩本さつきさん(左)は初田さんの実のお姉さん。 特徴の異なる2種類の声が混ざり合って、独特の風合いを生み出していた。 ↑初田さんのプロデューサーであり、ピアノ演奏を務めた鎌田さん。 なぜかカメラ目線を激写! やや毒舌まじりのオープニングトークと お互い&鎌田さんの紹介を挟んで、2曲目からは初田さんのソロステージ。 空間全体を包む、大きな何かが押し寄せるような、 黒い空気に覆われていくようなピアノイントロから『空に』に入る。 イントロの間の初田さんの引き締まった表情がすごく印象的。 この歌が初めて人前で披露されたのは約1年前。 それから今までの間にライブでも何度も聴いてきたし、CDにも組み込まれている。 過去に何度も記したように、 『空に』はワタクシ自身も非常に共感できる部分があり、 初田さんの歌を聴くことで、心がものすごく静かな状態になる。 それはこの日も例外ではなく。 ジャズバーという舞台でライブの最初に据えるのには最も良し。 ↑この日は南米の祈祷師を彷彿とさせるようなコスチュームのシンガー初田悦子。 前日に美容室で髪を切ったばかり。 中学以来の2ブロック、中学以来の金髪(!?)だという。 続くは、初田さんが「キラキラと輝いた気持ちになって歌える」という『kissのうた』であった。 時折、空を見渡すような素振りを見せたり、とても楽しそうな初田さんの姿。 ワタクシ自身はCDで聴く限りはそれほど好きな1曲でもないのだが、 おそらくこれはライブ向きの曲だね。 ソロステージ3曲目は、アカペラでの入りによる『光』! 切ない情景を惹起させるようなイントロもいいが、 アカペラでの入りもなんと素晴らしいことか! 歌が進むにつれて、客席からの手拍子にのるように、 初田さんもノリノリで歌っていて、まさに勢いにのった感じに! (ただし個人的には、『光』は手拍子なしで聴き入りたい派。) 「みなさんの打楽器のおかげで、素晴らしい1曲になりました!ありがとうございます!」 ↑『光』のクライマックスで弾ける初田さん。 『光』はホールやライブハウスでのライブ向けの曲かと思いきや、 意外とこういう場所でも雰囲気にマッチする。ピアノメインの曲だからかな? 『僕らのラララ』が次なる楽曲。 おっ、これもきたか。ははーん。なるほど。 『僕らのラララ』CDにトラックされている曲はすべて歌おうってことだな! 肝心の歌は、といえばエネルギーバクハツ! そんな言葉がふさわしかろう。 さすがに大阪でのライブと異なるし、 ジャズバーってこともあって観客の「ラララ」大合唱はなかったけど 『光』からの勢いそのままに、シンガー初田悦子の良さが 1曲を通じてストレートに発揮されていた。 続く曲は、再び岩本さつきさんとのデュオで『グリーンタウン』! おっ、嬉しい。これは初めて聴く曲! 以前から、大阪でのライブでこの曲を歌っている様子が Youtubeにアップされていて、 「この曲はもしかして初田さんのオリジナルなのかな?」とは思っていたんだけど、 当たってたみたい。 しかも!初田さんがデビュー前に、 しかもしかも!自身が最初に作ったオリジナルの曲なんだって。 さつきさんも「いくつかある悦子のオリジナルの曲の中では一番好き」という。 ♪丘の上に立つ緑色の街 私のすべてがここにある~ 幼い頃から育ってきた街の日々の情景とともに綴られた ふるさとへの想いを安らかにそして朗らかに歌い上げる。 改めて感じるけど、初田さんの声量は圧巻だね。すごいな~。 ※ちなみに、この歌には ♪銀杏並木 あの公園を下れば 聴こえるママの歌声~ という歌詞が含まれているが、 実際には、母である岩本節子さんが歌っている時は 近所迷惑なんじゃないかと思われるほどのものすごい声の大きさで その歌が近隣一帯に響き渡っていて、 「お母さん、やめて~」と思うほどだったらしい。(笑) ここまでで、1st stageの初田さんの出番は終了。 この後は、さつきさんのシャンソンによるソロステージが繰り広げられた。 それぞれの曲で、コミカルな要素を含んだりシリアスなものだったり ストーリーを語るというシャンソンの特徴を楽しませていただいたが、 誠に誠に誠に恐縮ながら、ここでは割愛させていただく。 (さつきさん、本当に申し訳ありません!) 最初の曲『White Chirstmas』が披露されてからちょうど1時間が経つ頃、 1st stageは静かに幕を閉じた。 (後編に続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.12.11 04:13:22
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